本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「セシューズハイ ―議員探偵漆原翔太郎―」天祢涼
セシューズ・ハイ 議員探偵・漆原翔太郎
セシューズ・ハイ 議員探偵・漆原翔太郎
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2013/01/24
  • 売上ランキング: 50667


「リーガル・ハイ」というドラマが大好きです。堺雅人さんが主演だったので、
なんだかドタバタコメディっぽくてつまんなさそう、と思いながらも一回目を見てみて、
すっかりはまりました。ドタバタコメディには違いないのですが、主役の古美門弁護士の
言うことが時々すごく深くて、正義とは何かとか、いろんなことを考えさせられる
良質なドラマでもありました。脚本家の古沢良太さんも素晴らしいし、
正義か悪かわからない古美門のキャラを魅力的に仕上げた堺さんも素晴らしい。

って、本の感想とはぜんっぜん関係ないのですが、でもこの本を見たときに最初に思ったのが
「リーガル・ハイ」のパクリか?という疑惑でした。タイトルがそれっぽいし、
破天荒な二世議員と真面目な秘書とのコンビが事件を解決すると言うではないですか。
意識してるの間違いないよね、と勝手に思い、何となく比べながら読んでしまいました。

二世議員のイケメン、漆原翔太郎は、父上は立派な政治家だったけれど、本人は問題発言ばかり。
世襲の何が悪い、と言い切ってみたり。そのたびに、父の時代から秘書だった雲井進は
頭を抱えています。
選挙区内で事件が起こり、雲井は奔走するのですが、いつのまにか漆原が解決してしまい、
雲井はいつしか、漆原は本物のバカなのか、天才で自分を翻弄しているのか、
考えてしまうのですが・・・

雲井くんも「抱かれたい議員秘書」1位っていう設定には笑えましたが、
真面目で悩みすぎだけど、魅力的なキャラ。漆原とはいいコンビで、これはBL好きには
たまらんだろうな、と思ったりもしましたが、当然BLではなく、ミステリです。

最初の感想は、なんか全体的に軽くて、読み応えがないなあ、ってところでした。
2話、3話と読み進めてはいくのだけど、漆原がバカなのか天才なのかはわからないけれど
破天荒ぶりもそんなに酷くない気もして。こういうのってキャラがどれだけむちゃくちゃかで
だいぶ違うと思うんだけど、そこまででもないから、ライトなミステリ、読みやすくて
面白いけれど、何にも残らない、なんか物足りない、と思いながら、正直読んでました。

第4話で不穏な空気を感じて「あれ?」と思い、第5話で一気に面白くなって、驚きました。
短編だと思っていたけれど、前の4話で何となく残ってた謎も拾ってしまった5話。
うまい構成でびっくりです。前半つまらないと思っていたからこその驚きでした。
もしかして前半がいまいちだったのも、全て著者の作戦か?と疑ったくらいです。
途中で「やめようかな」と思った人も、とりあえず是非最後まで読んでみて下さい。

そして5話になると、ライトなだけだった物語が違う色合いを帯びてきます。
何が正義か、何が住民のためなのか、政治とは何か?そういうことを考えさせられる展開に
なってきて、やっぱりリーガル・ハイを思い出しました。今度はいい意味で。

本当に油断していました。面白かったです!
最後まで漆原がどんな人間か読めないのもいいですね。雲井君は今後も大変だと思うけど、
続編に期待を持たせるいい流れでした。次は都知事選かな?面白くなりそうです。
| comments(0) | trackbacks(0) | 14:35 | category: 作家別・あ行(その他の作家) |
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