本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「宇宙の果てのレストラン」「宇宙クリケット大戦争」ダグラス・アダムス/安原和見訳
宇宙の果てのレストラン (河出文庫)宇宙クリケット大戦争 (河出文庫)

「銀河ヒッチハイク・ガイド」ですっかり楽しくなって、続編も全部買いました。
全部で5冊、全て河出文庫から出ています。
(続きは、「さようなら、今まで魚をありがとう」「ほとんど無害」です)
で、今回は2作目「宇宙の果てのレストラン」と3作目「宇宙クリケット大戦争」を
一気に読みました。
相変わらずの奇想天外、荒唐無稽っぷりがたまりません。
「宇宙の果てのレストラン」は前作で「じゃあ、宇宙の果てのレストランに行こうぜ」と
ゼイフォードが言ってた続き、なんですが、なかなかレストランにまでは行けません。
お調子者のゼイフォードと鬱病ロボットのマーヴィンは、セットでみんなからはぐれてしまい、
そこで拷問受けたり(面白い・・)大冒険を繰りひろげたり。このコンビって面白い・・・。
で、「宇宙の果てのレストラン」って何、って感じだけど、たどりついてみれば、
まさに言葉どおりではありますが、言葉以上のインパクトで驚かされます。そうきたか・・・・。
他にも小ネタ満載だけど、大音量過ぎて、8キロ圏内で観覧したら死んでしまう、
惑星規模で見物するロックバンドとか出てきて、ばかばかしくて面白い。
そうだよね、ロックって音が大きすぎるよね。絶対皮肉ってるよね。

そしてみんなとはぐれてへんてこな宇宙船に乗り込んだアーサーとフォード。
何故か風呂にずっと入ってる船長と変な乗組員たち。どうやら別の惑星に移住するらしい。
そして、ある惑星に落ち着くんだけど、そこは・・・・。
その意外かつ皮肉すぎる結末には笑ってしまいました。

で、2作目ではアーサーご一行がまたばらばらになってしまい、マーヴィンはひどい目に遭い、
気になる終わり方をして「宇宙クリケット大戦争」に向かうのですが・・・・。
相変わらずみんなばらばらのまま、しかも宇宙中に、時空を超えて散らばってて、
出会えるのか?って感じです。
そして、何故か宇宙を滅ぼそうとするロボット集団にアーサーとフォードが
立ち向かう羽目になってて、相変わらずとんでもないです。
アーサーなんてただの平凡なイギリス人なのにね。

タイトルどおり、クリケットっていうイギリスの競技が関係してくるんだけど、
クリケットがどういうものかよくわからなかったのでちょっと残念だったんですが、
訳者あとがきで解説をしてくれてるので、その部分だけでも先に読めばよかったかもです。

3作目では異常に排他的な惑星が出てきて、それが興味深かった。排他的過ぎて荒唐無稽な
レベルに達してるんだけど、自分たちとは違う他者を受け入れられないっていう拒絶感が、
戦争とかを生むのかもしれない、それを皮肉ってるのかも、と思いました。

と、全体的に皮肉満載、やっぱり文化が違うからか、笑いどころがわからないところもあって
それは残念でしたけど、それを差し引いてもとても面白かったです。
こういう皮肉がしっかり効いた物語はとても好みだなあ。
三作目は世間的には評判悪いみたい(とあとがきにありました)ですけど、
私は細かい伏線がいちいち効いていて、面白いなあ、と思いましたよ。人それぞれです。
空を飛ぶ方法、とか(あれも皮肉たっぷり)、あちこちでつながってたしね。

まあでも、最初の衝撃はあまりないかも。荒唐無稽すぎる展開にも慣れてきちゃったし。
それでも読み続けますけどね。続きが楽しみです。

しかし、このシリーズがどうしてこんなに面白いのかというと、鬱病ロボット、マーヴィンのおかげ。
鬱病でものすごいマイナス思考のロボットってだけで面白いんですが、彼の活躍の仕方が、
その鬱病なのを武器にした強力なもので、その発想がとても面白いんですよね。
ものすごいマイナス思考ってこれだけのパワーがあるんだ!と驚いてしまいます。
それがまた意外で面白い展開で出てくるので、出番が少なくても美味しいとこどり、
本人は鬱でやる気皆無ですが主役級の扱いです、マーヴィン。
個性的な人々がたくさん出ては来るけど、やっぱりマーヴィンが一番。
マーヴィンの存在だけで、この作品のよさが3割増くらいになってると思う。
これからも活躍期待しています。

さて、続きは年明けに読もうかな。
| comments(0) | trackbacks(0) | 23:51 | category: 海外・作家別ア行(ダグラス・アダムス) |
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