本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「レボリューションNo.0」金城一紀
レヴォリューションNo.0
レヴォリューションNo.0
  • 発売元: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 価格: ¥ 1,155
  • 発売日: 2011/03/01
  • 売上ランキング: 32622


高校1年生の春。落ちこぼれ高校に入学した僕(南方)と仲間たち。
学校が急に強化合宿をすると言い始め、1年生全員が施設に集められた。
欠席者は退学と言われて渋々行った先で、熾烈ないじめが始まる・・・。
目的は生徒の退学か?でも負けていられない、僕らは起ち上がった。

「レボリューション3」や「フライ、ダディ、フライ」などで大好きになった
ゾンビーズたちの創世記の物語。最初の話にしてゾンビーズシリーズの最後、と聞き
残念だなあと思いつつ手にとってみた。
金城さんは最近は脚本業が多くて、もちろん「SP」も全部見たのだけれど、
ゾンビーズのシリーズは本当に好きで思い入れがあるので、楽しみにしていた。

彼らはまだ高校一年生。その後のゾンビーズの活躍はまだ知らない。
ヒロシもいるし、メンバー全員が揃っている。山下ももちろんいる。
彼らの出会いから描かれるのかなと思ったけど、もう彼らはいきなり友達だったので
ちょっと残念。

そして謎の研修所で過酷きわまりない訓練がはじまり、脱落者も出る。
理不尽な権力の暴動に起ち上がる彼らが描かれていて、最初から彼らの
スーパー人間ぶりが発揮されてて気持ちはいい。朴舜臣は相変わらず強いし。
のだけど、いくつか不満はあった。

キャラクターの説明がかなりはしょられてて、シリーズを読んでいる人にしかわからない。
特にえらい目にあってる山下を笑い飛ばしてるゾンビーズのノリは、
今まで読んだ人でないと「ただのいじめ」レベルだと思う。
今回も山下の運の悪さと不死身っぷりは半端じゃないので、笑えるんだけどね。
そんな風に各キャラクターの説明が薄くて、キャラ立ちが魅力のシリーズなのに
あまりキャラが立っていないように思ったのがまず残念。
朴舜臣の説明もほとんどなかったしねー。他の作品であるからいいけど。
まあ、それでもアギーは相変わらず女たらしでかっこよくて、
南方がいちいち惚れそうになってたり、抱かれたいと思ったりしてたけどね。
あのネタは毎回笑えたけどさあ。

まあ、シリーズ知ってる人用に書かれたんだとは思うけど、それでも薄い気がしたし、
ここから読む人への配慮ももう少しあってもよくないかな、と思った。0なんだし・・・・。
それに、まだキャラクターを確立してなそうなゾンビーズが、クラスでも特別扱いっぽいのも
なんかひっかかったしなあ・・・。

全体的にページ数も薄いし、脚本のような改行が目立って、
リズム感、スピード感はあり映像的ではあるけれど、いつもと比べて何か足りない気がした。
金城さんの書くものは、面白くてポップなんだけども、すごく深刻なものを内に秘めていて、
それをさらっと読ませて考えさせるのが凄いんだよな、といつも思っていたんだけど、
今回はその奥深いところを、いつもほどは感じ取れなかったように思える。

でも、最後の、南方とお父さんとの会話は感じるところはあったなあ。
大人はわかってくれないかもしれないけど、間違ったことは、やっぱり見過ごせない。
南方の決意に、ゾンビーズ誕生の瞬間を見たような気がしました。

大きなものに負けない彼らのスタンスはとても好きだし、爽快で痛快な話でもあった。
ゾンビーズ最初の仲間、野口の物語もなんだか爽快でしたね。
どんな弱い存在でも、仲間がいれば立ち上がれる、強くなれるんだよね。
そんな彼らの高校生活の始まりなのでした。

期待値が高すぎたのと、「もう終わっちゃうんだ、もっとやってよ」っていう
さみしさで、ちょっと評価が厳しくなりましたけど・・・
もっともっと、読みたかったなあ・・・。

最後の最後に、シリーズを読んでる人なら「おおっ」となるシーンが待っている。
そこからまた「レボリューション癸魁廚鯑匹澆燭なる人も多いんだろうなあと思う。
私も読みたくなったんだけど、オススメだから貸してしまってて手元になかったよ・・・。
| comments(3) | trackbacks(0) | 23:25 | category: 作家別・か行(金城一紀) |
コメント
はじめまして。
ずっと楽しく拝見させていただいております。
言葉選びにしても本の感想にしても、いつもツボにハマりながら、けれども心に響く感想で本選びの参考にさせていただいているのですが、意を決して初コメントさせていただきました。
読書は個人的な好みが出る中、本の趣味がかなり近いと勝手ながら思っていました。本を友人に貸す際、「私のイチオシはこれやけど、他の人はどうやろ・・・うん、でもざれこさんも褒めてはった本やから大丈夫!」といった感じで、大変参考にさせていただいております(笑)
これからも拝見させていただきます。お身体にはご自愛くださいませ。

ちなみに、なぜ「レヴォリューションNo.0」のところでコメントかというと、せっかくなので大好きなゾンビーズシリーズのところで・・・というだけです。全然感想には触れてませんが・・・
長文失礼しました。
| みみまる | 2011/11/04 3:05 PM |

みみまるさん
どうもありがとうございます。励みになります。
しかし私が薦めてたからって薦めて大丈夫でしょうか?笑。大丈夫ならステキなことですが。

| ざれこ | 2011/11/06 10:51 PM |

お返事ありがとうございます。光栄です。
大丈夫です。今のところ(笑)
今後とも宜しくお願いします☆
| みみまる | 2011/11/08 1:02 PM |

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