本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「退屈姫君これでおしまい」米村圭伍
退屈姫君 これでおしまい (新潮文庫)
退屈姫君 これでおしまい (新潮文庫)
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 620
  • 発売日: 2008/12/20
  • 発売日: 2008/12/20
  • 売上ランキング: 447232


退屈で仕方がないめだか姫とそのご一行の冒険を描いた退屈姫君シリーズ。
お江戸らしいあっけらかんとした卑猥さと、めだか姫が無邪気に権力に立ち向かう様子が
なかなか面白く、シリーズを追いかけていたのだけれど、ずばりタイトルで「これでおしまい」とあり、
ちょっと寂しくもありました。おしまいな理由は最後に明らかになって、
ああそれじゃあしょうがないね、と思うんですけどね。

今回はお江戸の菊合わせ大会、一番素敵な菊を育てた人が優勝、みたいな
大会を巡っての一騒動です。
相変わらず外に出づらいのにせっせと町へ繰りだすめだか姫、菊合わせをみにいき、
名無しの権兵衛が作ったという「雪見桜」が注目を浴び、
めだか姫もその菊の魅力に惹かれますが、同じく菊合わせに出品していた
田沼意次の息子の意知が黙っちゃいません。
田沼のあの手この手の画策に、雪見桜はピンチ。めだか姫は対抗できるのでしょうか。

膨大な知識がものをいうこのシリーズですが、今回は菊の交配の知識がすさまじく、
ほほうと大変勉強になりました。ほんま博識だよなあ・・・

今回は総決算ともいうべきか、あらゆる波乱万丈ネタが詰め込まれていて驚かされました。
何故か暗号を解くことになって将棋の得意なキャラクターが奮闘したりと思ったら
忍びのお仙が何人もの忍びの者との戦いに命を賭けてたりします。
お江戸エンタメの要素をこれでもかと詰め込みまくり、特に終盤の展開はシリアスで
びっくりしましたが、引き込まれて読むことができました。

そして猪鹿蝶の三姉妹が相変わらず強烈で、嫁入りが嫌だと町へ繰り出して男遊び、
さすがのお仙も手を焼くほどです。
このシリーズはからっとした卑猥さが売りなのですが、この三姉妹や諏訪みたいに
女の方がお盛んで男がやられてるパターンが多いのは、なんていうか逆に男目線?というか
そこまで極端なことないでしょうよ、とは思っちゃいますけどね。
もちろん笑える範囲なので全然いいんだけれど。

数々の紆余曲折があって手に汗握りますが、やっぱり結末は大団円、
すっきりする展開で、最後を締めくくってくれました。
それからのみんな、が巻末に載っていて、ちゃっかり次の本の宣伝もしている著者、
素晴らしいですね。まんまとのせられて「面影小町伝」を読んでしまった私でした。
その話はのちほど。



| comments(0) | trackbacks(0) | 14:07 | category: 作家別・や行(米村圭伍) |
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