本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「九月が永遠に続けば」沼田まほかる
九月が永遠に続けば (新潮文庫)
九月が永遠に続けば (新潮文庫)
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 660
  • 発売日: 2008/01/29
  • 売上ランキング: 19743


沼田まほかるさんは、去年くらいから本屋で急にすごく見かけるようになって、
どうやらブームがきたみたいで、ちょっと意外でした。
「猫鳴り」を読んだことがあり、すごくいいお話だったけれど、動物好きが読んでると
最初はぞっとする展開だったりもしたので、あまり一般受けする作家さんでは
ないような気が勝手にしていました。失礼いたしました。
ということで、遅ればせながらブームに乗っかろうと、デビュー作を読みました。

主人公の佐知子は41歳主婦。離婚して高校生の息子を育てる傍ら、自動車教習所で出会った
25歳の男性と関係を持っている。ある日、夜に息子がいなくなった。
息子を捜しているうちに、前の夫雄一郎と彼の後妻の亜沙実、後妻の連れ子の冬子が
絡んでいるような気がしてくる・・。
息子の文彦の友人のナズナ、彼女の父の服部が家に出入りしながら、佐知子の捜査に協力するが。

精神科医である雄一郎の後妻の亜沙実には壮絶すぎる過去がある。
そして、男性を惹きつけずにはいられない、壊したくなるような魅力を備えた亜沙実と、
その娘である冬子には同じ雰囲気があり、冬子も何人もの男とつきあっているらしい。
文彦は冬子と出会ってしまったのか・・?そんな苦悩をする佐知子。

読んでる時はむさぼるように読みました。読み終わっていろいろ思うところはあるけれど、
読んでる最中はすごく面白く感じました。ストーリーを引っ張るパワーはすごくあると思う。
ま、その分期待も大きく成長するので、最後に残念感が大きい、ってところもあったけど・・・

とにかく亜沙実と冬子を取り巻く人間関係が入り混じりすぎていて、
全貌がわかったときには「どろどろしすぎ!」ってつっこんでしまいました。
そこまで人を惹きつけ続けるこの母娘凄すぎる、って思う。ありえない・・・
亜沙実の過去の壮絶さも目を覆いたくなるほどで、ここまで性的に赤裸々な描写は
嫌いな人は嫌いだと思うし、私も正直ここまで読みたくなかった。
だけど、ここまでの体験をしてしまった亜沙実がその後どう生きていったのか、
その人生は読んでみたい気がしたので、彼女の物語として特化すればより壮絶な物語が
読めたと思うけど、そうはならなかったな。まあ、ヘビーすぎるけどね、そんな話。
桐野夏生とかが書きそうです。

ミステリだから仕方がないけれど、登場人物が多すぎてまとまりきれてない感じがしました。
担任教師とか癖のある人が出てきたりしてるけど、彼の過去結局なんだったのって感じだし、
どの人も一癖あるけれど描き切れてない感じがして、もっと人物を絞って良かったと思う。

それに隣人の服部は、味わい深い人物ではあるけど、こってこての大阪弁だし、
火曜サスペンスとかに出てきそうな素人探偵風で、なんか安っぽさがあって、
このどろどろした話に合わない。まあ、こんな悲惨な状況で、唯一「日常」の役割を
担うのが彼だった、というのはわかるんだけど、なんだか・・・。こてこてすぎるしなあ・・・
(単に私の好みではなかっただけか。いいおっちゃんでしたけどねー)

あと、25歳男性と関係持っちゃう41歳の主婦の気持ちがまずわからんです。
私は独身ですが年齢的には佐知子に近いのですけど、25歳男性といきなりそんな、ないですよ。
佐知子はここの人たちの中では普通の人のように描かれてはいるけど、業が深いというか、
やはりこれだけの人たちを引きつける中心人物である何かは持ってると思うわー。
ちょっと感情移入が難しかったかなあ。主人公なのに、よくわからない人でした。

ま、そんなわけで、すごい勢いで期待がふくらんだせいで最後にはちょっとしぼみましたけど、
ほんま読んでる時はすごい面白かったんですよ。
(ここまで書いておいて信じてもらえないかもだけど)
だって1日で一気に読みましたし。めくるめく読書体験を堪能させてもらいました。
だいたいのミステリって「ちょっと残念」なところあると思うので、これもそう思えば
ここまで読ませる力あるだけですごいんじゃないかなーと思います。

亜沙実の過去がヘビーすぎるので脚色して映像化に耐えうるレベルにすれば、
2時間サスペンスにちょうどいいんじゃないかなあ、と思います。
亜沙実と冬子は超美人でお願いしたい。亜沙実は木村多江でどうかなあ。
| comments(1) | trackbacks(1) | 23:20 | category: 作家別・な行(その他の作家) |
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| 本田玲子 | 2012/03/26 4:41 PM |

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「九月が永遠に続けば」沼田まほかる
身近で人が死ぬ。そして息子は失踪。 04年ホラーサスペンス大賞受賞作。「まほかる現象」の始まり。   主人公は佐知子41歳。精神科医の夫と8年前に離婚した。 今は高3の息子と暮らしている。教習所の教官、犀田と肉体関係にある。 ある夜、ゴミを出しにいった
| りゅうちゃん別館 | 2014/06/07 5:05 PM |
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