本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「マザーズ」金原ひとみ
マザーズ
マザーズ
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 1,995
  • 発売日: 2011/07
  • 売上ランキング: 2000


金原ひとみさんは、「蛇とピアス」は読んだんだけど、それからなんとなく遠のいていて、
この「マザーズ」が2作目。「蛇とピアス」の痛々しさ(肉体的にも精神的にも)には
圧倒されましたが、痛すぎてちょっとつらかった。
すると久しぶりに読むと母になっていて、私は軽く追い越されていました。
ツイッターで例によって評判が非常に良かったのでさっそく手に取ったのですが、
本当に読んでよかったです。

でも、やっぱり痛いし、すごくつらいし、きつい本です。
私はまだ母になってません。母になれるかどうかもわかりません。
そんな私が読むと、少し拒絶されたかのような、「あなたには何もわからない」と
ずっと言われているような、そんな本でした。なのでわかったようなことは
書く気はないけれど・・・。私が仮に母親だったら、共感しすぎて
辛くて鬱になるんじゃないかな、そんな凄まじいきつさでした。
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# 「転生回遊女」小池昌代
転生回遊女
転生回遊女
  • 発売元: 小学館
  • 価格: ¥ 1,785
  • 発売日: 2009/11/30
  • 売上ランキング: 251801
  • おすすめ度 4.5


短編集「ことば汁」がすごくて、一気に気になる作家になった小池さん。
「ことば汁」は、冴えない女性たちの現実と幻想とを生々しく描いて、
凄みがあるくらいダークでどろどろとした短編集だった。
生々しすぎていやになるくらい。でも鳥肌が立つような読後感だった。

そんなわけで、この長編も楽しみに手に取ったのだけれど、
また新たな小池さんの姿を見ることになった気がする。
どろどろとした凄みはなく、さらさらとした透明な凄みのようなものがあった。
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# 「イギリス海岸−イーハトーヴ短編集」木村紅美
イギリス海岸―イーハトーヴ短篇集 (ダ・ヴィンチブックス)
イギリス海岸―イーハトーヴ短篇集 (ダ・ヴィンチブックス)
  • 発売元: メディアファクトリー
  • 価格: ¥ 1,260
  • 発売日: 2008/01
  • 売上ランキング: 287553
  • おすすめ度 5.0


木村紅美さん、はじめて読む作家さんです。
図書館でずっとこの本をみかけていて、前から気になってたので、
今回何気に借りてきました。
装丁がかわいいですよね。「福田パン」ってなんだろう、とも気になるし。

イーハトーヴ短編集とあったので、宮沢賢治に詳しくないと
わかんないかな、と少し思ったのですが、大丈夫でした。
「上弦の月を喰べる獅子」を読んでから、宮沢賢治作品は読みたい読みたいと
思っているのに、どうして読んでいないのか私・・・。
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# 「二つの月の記憶」岸田今日子
二つの月の記憶
二つの月の記憶
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2008/01/18
  • 売上ランキング: 62466
  • おすすめ度 4.5


岸田今日子さん、雰囲気があって好きな女優さんでした。
亡くなられたという知らせはとてもショックでした。
すごく怖い雰囲気もあって妖艶で、出てくるだけで存在感があって、
でもお茶目な雰囲気もあって。代わりのいない、稀有な方だったと思います。

文筆活動もしておられるのは知ってたんだけど、やっと読みました。
表紙の存在感からしてステキで怖い本です。装丁も挿絵もすてきで、
本のつくりがまず一つの作品のようでした。
本文の文字の字体も普通とちょっと違って、美しくて流れるようなのです。

いくつかの短編が収められてるんだけど、謎めいていてお茶目な
岸田さんの雰囲気どおりの作品たちで、とても好みでした。
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# 「ことば汁」小池昌代
ことば汁
ことば汁
  • 発売元: 中央公論新社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2008/09
  • 売上ランキング: 46227
  • おすすめ度 4.0


とりあえず装丁がすんごい好み。私こういう色合わせとか絵柄とかひかれちゃうわ。
インパクト大きすぎるけどね。

小池昌代さんの作品は「タタド」を読んだきりで、その時なんとなくいいなあと思って
文庫になっている本を数冊買っては積んでたんだけど、この「ことば汁」を読んで
大好きになってしまった。ほんとどんどん読もうと思った。

でも「大好き」って大きな声で言えるような物語集でもないんだけど・・・
生々しいしおぞましい短編集なのです。爽やかでは全然ないのです。でも好きなんだなあ。
好きというか、畏れ入りました、あまりの凄味に参りました。という感じかなあ。
背筋がぞっとするような凄味のある短編集でした。
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# 「ひなのころ」粕谷知世
ひなのころ
ひなのころ
  • 発売元: 中央公論新社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2006/04
  • 売上ランキング: 633231


田舎町の普通の家に住んで、普通の家族に育てられている、どこにでもいる少女、風美。
彼女の、4歳の春、11歳の夏、15歳の秋、17歳の冬を通じて、現実と幻想との境目を
行き来する、不安定な少女の青春をみずみずしく描く連作長編。

小さい頃って、ものと意思疎通がはかれるんじゃないかと思う時があったような気がする。
この物語の風美も、4歳の時は、雛人形と話したり、トイレのパンダの模様に
話しかけたりしてて、それがファンタジーみたいな幻想的なシーンになっているんだけど、
大人が読んだらファンタジーなのであって、子どもからしてみたらそれが普通で、
別に特別な世界じゃないんだろうな、と思う。
そんなシーンが出てくるたびに冷静にそんなことも思いながらも、
いろんなものが話しかけてくるそんな情景が見える子どもっていいなと思ったりもする。
お雛様たちと遊ぶシーンは、なんだか温かくてとてもよかった。
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# 「新世界より」貴志祐介
新世界より 上新世界より 下

渡辺早季という30代の女性が、昔を回想する形式で描かれる、
「新世界」の有様と、そこでの悲惨な出来事。
SF大作、上下巻の大長編である。

貴志祐介氏の作品は「黒い家」をだいぶ前に読んですんごく怖かったのを覚えているけど、
それしか読んでなくて、久しぶりだった。正直過去の作家さんみたいなイメージがあって
(出版物も知らないのに失礼な私)、現役ばりばり、のりにのってるこの作品を読み、
勘違いしててほんますいませんという感じ。
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# 「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」北尾トロ
裁判長!ここは懲役4年でどうすか (文春文庫)
裁判長!ここは懲役4年でどうすか (文春文庫)
  • 発売元: 文藝春秋
  • 価格: ¥ 660
  • 発売日: 2006/07
  • 売上ランキング: 52342
  • おすすめ度 3.5


裁判所。大阪には高等裁判所もあるから、最高裁以外揃っている。
でも行こうと思ったことは一度もない。縁がないからだ。
裁判所事務官って仕事が面白そうだな、と就職活動中に一瞬思ったな、そういえば。
世間を騒がせている事件の細部まで見たり聞いたりできそうだな、と。
でもそんな不純な動機だけではなかなか就職できないし、
事件の訴訟も毎日見てたら非日常が日常になってしまうだけだろう。

しかし傍聴なら誰でもできるのだった。
この本を読むまで知らなかったし、思いつきもしなかった。
この本はライターの北尾トロ氏が、裁判を傍聴しまくった記録である。
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# 「天才たちの値段」門井慶喜
天才たちの値段
天才たちの値段
  • 発売元: 文藝春秋
  • 価格: ¥ 1,800
  • 発売日: 2006/09
  • 売上ランキング: 231492
  • おすすめ度 4.0


美術館に行くのは好きです。東京出張があって、空き時間がありそうなら、
いい美術展やってないかなーと調べたりします。
卒業旅行でパリに行ったときも、ひたすら美術館巡り。オランジュリー美術館はステキ。
マグリットとかダリとかシュールなのが好きだけど、モネも好きだし、いろいろ見たいです。

有名無名、価値問わず、自分がいいと思った作品を眺めている人ではあるけれど、
やっぱり有名な作品はすごいなという気はしちゃいますよね。
長い間残ってるだけあるなあ、と。まあ、ルーブル美術館行ったけど、
モナリザはガラス張りだし小さいし遠いし(人が多くて)であまり見れなかったりして、
有名だからこその弊害もあるが。

思い切り話それてますけど。この作品は美術品をモチーフにした連作ミステリ、
興味深く読みました。本物か偽物かを「味覚」で見分ける能力を持った、
美術コンサルタントの神永美有と、大学の美術講師の「私」とが出会う様々な絵、作品。
天才肌の神永の食えない感じ、「私」の凡人的なところがうまくかみあってて、
で、「私」の推理が微妙なところはいかにもワトソンで、コンビ探偵ものの王道とも言える。
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| comments(0) | trackbacks(0) | 09:37 | category: 作家別・か行(その他の作家) |
# 「大人のための残酷童話」倉橋由美子
大人のための残酷童話 (新潮文庫)
大人のための残酷童話 (新潮文庫)
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 500
  • 発売日: 1998/07
  • 売上ランキング: 194976
  • おすすめ度 4.0


家族が入院したりいろいろして、プライベートでいっぱいいっぱいな時、
さすがに長編を読む精神的余裕もなく、じゃあ、と軽く手に取ったのがこの本。
とても短くてさくっと読めて、頭から水をかけられたみたいに冷静になれる作品集で、
いっぱいいっぱいの混乱の頭がひとつの短編でクリアになる、
そんな心地よさを味わいました。片手間だったけど、不思議で濃厚な読書でした。

病院で家族に付き添いながら読むには少々残酷すぎたりそぐわなかったりする
話もあったけれど。
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