本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
<< June 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
<< 「俺俺」星野智幸 | main | 2011年11月に読んだ本 >>
# 「銀河ヒッチハイク・ガイド」ダグラス・アダムス/安原和見訳
銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)
銀河ヒッチハイク・ガイド (河出文庫)
  • 発売元: 河出書房新社
  • 価格: ¥ 683
  • 発売日: 2005/09/03
  • 売上ランキング: 19379


映画公開時に、原作も何も知らずに見に行きました。B級映画がもともと好きなので。
「インディペンデンス・デイ」や「アルマゲドン」で、皆が一生懸命守っていた地球が・・・!と
驚きの連続で見ました。B級感満載で大変好みの映画です。
(「インディペンデンス・デイ」よりよほど好きです。「アルマゲドン」は見てません)。
原作があるのはそのあと知って、この本だけ買ってはいたんだけど何となく積読のままでした。

読んでみようと思ったのはダグラス・アダムスさんの「これが見納め」を読んでから。
普通順序が逆な気もしますけどね。「これが見納め」でダグラスさんの人柄と、
面白おかしい文章を読んで、これは小説も全部読まなくちゃ、と思ったのでした。
で、予想通りすごい面白かった。


びっくりしたのが、B級映画が原作にけっこう忠実だったということです。
原作のストーリーはもちろん、独特の語り口調もけっこう再現されていたので、
読んでて嬉しくなりました。「ヒッチハイク・ガイド」がどんなものか、音声での解説の
感じとかは、映画見ていたのでイメージしやすかったです。
それにしてもこの本、ipadとか誰も思いついてない時期に書かれたってのが凄いです。
ラジオドラマで初めて出たのが1978年、私が4歳の頃!びっくりだ。
そもそもパソコンもなかった時期にデータを蓄積したディスプレイ式の電子本を
思いついていたというだけで驚きに値します。
SFって、予言書に思えることがよくありますよね。

ある朝。平凡な男性アーサーは、バイパス建設のために取り壊されそうになっている家を
守ろうと必死にブルドーザーの前に横たわっている。そこにやってきたお友達のフォードが
「それどころじゃない」とアーサーを飲みに誘う。その12分後、
宇宙バイパス建設のため、地球は取り壊された。
実は宇宙をヒッチハイクしているペテルギウス星人のフォードのおかげで、
アーサーは生き残ることができたが、宇宙でヒッチハイクをする羽目になる。

いきなり地球滅亡してほんまびっくりするんだけど、アーサーもそれを悲しんでる暇もなく、
次から次へと変な目に遭う。醜くて公務員気質の星人の宇宙船で、聞いたら誰もが
悶絶するひどい詩を聞かされたり(そこで「悪くない」と言ってしまうアーサーには笑える。
イギリス詩人への皮肉だろうか?)、そのあと別の宇宙船で、チャラい銀河帝国大統領や、
地球で出会ったかわいい女の子や、鬱病ロボットと出会ったりします。

なんといってもこの鬱病ロボットのマーヴィンが最高。みんなを暗くする能力がすばらしい。
(映画でも見た目からしてかわいすぎ。すばらしい。)
ネガティブなことを言えば言うほど笑いがこみあげてきて、もう爆笑ものなのだ。
出てくる人間?たちがどちらかというと楽観的で、アホ?と言ってもいいのだけど、
マーヴィンはみんなが喜んでる時に横でくらーい曲を口ずさんでみたり、やることが最高。
しかしラストは彼が大活躍!詳細はお楽しみに、ですが、爆笑しました。

宇宙に放り出されて、図らずも地球誕生の秘密?を知ってしまうアーサーと私たち読者たちは
呆然としてしまいます。そして、宇宙、人生、全ての答えは?とか、
この世の深遠の謎がいろいろと解き明かされます!がその結末は驚くものばかり。
回答に何百万年もかかるコンピューターでその回答かよ!とかツッコミどころ満載です。
哲学とか、いろんな深遠な学問に喧嘩売ってるような気がして楽しい。

そして地球で一番えらい動物は?の回答はまた笑えるものでした。
これは「これが見納め」とか書いていて、人間への警告を発しているダグラスさんっぽいな、と
私は思いました。まあ、一番えらい動物があいつら、かどうかはともかく、
人間が一番えらいわけじゃないんだよーってのは、自覚しないといけませんね。

とにかく面白かった。B級SFが好きな方は是非読んでみて欲しいです。
ダグラスさんが亡くなられてしまったので未完?のようですが、第5作までは
出ているようなので、引き続き楽しんで読もうと思います。全部表紙がステキだし、
四作目のタイトルが「さようなら、今まで魚をありがとう」、5作目が「ほとんど無害」って
いうのも、1作目読んでたり映画見たりしてたらにやりとするタイトルで、楽しみです。
遺志を受け継いで、新・銀河ヒッチハイク・ガイドが出たようですが、
それはどうするか考え中です。やっぱり、ダグラスさんの文章が好きなもので・・
| comments(0) | trackbacks(1) | 00:13 | category: 海外・作家別ア行(ダグラス・アダムス) |
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://blog.zare.boo.jp/trackback/950907
トラックバック
「銀河ヒッチハイク・ガイド」ダグラス・アダムス
いつかは読まなければと思っていた作品。 評判の割りに面白いとは思えなかった。ネタばれあり。    【送料無料】銀河ヒッチハイク・ガイド [ ダグラス・アダムス ]価格:683円(税込、送料込) 主人公はアーサー・デントというイギリス人。 道路建設のため、自分の家
| りゅうちゃん別館 | 2014/02/14 9:11 AM |
NOW READING
ざれこの今読んでる本
Categories
Comments
Trackback
Mobile
qrcode
Profile
Search this site
Sponsored Links