本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# たらいまわしTB企画第36回「少女の物語」


久しぶりに参加のたら本です。今回は「少女の物語」
今回のお当番はBOOKS AND DAYSのnineさんです。

少女って特別な存在感を持っていると思います。透明感、美しさ、可憐さから、コンプレックス、頑なさ、意地、思いこみなどなど、プラスもマイナスも少女というカタチに内包されると独特の輝きを増す。と思います。
謎めいた美少女も素敵ですが、コンプレックスまみれの普通の(いやそれより劣っていようが!)少女も素敵なんです。

・・・とか何とか書きましたが、はっきり言いましょう。
わたしの趣味だっ!!
もう多分主催をすることはないと思うので、思いっきり自分の読みたいジャンル(?)に走りました。


私には少女という存在は、純粋さといやらしさが平然と同居している
危うげなものかと思っています。いやらしさって言うのはなんつうか、
女になる寸前、つまりは腐る寸前の果実というかそういう感じの。
(大人の女は腐ってるのかと一人ツッコミしつつ、この不適当な比喩を使う私)

でも一番に思いつくのは北村薫だったなー。清純派代表。
男性にしか絶対書けない、ありえない少女達の姿がここにあります。
こんなに美しいもんではない、とは思うんですが、いいんだよねえ、<私>のシリーズは。
生々しくなくて。

4488413013空飛ぶ馬北村 薫
東京創元社
1994-03
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こちらも上記作品と似てる日常ミステリですが、女子高生が生き方を模索している姿が
とても清々しい作品。俳句の先生がかっこよくて、こちらも少女に戻れて一挙両得。

4048736930青春俳句講座 初桜
水原 佐保
角川書店
2006-06
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少女の年齢制限が気になりますがこちらも。
昭和初期の、もうすぐ大人の女になる直前の20代前半の乙女達の日常がすごくいい作品。
また俳句ネタ。そしてまたこの俳句の先生にも乙女心がくすぐられます。ステキすぎる。

4163258604俳風三麗花
三田 完
文藝春秋
2007-04
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変化球ですが黒髪の乙女はどうでしょう。
こちらも男性作家が書いた美しい乙女像が愛らしいです。

4048737449夜は短し歩けよ乙女
森見 登美彦
角川書店
2006-11-29
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ドロドロなモードでいくと、少女を書かせたら角田光代は相当えげつないけど、
少女らしいかわいさがあるこちらなんかだったら爽やかにオススメできるかな。
深くてしみじみする家族小説でした。現代版若草物語みたいな四姉妹で。
末っ子が少し成長していく姿が愛らしい。

4120037525夜をゆく飛行機
角田 光代
中央公論新社
2006-07
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家族ものと言えばこれも良かったなあ。主人公の末っ子の少女の成長が印象的。
ゆるゆる家族かと思えば、ほんの少し怖い作品でしたが。

4101339155流しのしたの骨 (新潮文庫)
江國 香織
新潮社
1999-09
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そしてこちらはシャレにならないドロドロな官能、中学生と教師の恋。
でもすごく切ない、大好きな恋愛小説です。続編にあたる短編集「桃」も良かった。

4041835143ツ、イ、ラ、ク
姫野 カオルコ
角川書店
2007-02
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| comments(8) | trackbacks(8) | 16:22 | category: 企画 |
コメント
こんばんは。
ご参加ありがとうございます♪
未読が多いんですけど、清純派少女が多い感じですかね??
初々しい少女もいいっすなーww
俳句の2作(まとめるな)が面白そうだー。
角田光代さんは1作も読んだことないのですが、少女を書かせたらえげつないなんて凄く素敵だ(笑)ぜひ爽やかじゃないほうの作品を教えてくださいっ。
「ツ、イ、ラ、ク」は良かったです!ドロドロしてても純度の高い恋愛ですよね。
いろいろ挙げていただいてありがとうございました。少女にロックオン!で読んでみますねー(痛)
| nine | 2007/07/31 10:54 PM |

nineさん
角田さんは女を書かせたらえげつないというか、はい。「空中庭園」では高校生の女の子が出てきましたが、あれは小説全部が真っ黒というか、はい。「学校の青空」では重松清も真っ青のいじめが繰り広げられるらしくて、怖くて読んでいませんが、はい。オススメですよ。(本当か?)

年寄り臭く清純派で攻めてみました。もっと悪女っぽい少女のが読みたいという願望込みです。でもいじめとかのはやだな。男をたぶらかすのがいいです(おい)。
| ざれこ | 2007/07/31 11:55 PM |

こんにちは。『たら本』に参加してやってきました。
一番に北村薫の円紫さんシリーズがあるのを見て、「確かに理想の少女像だよなあ」と納得。最近も読んだばかりで話も好きなのに、「少女の本」でこの作品をすぐに思い浮かばなかったのは、主人公が私とはかけ離れた「あまりに少女らしい少女」だからかもしれません(笑)。

本屋でよく見かける森見登美彦さんがいるのも気になりました…読んでみようかなあ、と迷っているところです。やっぱり可愛い女の子って、読んでいると憧れてしまいますね。
| ninny | 2007/08/02 10:04 PM |

ninnyさん
はじめまして。
北村作品の少女は確かに少女過ぎますよね。森見さんもそうですが、男性の描く少女はどろどろしていなくてとてもかわいいです。きっといないだろうとは思いつつ、好きです。
| ざれこ | 2007/08/06 12:33 AM |

ざれこさん、こんにちは。
おおー、清純派で攻めたのですね。
並んだ表紙もどこか爽やかなイメージ♪
(除「ツ、イ、ラ、ク」 笑)
確かに私シリーズは、ありえない少女達の姿ですね〜!
男性作家さんだと、やっぱりドリームが…。
でも実態を知る女性読者をも十分楽しませてくれるところが
またすごいところかもしれませんね。(笑)

次回の主催はざれこさんですね。
お題、楽しみにしてまーす。^^
| 四季 | 2007/08/07 6:42 AM |

北村薫のこのシリーズは大好きです。
それに表紙が高野文子だ☆
今回のたら本、はじめ高野文子を取り上げようかと思ってたんです。
北村氏、「少女」について、何か確信犯的なところがあるやもしれないです。

「少女」ってのは、大正から昭和初期に作られた幻なのかなって、だんだん思うようになりました。
タカラヅカが極端な例。
純潔秘密結社で、ほとんど山伏のような(笑)、禁欲的プラトニックレズビアン。

そんな「少女」なんて、イエス様やお釈迦さまのように、実在じゃないんだけど、
ありえぬ理想や正義、美しさを希求する、してしまう、してしまえ。
徹底すれば自己破壊的。
その点で、角田光代と、そんなに離れてないのかもしれません。

あと、北村さんと、直木賞のこと(;・∀・)
もはやもらうほうじゃなくて、あげるほうの実力とキャリアになっちゃいましたw
業界としても、「理想」やタテマエを実務的に形にできる北村さんは、たよるべき存在になりつつあるはず。
不思議なめぐりあわせです。
古典の引用がかっちょよすぎて、委員さんの反感を買うのでしょうかw
| overQ | 2007/08/09 8:25 PM |

お久しぶりですざれこさん。

夜は短し〜は、積読本になってます。
早く読まねば…。
評判良いですよね。

ツ、イ、ラ、クは、途中で挫折してしまったので、今度こそ最後まで読もうかと。
確か続編も文庫になってますよね。
中学生と教師の恋なんですよねー描写が当時はきつかったんで(私は何歳だ)
次回こそリベンジ致します。
| 椿子 | 2007/08/12 9:17 PM |

皆様反応遅くてすいません、せっかく参加したのに意味なしですよね・・・。

四季さん(お久しぶりです)
そうなんですよ、男性作家の描く女性ってなんだか理想主義的で、そんな綺麗なもんじゃないよーっていつも思ってしまいますが、北村薫くらい美しくやられちゃうともういいか、と思ってしまいます。それか森見さんくらい突き抜けてくれるか、ですよね。
恋愛モノで理想主義だと苦手感強いですけど、いい意味の理想主義でかわいく描いてくれたら好きです。

次回どうしようかな・・・そわそわ・・

overQさん(お久しぶりです)
「少女」は幻ですかあ。言いえて妙ですね。しかも大正時代あたりというところがなんとなくわかる・・・。
そしてそうですね、北村作品の少女には角田光代の露悪主義とは正反対のベクトルの理想主義が働いているような気もしますね。どっちも本当の少女とは違うんだけどな・・・みたいな。面白いですね。

北村さんはとっとと賞辞退しちゃえばいいと思います。そしたら「選考委員どうですか」なんてしれっと頼んだりするんでしょうね、あちら側は。ふんっ。

椿子さん(お久しぶりです)
森見さんはぶっ飛んでて素敵ですよー。是非是非。
そしてツ、イ、ラ、クも是非。確かにきっついですけども(笑)すごく好きです、私。
| ざれこ | 2007/08/20 12:08 AM |

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