本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「わたしの物語」セサル・アイラ/柳原孝敦訳
わたしの物語 (創造するラテンアメリカ)
わたしの物語 (創造するラテンアメリカ)
  • 発売元: 松籟社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2012/07/27
  • 売上ランキング: 244387


わたしがどうして修道女になったのか、というお話、らしいです。

6歳の主人公の「わたし」のある思い出からはじまります。
引っ越した先で、6歳で初めてアイスクリームを食べるために、わたしは父と2人、
アイスクリーム屋に行く、という微笑ましいシーンから始まるのですが、
初めて食べるアイスは美味しくなくて父と喧嘩になって、そして・・・
いきなりびっくりする展開から入ります。

そして小学校に入った「わたし」の生活が淡々と綴られます。学校でなじんでいないようなこと、
先生にあるときから無視されてること、なんかが書かれてるんだけど、「わたし」の視点が
なんだか変。どう読んでも女の子みたいなんだけど、周りからは「息子」と言われたりしているし。
先生からも、「何があったの?」ってくらい激しく拒否されるんだけど、本人の話を読んでいても
どうしてそこまでの目に遭うのかわからない。
ラジオを聞くことについて延々と書かれていたりするし、
父親に会いに行っても不思議な行動を取ったりするし・・・
しかもどうやら主人公はセサル・アイラという名前で・・・
どういうこと、自伝?とか思っている間に、突然、とんでもない結末を迎えるのでした。

結局修道女になるのはどうなったの?っていうお話。
読み終わってまだ消化しきれてないし、結局この人って何者?という謎がずーっと残ります。
一人称で書かれているけどその一人称の本人が全く信用できないと、
こんなに不思議な小説ができてしまうんだなと思ったりしました。

でもあれだよね、自分が見えてる世界と実際の世界ってきっと違うし、私も含めて、
多かれ少なかれ、自分のいいようにフィルターかかってるはずだから、
これが現実なのかもしれない。特に子どもはそうかもしれないし。
(大人になってもフィルターかかりまくりの自己認識の人もたくさんいますが・・・)

結末読んだら悲惨すぎてB級っぽい気もするんだけど、笑える小説だったのか、
それすらもよくわかりません。どう味わっていいかよくわからない小説でした。
ただ、とりあえずアイスクリーム怖い、って感想が残ります。アイスにトラウマ・・・
普通は誰もが大好きなはずのアイスが、こんなことになってしまうとは、な物語です。

ほんまに結局なんだったんだろう・・・(まだもやもやする)。
このもやもや感はこれまであまり読んでない類のもやもやで、新鮮でした。
| comments(0) | trackbacks(0) | 01:05 | category: 海外・作家別ア行(その他の作家) |
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