本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「猫語の教科書」ポール・ギャリコ/灰島かり訳
猫語の教科書 (ちくま文庫)
猫語の教科書 (ちくま文庫)
  • 発売元: 筑摩書房
  • 価格: ¥ 609
  • 発売日: 1998/12
  • 売上ランキング: 2666


編集者のもとに届けられた謎の原稿がポール・ギャリコのもとへ。
暗号のようなその文章を読み解くと、これは、猫がタイプライターで打ったものらしい・・・
そこには、猫が人間の家で生きていくためのノウハウが綴られていた!

遊び心たっぷりの、写真満載の素敵満載の本です。
ああ猫ちゃん飼いたいーーー!!
危険です。


まずは猫が人の家で飼われるためのノウハウが載っているわけです。
まずは家の主婦の心をつかみ、味方についてもらったうえで、主人の陥落にかかるわけです。
主人にだけおねだりしたり、声を出さないニャーオ(!)をやってみたり・・・
そうこうするうち、素直でない主人もいつしか猫に夢中になるというわけです。

いやあ、この猫の作戦に何人もの男女がひっかかってきてるんですよ、古今東西ね。
これ読んでると、猫の方がはるかに上だよなあ、と思ってしまう。
こんなノウハウなんか読んでなくっても、どんな猫でもこのくらいはやってのけますから。
恐ろしいけどかわいいよ、猫・・・・。

うちは犬派です。ずっと犬と生活してます。今いる犬は、本当は猫だったんじゃ、ってほど
猫大好きです。雌猫に出会った時の夢中になりっぷりといったらすごいです。
そんな犬なので、猫が我が家にやってきたとしても、さっと自分の餌やら寝どこやらを
猫に進呈し、いろんな便宜をはかってやるに違いありません。
そして私たち人間も、私はもちろん、反対している母までも、あっという間に
猫に夢中になるのは目に見えています。この本を読むまでもない。
なので、私たちは猫ちゃんを家には近づけないようにしています。
あっという間に猫に占領されてしまいます・・・!

という、恐るべし猫ちゃんたちの生態を、猫の立場から綴っていて、
ポール・ギャリコ氏の猫への愛情があふれ出ていて、
見事な観察眼もあいまって、こうやって素敵な猫手記になってます。
猫と暮らしている人には配って歩きたいほど、素敵な本です。
みんな、身につまされるんじゃないかな。

「愛について」って章が最後の方にあって、とても好きでした。
猫は人を下に見てるけれど、それでも人には愛があって、
それは猫をなでている時なんかに、自分の中に流れてくるんですって。
こんな風に素直に愛を感じられたら、人間たちもぎすぎすしないで、
素敵に生きていけるんでしょうにね。と思います。

写真もとてもかわいらしい、でも気高い猫ちゃんです。
ラストの大島弓子さんの解説マンガにもありましたが、
写真のツィファという猫ちゃんが確かに幸せに生きていたこと、
それを思うと、猫好きは元気にやっていける気がします。

猫が好きならもう是非読んでみてください。
| comments(0) | trackbacks(0) | 00:24 | category: 海外・作家別カ行(その他の作家) |
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