本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「ケルベロスの肖像」海堂尊
ケルベロスの肖像
ケルベロスの肖像
  • 発売元: 宝島社
  • 価格: ¥ 1,600
  • 発売日: 2012/07/06
  • 売上ランキング: 9510


バチスタシリーズ最終巻。一応全部読んでいるので最後までつきあいます、って気持ちで
長い図書館待ちを経て借りることにしました。

このシリーズ、最近の傾向として、海堂さんの他の作品との絡みが頻繁に出てきます。
バチスタのスピンオフかと思って読んだ本がその後のシリーズの流れに大きく影響してたりするし
聞いたことある名前の登場人物は山ほど出てくるものの、その人物の前回の経緯は
ろくに説明もなく何となく思わせぶりに書かれている。
一応だいたい読んだつもりなんだけど、基本的に細かいことは忘れてしまう私は、
たくさんの登場人物全ての人の経緯なんぞ覚えているわけもなく・・・

そして、最終のこの物語はその特徴が如実に出ていてまるで総集編。総出演。
シリーズ最初から一気に読破すればこれは大変面白い最終巻でしょうが、覚えていない身で
読んでしまうと「あーこの人誰だっけ」だらけで、かなりイライラしちゃいました。
覚えてないから悪いんだろうけど、全ての読者が著者の熱狂的ファンではない、というのも
著者はちょっと覚えていてほしいんだな・・・・。と苦情を呈したくなりましたです。

これ、読む前に「螺鈿迷宮」必読です。ほとんど覚えてなくて大打撃でした。
あと「ブラックペアン1988」もかな?私は読んでないからこのシリーズのどの作品か
はっきりわかりませんが。

あと、根本的なことなんだけど、軽い文体とかギャグのセンスが、私と合わなかったのか、
誰が誰だかわからん孤立感も手伝ったかわかんないけど、なんか内輪受けでもりあがってる
グループの中にぽつんと入れられたような違和感があり、ちょっと笑えなかったな・・・

と、途中までは「こりゃ残念、読むのやめよかな」くらいのレベルで読んでたのですが、
念願のAIセンター設立に動き出していく過程に届く脅迫状、さてAIセンター記念式典は
どうなるのか?という流れのなか、クライマックスに向けての展開はさすが海堂さんという感じ、
後半は一気に読ませました。
まあ、わからんこともいっぱいあったけれど、どたばたもいっぱいあって、
怒濤の展開だったのでぱーっと読み終わって最後はすっきり読み終われたかな。
田口くんが最後に大出世を遂げて、もうちまちました田口くんじゃなくなったな、って感じだけど・・・

白鳥の部下の砂井戸のキャラが強烈でした。白鳥もなんであんな男を矯正しようとしてるんだ、と
思ってましたが、最後の最後にわりと予想されたオチがきて笑えました。

最初の「チーム・バチスタの栄光」の頃のシンプルな展開が好きだったから、
ここまで複雑なシリーズになっちゃうとは予想もしてなかった。
私はそこまでははまれなかったけど、この網の目のような伏線を辿って楽しむ人も
いるだろうな、とも思うので作品自体はとても面白かったのではないかと思います。

このシリーズが出たことで日本のAIの導入は進んだんだろうか?そういえば末尾にある
海堂さんの肩書きが随分偉い感じになってた気がする・・・wikiで調べたら
独立行政法人放射線医学総合研究所重粒子医科学 センター病院Ai情報研究推進室室長だって。
白鳥並の長い肩書きじゃないか。
医師なのに小説をもって日本の医療制度に切り込んだ問題提起が、今後どういう結末を迎えるのか
純粋に興味があります。こういう風に世論に訴えることもできるんだなあと思いました。
| comments(0) | trackbacks(3) | 14:29 | category: 作家別・か行(海堂尊) |
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