本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「レッド・ドラゴン」トマス・ハリス
レッド・ドラゴン 決定版〈上〉レッド・ドラゴン 決定版〈下〉

映画「レッドドラゴン」原作であり、あのレクター博士の初登場作。
「ハンニバル」を借りた人と同じ人に借りて読んでみた。

映画よりレクターの出番は少ない。もう、極端に少ない。
後半なんかたまに手紙送ってくるくらいである。しかも冷やかしの。
でもその手紙がすごくぞっとするんだけどねー。

家族を2組虐殺した「噛み付き魔」を追い現役復帰したグレアム、
自分が捕まえた怪物レクター博士に意見を求めに行く。
それをタトラー誌記者にすっぱ抜かれ、噛み付き魔はそれを読んで
レクター博士に連絡をとる・・・

そしてレクターとグレアムと犯人との三つ巴の攻防が繰り広げられるわけだが、
後半は犯人とグレアムの一騎打ち、更に噛み付き魔ダラハイドに
スポットがあてられ、彼の過去と現在の心の歪みが緻密に描かれていく。
後半で彼は盲目の女性レバと出会い、彼の中の良心が芽生えていくくだりが、
映画よりもこまやかに描かれていて、あの「ウイリアムブレイクの絵を食うシーン」は
そういう心境だったのか、と映画では気づかなかったことに気づいて、
犯人の手遅れの良心、の哀しさが迫ってきて、驚いたりした。

映画ではレバとの出会いはもっと早いんだけど、
原作で彼女ともっと早く出会ってたら、事件自体なかったんじゃ?と思うと切ない。
でも、顔にコンプレックスのある男が心安らぐのはやはり盲目の女?と思うと、
それもなんだか切ないが。

感想書いてて思ったが、レクターのシリーズだと何故か犯人に
肩入れしちゃうんだよな。大量虐殺鬼やで。弁護してたらあかんて。
レクターにかかると、人間は全員殺人の快楽を楽しんでることになる。
そして彼を捕まえたグレアムは彼にそっくりだと思っている。
グレアムは、それを否定することが出来ず、レクターの手紙を燃やすのだ。
何気ないそういうエピソードに、なんかぞっとさせられる。
レクター博士(殺人者のカリスマ・・・)見事な登場でした。


| comments(0) | trackbacks(0) | 16:19 | category: 海外・作家別ハ行(トマス・ハリス) |
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