本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「聖女の救済」東野圭吾
聖女の救済
聖女の救済
  • 発売元: 文藝春秋
  • 価格: ¥ 1,700
  • 発売日: 2008/10/23
  • 売上ランキング: 124
  • おすすめ度 4.0


「ガリレオの苦悩」と一緒に図書館から届いたので、先に内海薫登場篇である
「ガリレオの苦悩」を読み、それからすぐこれにとりかかった。
人気作品なので早く図書館に返そうと思って、週末に読み切った。

そういえば東野作品はだいぶ前に「白夜行」「幻夜」を読んでから読んでいなくて、
それは何故かというと「白夜行」があまりに良すぎて、逆に他の作品が普通に思えて
読む気にならなくなっちゃったからなんだけど、
今回久しぶりに読んでやっぱり東野さんはうまいなあ、エンターティナーだなあ、と思った。
最近こんなベタなミステリを読んでいなかったのでそれが楽しかったのもある。
物理学者湯川学が主役のガリレオシリーズなのは言うまでもないが、
今回の主役は草薙だった。「ガリレオの苦悩」では少々ふてぶてしくなって
前作までの優柔不断な印象がなくなってた気がしたが(単に出番が少なすぎたからか)、
この作品では元の草薙の面影が残っていた。ちょっと情けない感じだったけど、
彼のちょっと痛々しい?活躍のおかげで読み応えのある長編になっていた。

ぶっちゃけて言うと、草薙は恋をした。それも、被害者の妻に。
本人は無意識に妻を容疑者から外し、捜査を進めている。部下の内海はしかし、
女の勘で妻を疑っていて、しかし妻には鉄壁のアリバイがある。
夫が毒殺された時、妻は札幌の実家にいたことが証明されているのだ。
札幌にいながら夫を毒殺できる方法がないか、内海はこっそり湯川に聞きに行き、
しかし草薙は草薙で自らの信念に基づき捜査を進める。そんなアリバイを持つ妻を
疑うのは合理性がないと信じて・・・
湯川は飄々と二人を見守りつつも、その謎に迫っていく。
そして彼らがたどり着いた驚愕の事実・・・

そういう経緯から、内海サイド、草薙サイドが別々に事件を調べていくことになるのだが、
お互いの捜査が徐々に交錯していく過程がとても面白く、うまい展開だなと思った。
草薙の微妙な心理の揺れも追っているし、草薙が妻に恋していたからこそ
成し遂げられたこともあったりしたのがまたいいのだった。
今回は草薙の言動に一喜一憂しつつ読んでいました。シリーズで初めてです。
今まで影が薄いからこそ相棒としての役割を全うしていた草薙ですが、主役級でよかったね。
ドラマのせいで内海にもってかれたけど、東野さん的には愛着があったということでしょうか。

しかし今回のトリックはすごいなあ。
発想の転換の鮮やかさが、ああ、ミステリって感じ!!って思いました。
伏線がきっちり張られてるのも東野作品の良さで、「これは怪しいぞ」ってこともあったし
(怪しいのはわかっても意図にはまるで気付けないのが哀しいところだが)、
あとで「あれも伏線だったか!」って思う箇所もあったけど、最終的には全部納得させられる。
ミステリの醍醐味だなあと思う。バカミスというか、破綻したようなミステリとかも
よく読んでいるので、やっぱり東野さんはうまいなあと思うのだった。

しかし女って怖いな。そしてやっぱり強いなあ。そんな風に思った。

それにしても、被害者の人格が極端すぎて、ちょっと現実味がないというか・・・。
子どもが欲しいのはいいが、欲しいにもほどがある。男性でそれってちょっと・・・。
人格破綻、までは言わないけど、そんな極端な考え方をしている人が女にモテたりするかなあ?
と、不思議だった。そういう性格ってそこだけに現れるわけじゃないと思うし。
それを大前提とした話だけに、なんかちょっと全体的に腑に落ちなかったなあ。
まずトリックありきで物語を作っていったんじゃないのかなあ・・・。とも思えた。
ガリレオの長編としては「容疑者Xの献身」の方が好きだなあと思う。

これもドラマ化したりするのかなあ。2時間ドラマ枠かな。綾音のキャスティングに注目ですね。
しかしこの草薙とドラマの草薙がまるで印象が違うんだけどな。
北村一輝はアクが強くて好きな俳優だけど、草薙ほどアクのないキャラもいないと思うし。
ドラマでは持ち味発揮できてない感じがあってちょっと残念。
まあ、やるならやるで見ますが。しかし、このガリレオ人気はそろそろ終焉かなあ。
| comments(1) | trackbacks(2) | 22:47 | category: 作家別・は行(東野圭吾) |
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東野圭吾 2作
「ガリレオの苦悩」 「聖女の救済」 
| Akira's VOICE | 2008/12/20 10:42 AM |
聖女の救済<東野圭吾>−(本:2009年47冊目)−
聖女の救済クチコミを見る # 出版社: 文藝春秋 (2008/10/23) # ISBN-10: 4163276106 評価:89点 馬鹿みたいに仕事が忙しいというのに、少しでも睡眠時間を確保しなければ明日がきついとわかっているのに、読み始めるとやめられず、夜中の2時過ぎまでかかって
| デコ親父はいつも減量中 | 2009/06/06 10:25 AM |
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