本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「城を噛ませた男」伊東潤
城を噛ませた男
城を噛ませた男
  • 発売元: 光文社
  • 価格: ¥ 1,785
  • 発売日: 2011/10/18
  • 売上ランキング: 15420


直木賞候補になるまでお名前も存じ上げませんでした、申し訳ありません。
「ラブレス」といい、前回の直木賞候補はいい読書案内になりました。知識不足なだけですけど・・

戦国時代の関東地方の小さな大名や武将を主人公に、彼らがいかに生き延びていったかを描く短編集。
私、戦国時代のものとかけっこう読んでるつもりなんですが、出てくるのはほとんど
知らない人ばっかり。唯一表題作だけが、真田昌幸が主役です。
私からしたら「真田太平記」の、信之&幸村兄弟の父、と思うだけでテンション上がりますし、
ご本人も策士でとても面白い人物だと思いますが、世間でいうとあまりメジャーな人では
ないような気がします。その真田昌幸が一番有名人っていう短編集ってすごいと思う。


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# 「君の名残を」浅倉卓弥
君の名残を (上) (宝島社文庫 (487))君の名残を (下) (宝島社文庫 (488))

大河ドラマ「平清盛」を見ています。大河ドラマは毎年見てますが、今年のはまた独特で
面白いと思います。出てくる人たちがみんな病んでいる、という印象ですが・・・
主役周辺より、鳥羽院周辺のどろどろが昼ドラみたいで笑えますし、
三上博史さんの鳥羽院の病んだ感じが最高です。井浦新さん演じる崇徳院との戦いも楽しみ。

ま、それはともかく、大河ドラマが始まる頃に積読の本棚を整理していたら、
なにげに手に取ったこの本、どうやら源平合戦のあたりが舞台のようで、
なんとなく読みたい気分になり、読み始めることにしました。
誤解のないよう言うと、この話には平家も出てきますし、晩年の平清盛も登場しますが、
大河ドラマと比べるとだいぶ後の時代の話になりますから、大河ずばりではないです。

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# 「華竜の宮」上田早夕里
華竜の宮 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)
華竜の宮 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)
  • 発売元: 早川書房
  • 価格: ¥ 2,100
  • 発売日: 2010/10/22
  • 売上ランキング: 15010


地球の大規模な変動により、現在の街がほとんど海に沈んでしまった近未来。
人類は生き残りをかけて自らを進化させ、海で生きる者、海上民を作った。
海で生きるため、対となる魚舟を操って中で住めるように改変された海上民と、
人口知性体と接続されて脳内情報を共有する陸上民とが共存する世界。
日本に属する外務公使の青澄は、海上民のトラブルを処理する部署に長年つかされ、
エリートコースからは外れているが、誇りを持って仕事をしている青年。
彼が依頼されたのは、海上民のオサの一人であるツキソメという女性と交渉すること。
しかし、ツキソメの出自や、新たに地球に起こる変動を巡って、物語は大きく動いていく・・・

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# 「ピエタ」大島真寿美
ピエタ
ピエタ
  • 発売元: ポプラ社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2011/02/09
  • 売上ランキング: 2285


18世紀のヴェネツィア。ヴィヴァルディ死去の話が、ピエタ音楽院を駆けめぐる。
ピエタ音楽院は孤児院でもあり、そこに子どもが捨てられ、育てられる。
音楽に秀でた者は「合奏・合唱の娘たち」に選ばれ音楽を演奏する人生を送る。
そこにヴィヴァルディは司祭として教えに来ていた。
ピエタで育ち、ヴィヴァルディに教わったこともあるエミーリアは、ピエタで同様に
ヴィヴァルディに教わったが孤児ではない裕福な友人ヴェロニカに、
自分が裏に落書きをしたヴィヴァルディの楽譜を探して欲しい、と依頼される。
そしてヴェロニカの兄とエミーリアの縁談の話が蒸し返され、過去に思いを馳せる
エミーリアだったが、楽譜について調査しているうちに、意外な女性にたどり着くことになる・・・

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# 「魚舟・獣舟」上田早夕里
魚舟・獣舟 (光文社文庫)


日本SF大賞を受賞した「華竜の宮」。それと同じ世界がこの本の中の短編「魚舟・獣舟」で
描かれていると知り、あ、この短編集なら買ってあるなあ、と思い、読んでみることにしました。

私は今まで自分はSFも読む人だと思ってました。日本のSFもよく読むし、
海外のもがんばって読んでいる、最近SFにはまってる、とまで思っていた。
しかしそれを言うのはまだ早かったのです。上田早夕里さんを読まずしてSF読みを
自称してたとは今となってはちゃんちゃらおかしい。この本を読んでよくわかりました。
すばらしい作品集でした。

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# 「身体のいいなり」内澤旬子
身体のいいなり
身体のいいなり
  • 発売元: 朝日新聞出版
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2010/12/17
  • 売上ランキング: 92433


内澤旬子さんはこれまで知らなかったのだけど、繊細な挿絵を描いたり、
ルポをしたりする人です。ざくっとした紹介ですみません。この本読むまで知りませんでした。
この本の、おしゃれなようでグロい抜群のセンス(と私は思う)の表紙も内澤さん作です。

この本は、ご自身が乳ガンを患った時の闘病記、だと思います。
何しろ闘病記というにはお涙ちょうだいではないし、びっくりするほどさばさばしてるので、
あまり闘病記という気持ちで読んでないですけど、病気としてはかなり大変なことになっています。
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# 「下町ロケット」池井戸潤
下町ロケット
下町ロケット
  • 発売元: 小学館
  • 価格: ¥ 1,785
  • 発売日: 2010/11/24
  • 売上ランキング: 84


ロケット開発に携わっていた佃航平。挫折を味わい、研究を辞し、家業の佃製作所を
継いで2代目社長に。佃製作所は中小企業だが、卓越した技術を持っている。
しかし、ライバル会社に因縁をつけられ訴えられ、そのせいで銀行との関係も悪くなり
資金繰りに苦戦する最悪の状態。そんな時、大企業の帝国重工では、
ロケット制作の要となるバルブエンジンの特許が、既に佃製作所に取られていることに気づく。

とても面白かった!直木賞受賞も納得!おめでとうございます。
最初はロケットだし、なんかひるんでたんですよね。専門用語多そうだし、難しそうで。
でも全然わかりやすかった。専門用語はかみ砕いたりはしょったりして、一般読者にも
わかりやすいようにしてくれてる。何が肝なのか、何を押さえておけば読者が
ストーリーを楽しめるのか、ちゃんとわかって書かれている。
プロの作家だったら当たり前なんだろうけど、うまいなあと思いました。ほんま面白かった。
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# 「吉里吉里人」井上ひさし
吉里吉里人 (上巻) (新潮文庫)吉里吉里人 (中巻) (新潮文庫)吉里吉里人 (下巻) (新潮文庫)

東北のとある村、吉里吉里が突然独立宣言し、吉里吉里国へ!
たまたま特急に乗っていた作家の古橋健二と編集者は、「旅券がない」という理由で
いきなり吉里吉里国へ連行され、そこで吉里吉里国の猥雑でとんでもない国情を
目の当たりにした古橋は、ここで吉里吉里レポートを書いて一発当てようともくろむ。
吉里吉里国の国賓第一号となった古橋は、国のドタバタにもれなく巻き込まれる・・・

東北が元気になるように、と勝手に自分で思って読み始めたこの本。
一見分厚いし、難しいのかな、と思ったけれど読み始めたらあまりの面白さに夢中でした。
新幹線で読み始めたんですけど、あまりの面白さに何度も噴き出しかけて、おなか痛かった。
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| comments(0) | trackbacks(0) | 22:41 | category: 作家別・あ行(その他の作家) |
# 「困ってるひと」大野更紗
困ってるひと
困ってるひと
  • 発売元: ポプラ社
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2011/06/16
  • 売上ランキング: 87


最近はツイッターで面白そうな本を発掘することが多いのですが、これもそうです。
ツイッターに感謝。

大野更紗さんは大学でフランス語を習いつつ、ビルマ(ミャンマー)の情勢に
どっぷりはまることになった独特の経歴の持ち主。
この経歴とかビルマ訪問記だけでも本にできそうなんだけど、いきなり彼女は難病になります。
免疫力が低下して、皮膚がただれたり腫れたり、身体が動かせなくなったり、熱が出たり。
病院をあちこちたらい回されること1年、これでダメなら山手線に飛び込もう、と思った
最後の病院で、信頼できる医師に出会い、彼女は入院して検査漬けになります。
読んだだけで痛そうな想像を絶する検査を受けたりして、絶望したり元気になったり、の
闘病エッセイです。
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# 「こちらあみ子」今村夏子
こちらあみ子
こちらあみ子
  • 発売元: 筑摩書房
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2011/01/10
  • 売上ランキング: 10538


三島由紀夫賞受賞、おめでとうございます。受賞するまで全く知らない作品で、
受賞したし、タイトルも表紙も気になるので、ほぼ予備知識なしで読み進めるつもりが、
ちょっとネットで紹介読んじゃったもんだから、どういう主人公なのかは
読む前にわかってしまった。これ、何も知らずに読むとまた印象違うんだろうな。

あみ子は「あみ子の馬鹿」と友達に落書きされるような女の子。
そして、大人たちが、あみ子のことでも、あみ子を見ずに喋るような、そんな女の子。
彼女がどういう病気か、どういう障害かは描かれていない。
三人称だけれど客観的な事実を排して、あみ子から見た世界が描かれていく。
そこには、あみ子が気づいていたりいなかったりする、あみ子と世界との距離が描かれてる。
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