本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「現実入門―ほんとにみんなこんなことを?」穂村弘
現実入門―ほんとにみんなこんなことを? (光文社文庫)
現実入門―ほんとにみんなこんなことを? (光文社文庫)
  • 発売元: 光文社
  • 価格: ¥ 540
  • 発売日: 2009/02
  • 売上ランキング: 125346


穂村弘さん、歌人、独身。42歳。経験していないことがたくさんある。
例えばスーパー銭湯に行くとか、占いに行くとか、合コンに行くとか(!)。
へたれな穂村さんが、編集のサクマさんの提案した初めてイベントに参加して、
どんどんと現実を知っていく、そして・・・というエッセイ。

私はどうもダメ男が好きみたいで(文学上では)、森見さん、太宰治さん、町田康さん、
まだ作品は読んでないけどカフカさん、など、そういう人たちの書く「ダメ男」臭が
ぷんぷんする作品がとても好きで読んでしまうのですが、穂村さんもそのうちの1人です。
実際近くにいたらどうかなあ、とは思うけど・・・
なんていうか、器用に適当に生きていけないひたむきな感じがいいんだろうなあ。
(ちなみに、この本は「絶望名人カフカの人生論」で紹介されていました。)

女性編集者サクマさんの提案で、穂村さんはあちこち行ってまわります。
占いに行ったり、スーパー銭湯に行ったり、献血に行ったり、モデルルーム見に行ったり。
私がやってそうでやってないってこともあったので(例えば占いとか)興味深く読みましたが、
吉野家だろうがラーメン屋だろうが一人で入れる、映画も一人で行く、一人旅大好き、
銭湯だって一人で行くよ、的な私とすると、穂村さんそんなこともしてなかったんですか、って
こともあって、穂村さんかわいい、と。なんだか笑えます。

この人の文章はすごく面白いし独特。庶民的で恥ずかしいことをしなきゃいけないときに、
さようなら村上春樹、とか思ってて、まあ確かに村上春樹の気分じゃ庶民的で恥ずかしいこととか
できないよなー、って、思って爆笑でした。
他にもくすくす笑える文章がたくさんあって、電車で読んでて肩が震えました。

結婚式に招待されて行くシーンで、本上まなみさんの結婚式に行かれたとかで、
歌人仲間らしいんですけど、なんかセレブやん穂村さん!とか思ってしまった。
普段の穂村さんとのギャップがすごい・・・。まあ、穂村さんも現場ではおろおろしてたけどね。

最初のうちはサクマさんのお友達と合コンしたりしていたのに、
(ちゃんと美人のお友達を揃えてくるあたり、サクマさんは性格いいなあと思いました)、
だんだんと「サクマさんとカップルを装う」ことが増えてきて、なんだか微笑ましいなあ、
と思っていたのだけれど・・・・
最後まで読むと、「あらあら、ごちそうさま。」というのが正直な感想・・・
(もしや、この企画自体がサクマさんの策略では、と一瞬思ったりして、サクマさん、
普通に性格いいと思ってたのに案外やるなあとも思ったんだけど、2人ともかわいいからいいか。)

私もちょうど人生の転機の時に、背中を押してもらおうかなと読んだのですが、
穂村さんがけなげに「初めて」体験を繰り返してちょっとずつ進んでいる様子を読んで
本当に背中を押されました。一歩踏み出したくなる本です。
人生は「初めて」だらけ、これからもお互いがんばりましょうね、穂村さん。
| comments(0) | trackbacks(0) | 00:47 | category: 作家別・は行(その他の作家) |
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