本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「なんらかの事情」岸本佐知子
なんらかの事情
なんらかの事情
  • 発売元: 筑摩書房
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2012/11/08
  • 売上ランキング: 1865


岸本さんのエッセイとくればもう条件反射で読みます。
そして、もう電車で読むなんて失敗は繰り返しません。読んで笑いをこらえて怪しい女に
なるのはもうこりごり。家で1人の時に少しずつ読んで、心おきなく大笑いさせてもらいました。

エッセイだと思うのですが。エッセイって日常のことを書くのかなあと思ってるのですが。
岸本さんのエッセイは妄想の割合が非常に高いので、エッセイなのか妄想なのか
もうこうなったら小説なのか、ってのもいくつもあります。日常の面白おかしいエッセイと
思っていたら突然ファンタジーの世界に紛れ込んだように終わるとか、そういう流れのものも多くて、
どこに連れて行かれるかわからない浮遊感がたまらないエッセイたちです。
岸本さん小説書いたら絶対面白いのになあ・・・・

面白かったのは「ダースベイダーはいつ寝てるのか」考察した章、ぱっと数字で日付を
予言してしまう友達の話(と、「金づちを見るとその話を思い出す」ってくだり。何故?)、
ひらがな同士の闘争(「め」と「ぬ」では「ぬ」の方が良いのか「め」の方がすっきりして良いのかとか)、
アルファベットで行われる変なお友達紹介(これ最後が案外泣ける)、
困った時には地球に連行された宇宙人のことを事細かく思い起こして、
あれ以上につらい状況はないと思う、とか、他にも面白いのたくさんあったけど、
まあなんていうか・・・・、なんでそんな発想できるの、どんな頭してるの、って思う、
現実を斜めに切るというか上をふわふわいくというか、そういう感じの切り口ばかり。
それがまた面白いんだよなあ。そういう見方ってあるんだ!って新たな発見があるところがすごく面白いし
そのへんてこな妄想を語る文章もほどよく自虐が入っててまた楽しいんだよな。

笑えるエッセイとしては最近読んだ北大路公子さんのエッセイもたいがい笑えるけど、
あれは日常から外に出ていない(っていうかそもそも引きこもり生活だし)ので
あくまで日常の中の笑い、という感じなんだけど、岸本さんのはぶっとんだ笑い。
次はどういうおもちゃを出してくれるんだろう、とわくわくさせられる読み物でした。
クラフト・エヴィング商會の装丁と挿絵もくすっと笑える感じでとてもステキでした。

何度も言うけれど、岸本さん、小説も書いて欲しいなあ。
| comments(0) | trackbacks(0) | 14:35 | category: 海外・訳者別(岸本佐知子) |
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