本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「ねにもつタイプ」岸本佐知子
ねにもつタイプ (ちくま文庫)
ねにもつタイプ (ちくま文庫)
  • 発売元: 筑摩書房
  • 価格: ¥ 630
  • 発売日: 2010/01/06
  • 売上ランキング: 39618


「沈まぬ太陽」読書中に、ちょっと一息つきたくて、読み始めた本です。
ちょっと一息に最適でした。ほんの短いエッセイに、じわじわと笑える要素満載。
岸本さんが翻訳する本についてはどれも私の好みに合うので、海外文学に慣れてない中でも
岸本さん翻訳の本は躊躇なく手に取れます。
そういう意味で信頼しているのですが、これを読んで、「ああ岸本さんと友だちになりたい」と
とても思いました。こういう人が友だちだと、ほんま毎日楽しいだろうなあ。
このエッセイ集は読み始めて面食らいました。
エッセイっていうか、妄想?
思い出かと思って読んでるととんでもない世界へ思考が飛んでいく。
夢を見ている時とか、ぼうっとして妄想している時とかに、現実がとんでもない方向へ
歪んでいく時があるけれど、そういう感じ?
エッセイというよりファンタジーだよね、と思う。
でも題材はけっこう身近なものだったりするので、ギャップが良いなあと思う。

読み終わって「ピクニック行かない」の歌が延々と頭を回りました。
落ち込んだときに歌うと少し元気になるらしいこの歌は、ものすごくネガティブで、
とにかく「ピクニックに行かない」歌なのです。丘は越えないしアヒルも泣かない。
でもなぜかこれですごく元気になるんだよな。私は実際、元気になりました。
落ち込んでる時に、励まされる系の曲を聴くと、
むしろ余計落ち込んでしまう傾向があるんで、もういっそ中島みゆき
(「道に倒れて誰かの名を呼び続けたことがありますかー」みたいな)とか、
ネガティブなものを聞いてはい上がりたいタイプな私にとっては、ほんまこの歌はツボでした。

ああ、そういえば昔、岸本さんの「気になる部分」を読んで、そこに出てくる
「かだん かだん かだん お花を大切にー」って歌がとても耳についてしまって、
いまだに岸本さんを連想するとこの歌が脳内を流れて大変困るのだが、
ピクニックの歌もそれに加わることになりました・・・。
本を読んで歌が頭にこびりつくっていったいどうなってるんだ・・・

それから、戦記、ってタイトルのエッセイは、タイトルだけ聞いたら何事かと思うけど、
読んでみたらあれですよ、あのぎらぎらとした、茶色くて飛ぶものとの戦いです。
普通に書いたらなんてことない出来事でも、書き方が面白いんだよね。
一瞬、何だろうこれは、と思わせて、それがわかったときにまた笑いが生まれる。

あと「赤ん坊」も強烈だった。「赤ん坊」って普通に文字だけ見るとすごいよね、
怪獣みたいだよね、みたいな話で。いかに自分がいろんなことを一つのこととして
思いこんでいるか、ってのがよくわかって、発想の転換になりました。
発想が本当に柔軟なんだよねー。すばらしい。

文章も軽い感じがなくてステキだし、岸本さんにはご自分でもファンタジーを書いて欲しいな。
・・・いや、エッセイが十分ファンタジーなんだから、エッセイを書いてもらうだけでいいか。
これからもお待ちしています。新しい歌を添えて・・・。

岸本さんのツイッターのつぶやきもとっても好きです。
B級映画が好きだったり、最近では死語ネタも面白かったな。愛読しています。
| comments(0) | trackbacks(1) | 23:48 | category: 海外・訳者別(岸本佐知子) |
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