本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「小夜しぐれ」「心星ひとつ」高田郁
小夜しぐれ (みをつくし料理帖)
小夜しぐれ (みをつくし料理帖)
  • 発売元: 角川春樹事務所
  • 価格: ¥ 620
  • 発売日: 2011/03/15
  • 売上ランキング: 7782


(「心星ひとつ」は画像がなかったので「小夜しぐれ」のみ貼りました。)

澪つくし料理帖シリーズの、第5弾と第6弾。長く続くシリーズです。
(初めてお読みの方は「八朔の雪」から読むことをオススメします。順番影響しますので)
このシリーズは出たらなるべくすぐに読みたい、気になるシリーズなのですが
今回は少し間があいていたら2作品出てしまい、「小夜しぐれ」を読んだら
あまりのことに次も読まずにはいられなくなり、一気に2冊読むこととなりました。
しばらく、のんびりとした展開で、「このじれったさがたまんねえんだよなあ」と
江戸っ子風に思っていたくらいで、今回もじれったさを楽しむべく読み始めたら、
まさかの急展開!久々に乙女心がうずきましたよ。

「小夜しぐれ」は今まで通り、(波乱はあるけれども)安定したさすがの物語展開と、
美味しそうなお料理を楽しんで、落ち着いて読んでいました。
しかし雲行きが怪しくなってきて、完全にそれが覆ったのが最終章。
最終章だけ番外編扱いで、あの人、小松原目線の物語となります。
小松原様の正体はわかってはいましたが、彼が普段思っていることがおぼろげながらも
明らかになり、そして妹や友人まで登場して、そのささやかな短編で物語は一気に
盛り上がりを見せます(ワタシ的に)。
私はこのシリーズは小松原様と澪ちゃんのじれったい恋愛ものだと思って読んでますからね。

そして待ちきれず一気に突入した「心星ひとつ」で、私の楽しみはピークに。
前回からの伏線が次々と澪の周りに張り巡らされていきます(もちろん澪は気づいては
いませんが)。そして澪の意思ではないものの、物語は進んでいってしまいます。
当事者を無視してとんとんと話が進んでいくってのはそういう時代ってのもあるんでしょうけど
まあこちらはやはりやきもきさせられるのですが、終盤でそんな私も大満足、の
盛り上がりを見せてくれました。小松原様!!!ますます惚れますよ、ほんま。
ここまで盛り上がったのは「図書館戦争」以来です。37歳、すっかりひねくれてしまった
私がすっかりキュン(死語)として、涙ぐんだりしてしまいました。笑。
少女漫画的王道展開っていいもんですよねー。しょっちゅうだと胸焼けするけど、
たまには読まないと心が潤いません。

しかし、やはり一筋縄ではいかないシリーズです。最後には澪はまた悩むことになります。
恋を取るか、仕事を取るか。当時の江戸の女性は正直どちらを選ぶもなにもなかっただろうし
お相手すら選べなかったとは思うのですが。今の女性が読むと共感を呼びますよね。
このシリーズでずっと澪ががんばってきたのを知ってるし、やはり澪は、料理を作って
人を喜ばせるのが生きがいだろうな、と思うと、難しいところです。
それに芳さんのお店を立て直すとか、野江ちゃんの身請けとか・・・、
澪ってば、年は若いのに背負うものが多すぎだろうよ、苦労しすぎ、とつっこんでしまいます。
全て丸く収める素敵な方法ってないのかなあ、と、続編に期待したいところ。
早く続編出て下さい!!!

すっかり恋愛モードで感想書いてますけど、今回もドラマ的にはいろいろありました。
野江ちゃんとのつながりも強くなりますし、お嬢様の美緒さんも、恋に悩みつつも、
自分なりの幸せを見つけていきます。そして源斎先生も・・・
しかし、恋愛ものにおける源斎先生みたいな立ち位置の人って、個人的には
一番きゅんとくるんですが、今回は何故か私は小松原様一筋です。
源斎先生、ちょっとわかりづらいんだよな・・・。

そして今回の話で印象に残ったのが、澪が失敗をするところかな。
いつも失敗を重ねながら、最終的には美味しいお料理を作って、よかった、ってなる展開が
ほとんどでしたけど、今回容赦なく失敗する回があって、考えさせられました。
料理人としての澪の覚悟を問われるような回でした。
澪の料理はもう大丈夫だろう、と思ってましたが、まだまだ波乱はあるようです。
仕事人として、そして女性として、澪はこれからまだ成長していくでしょう。
それを見守りたいと思います。とにかく早く続きを!!!
| comments(1) | trackbacks(0) | 12:50 | category: 作家別・た行(高田郁) |
コメント
はじめまして。
時々おじゃまして、次に読む本を選ぶときの参考にさせていただいてます。
みをつくしシリーズは私も大好きで、心星ひとつでは同じく大興奮でした。(小松原様のあのシーンではキュン死にです。笑)

個人的な話ですが、最近転職したとき、前の会社で大変お世話になった上司がこの本をプレゼントしてくれました。
心星ひとつが書店に並んでいるのを見つけたすぐ後のことで、買わなきゃなーと思ってた時だったんです。
本が好きと話したことはありましたが、みをつくしシリーズの話は出たことはなかったのに…

「○○ちゃんがこのシリーズを好きなのは知らなかったけど、自分が好きだから」とのこと。
とっても嬉しくて、思い入れがグンと増した本になりました。

早く続きが読みたいですね!
| mizuho | 2011/12/26 12:38 PM |

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