本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「アイネクライネ/ライトヘビー」伊坂幸太郎
君は僕のなにを好きになったんだろう/ベリーベリーストロング~アイネクライネ~(初回限定盤)(DVD付)
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  • アーチスト: 斉藤和義
  • レーベル: Viictor Entertainment,Inc.(V)(M)
  • 価格: ¥ 1,323 (10% OFF)
  • 発売日: 2007/06/20
  • 売上ランキング: 382


ここは本ブログなので、本として扱いますが、これはCDシングルです。
アーティストも斎藤和義です。
でも伊坂幸太郎の小説がもれなくついてきます。
CDサイズの小説、「アイネクライネ/ライトヘビー」。伊坂の新作です。

斎藤和義と伊坂幸太郎のコラボレーションで出来たCDと小説。
カップリングの「ベリーベリーストロング〜アイネクライネ〜」という曲に、
小説「アイネクライネ」の世界観が表現されてます。
歌詞は斎藤和義と伊坂幸太郎の合作。
歌と小説作品のコラボってはじめてだったけど、そういえば漫画とかならあるよね。
「NANA」とかバリバリそうだよね。映画とCDの合わせ技で売ってたけど、
映画取っ払ってマンガとCDだけ考えても充分コラボとして成り立ってると思う。
登場人物が歌う歌を、誰かが歌う。それをイメージして曲をつくって表現する。
完全な虚構の世界が音楽と融合することで、世界が広がる。

他にやり方としたら、小説作品中で流れる曲を誰かが作るとか、
小説読みながらイメージした曲をBGMとして作るとか、いろいろあると思うし、
たまたま漫画をドラマ化した時の主題歌がそのマンガのテーマ曲みたいに
なってしまったりとかそういうこともある。
私の場合は、B’zの「Calling」を聴くと「ガラスの仮面」を思い出すわ。
「真澄様・・・(この場合のイメージは田辺誠一だが)」ってなってしまう。

今回の場合は、そのどれとも違って、でも一番普通なのかも。
小説の世界観を歌で表現する。伊坂の小説の中で登場人物が何気なく言っていた、
「ベリーベリーストロング」って言葉がサビになって何度も流れる。
小説の印象的なシーンが歌詞として切り取られて流れる。
それで、伊坂幸太郎が伝えたいことが、なんとなく伝わってくるのだ。
歌を聴いてるだけで。例えば「絆っていうやつ」とか。

しかし伊坂さんはじめてなんじゃない。恋愛小説書いたの。
これ、恋愛小説って言っていいと思う、どっちも。
とても伊坂さんらしい、小粋な恋愛小説2篇。
誰かが出会って恋に至るまでの、まだ苦しくない、わくわくとしてて
未来がぱあっと開けているような、そんな恋愛小説たちだ。

表題作「アイネクライネ」は、夜に街頭アンケート調査をさせられる佐藤君の話。
佐藤君は友達の織田一真と織田由美夫婦に会いに行って、そこで彼女のいない
佐藤君に織田夫妻が「出会いとは?」って話を延々とやる。

出会いってのは遠くから聞こえてくる音楽みたいに自然にそこにあるもので、
でも絆ってやつをベリーベリーストロングに強くするのは自分なんだ、
運命ってやつだけに頼ってちゃいけないのかな、なんてことを、織田夫妻を見ていたら思う。
でもなんかね、信じたくなるのよね、どこかで誰か、私にぴったりな人が
いるんじゃないかって、まだ出会えてないかもしれないし出会えてるかもしれない、
もしかしてこれから、すんごいいいことが起こるんじゃないかって。
なんだか強力に前向きな力をくれる、そんな一篇だった。

それがなんか、斎藤和義のすごくキレのいいギターカッティングと
突き抜けたアレンジで「ベリーベリーストロング」とやられると、
その前向き感が格段にアップするというか、相乗効果で幸せな感じなのだ。
だからこそセットなのよね。セットっていいもんだね。

もう一つの「ライトヘビー」、美容師の美奈子のこちらもステキな出会いのお話。
最後にやりとさせられた(予想はついたけど)、いい話だー。いい話ー。

ここでは「斉藤さん」という、路上で座っている人が出てくる。
もちろん斉藤和義とつながっている。どうつながるかは内緒だ。ふふふ。
(とっても意外で、ステキなつながりだ)
しかしなあ、斉藤和義のアルバムを買い占めたくなるのが困りモノで、
商売っ気あるよねと思ってしまった。くぅー。聴きたい全部聴きたい。

CDも聴いて小説も読んで、初回限定版DVDも見てみた。各曲のPVが入っている。
「ベリーベリーストロング」は劇仕立てにでもなっているかと思ったが、
そんなことはなかった。普通に斉藤さんがギター弾いてた、けど、
このPV見てたらギターの音色が更に際立つ感じだった。ギターだらけ。
で、もう一曲「ウエディング・ソング」弾き語りバージョンがPVで収録されてたんだけど、
もうこれ結婚式とかで誰かにやられたら百発百中泣くよな。
ギター練習して弾けるようになりたい(って演奏する側かよ。)

| comments(0) | trackbacks(0) | 01:23 | category: 作家別・あ行(伊坂幸太郎) |
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