本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「さようなら、いままで魚をありがとう」ダグラス・アダムス/安原和見訳
さようなら、いままで魚をありがとう (河出文庫)
さようなら、いままで魚をありがとう (河出文庫)
  • 発売元: 河出書房新社
  • 価格: ¥ 798
  • 発売日: 2006/06/03
  • 売上ランキング: 158549


銀河ヒッチハイクガイド第4弾。
このシリーズには映画をみてはまったんだけど、映画のオープニングのテーマ曲の歌詞に確か
「さようなら、いままで魚をありがとう」ってフレーズがあって、イルカが宇宙に(!)
飛んでいく映像も流れてて、それがすごい印象に残ってたんですよね。
イルカは人間より賢いから、シリーズ第一弾冒頭に起こる地球滅亡を察して、
人間に教えてくれてたんだけど、人間はあほやから芸をしてるとしか思わなくて、
それで自分たちだけ逃亡した、ってことになってたと思う。
タイトルから「じゃあイルカのその後の話?」と思って読み始めたけど全然違った。
確かにイルカも絡むけどね・・・。

ちょっと前に読んだ3作目までの話を既にだいぶ忘れていましたが、
だいぶ雰囲気が変わっていたので、再読しなくても大丈夫でした。

さて、アーサーはとある星に戻ってきますが、そこはどう見ても地球でした。
宇宙バイパス建設のために破壊されたはずの地球が何故かそこに普通に残っていて、
人々は破壊されたことを知りません。何が起こったのか?
自分の家に戻って、アーサーはヒッチハイクで知り合った不思議な女性に思いを馳せますが、
彼女に近づくチャンスがまた巡ってきて、そして・・・

っていうか銀河ヒッチハイクガイドはどこ行った、ただのラブコメやん、というのが
一番の驚きでした。舞台は普通に地球です。何の変哲もないです。イルカがいないこと以外は。
もちろんこのシリーズらしく、行き先々で必ず雨に遭うトラック運転手とかいますし、
アーサーと運命の女性、フェンチャーチとの出会いや再会でも面白おかしいエピソードが
次々繰り広げられたり、そんなところでそんなことしちゃって!的なツッコミどころもあるし、
らしいと言えばらしいのですが、やっぱり地球が舞台なので、今までのしっちゃかめっちゃかな
宇宙ドタバタ喜劇を想定していると肩すかしを食らいます。

でも、ちょっと奇想天外なラブコメとしてとっても面白く読みましたし、ドタバタ感がない分
すっきり読めて、シリーズでこれが一番好き、とか言う人もいそうです。
入門編にここから読んで下さいと言いたいところですが、話の流れ的に無理なので、
4作目として読むしかないんですけども。

解説にもありましたが、慣れないラブストーリーで著者が照れてるのが如実にわかって
それもかわいらしかったです。恋愛の肝腎のあまーいシーンになるといきなり、
メタ小説的なことを書き出して「飛ばしてラストにいったらマーヴィンが出てくる」とか
書いてみたり、そういうの。なんかかわいいわ。
一瞬飛ばそうかと思ったのはマーヴィンファンだからですが、ちゃんと読みましたよ。

飛ばさずに読むと、地球からいなくなったイルカ達の感謝の思いが伝わってきて、
なんだか壮大で温かい気持ちに包まれるような感動を体感できました。
生物が一つの星に住む、当然の前提がこの物語ではがらりと崩されているので、
地球でみんなで生きていくこと、命がはぐくまれることのすばらしさを感じたりもします。
(って、そんな大袈裟な物語でもないですが・・・)
しかし、イルカは地球を出て、どこに(どうやって?)行ったのでしょうね。

そして、でも結局地球でめでたしめでたしとは終わらないのがこのシリーズ。
ちゃんとマーヴィンも出てきました。ラストのオチが解説読まないとわからなかったり、
英語圏のギャグと文化のギャップを感じたりして残念でしたが、
それでもやっぱり鬱病ロボットのマーヴィンは最高でした。

5作目でラストのようで、ちょっと寂しいですが、引き続き読んでいます。
相変わらずのしっちゃかめっちゃかに戻ってるようでした。
| comments(0) | trackbacks(0) | 00:07 | category: 海外・作家別ア行(ダグラス・アダムス) |
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