本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「残月―みをつくし料理帖―」高田郁
残月 みおつくし料理帖 (ハルキ文庫)
残月 みおつくし料理帖 (ハルキ文庫)
  • 発売元: 角川春樹事務所
  • 価格: ¥ 650
  • 発売日: 2013/06/15
  • 発売日: 2013/06/15
  • 売上ランキング: 669


前回の最悪の結末から1年待たされ、待たされすぎて忘れた頃に刊行、慌てて買って読みました。
普通は買った本は平気で数ヶ月寝かせるんですけれど(家には何年も寝かして熟成して
自分の中の旬が過ぎた本多数)、このシリーズはすぐ読みます。

やっと出た今作では、又次のことで哀しみいっぱいの「つる家」が、
だんだん立ち直って行く様子とかが描かれています。
最初の短編で又次の思い出に浸り、次からは、お芳さんの話が中心だったかな。
行方不明の息子さんと再会出来るのか、そして大店の再建は叶うのか・・・
話は大きく動いた印象を受けました。
全体的に、親と子の関係、親のエゴと子の意思、なんてことが多角的に描かれていて、
親子というのは複雑で難しいものだな、と思い、しみじみしました。
そして最後には光がぱあっと当たる展開で、読後感もすがすがしい。
相変わらず料理は美味しそうだし、今回は特に昆布が美味しそうでした。

なんて、さらっと感想書いてしまった。まあいつもどおりすごくいい話やんってことで
話をまとめて終わればいいんだけれどさ。
今回のこの読書、私にとっては大変困ったことになってました。

小松原様が・・・・いない・・・

このシリーズ、料理人の澪と、正体不明の侍の小松原様との恋愛模様が軸の一つで、
私はそれをとっても楽しみに読んでいたのですよ。小松原様がクールでステキだし、
彼が発する台詞にもいちいち「かっこいい!!」と盛り上がっていて・・・・

澪はこの巻では、小松原様を諦めて、心機一転がんばっちゃってるわけなんですけど、
私はそんなこと望んでないのに主人公が勝手に諦めないでよ!というのが正直な感想。
娘の成長物語とか、探せば他でいくらでも読めるんですよ。もちろんこれはいいお話だし
万人にお勧めしますけど、私が読んでいたのはそのせいではなかったのです、
これはもう私の望むシリーズではなくなってしまった!

と、モチベーションががくんと下がった読書だったのでした。読書でここまで失恋気分を
味わったのも、久しぶりです。いつまで乙女のつもりなんだか、自分・・・

でも、でもね、これだけモチベーション下げて読んだのに、時折涙ぐんだり、
手に汗握ったり、最後にはよかった!ときゅんとなったり、ちゃんと夢中で読んだのですよ。
・・・なんていうか、認めたくはないけれど、小松原様がいなくて恋愛要素ゼロでも、
面白いシリーズであることには変わりない、と認めざるを得ない、いい作品集でした。
恋愛なんてちゃんちゃらおかしいよ、もう要らんよ、って方にも、断然お薦めです。
| comments(0) | trackbacks(0) | 16:51 | category: 作家別・た行(高田郁) |
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