本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「三四郎はそれから門を出た」三浦しをん
三四郎はそれから門を出た
三四郎はそれから門を出た
  • 発売元: ポプラ社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2006/07
  • 売上ランキング: 3431
  • おすすめ度 4.0


本に埋もれて生活する三浦しをん氏の読書エッセイ。
直木賞受賞後第一作、でこんなタイトルだったら、
なんか夏目漱石の話?とか思うけど、全然違うし、しをんさんのことを
全然知らない人がこれをいきなり読んだら「え、この人直木賞?」みたいな
新鮮な驚きがあるのではないか。ええ、直木賞なのですよ。このとんでもない人は。
とにかく本が好き、好きというよりもう空気みたいに求めている、
そんなしをんさんの本読み遍歴。

読書ブログなんぞをやっている人たちは、こういうくだりを読んだら
激しくうなずいてしまうと思う。
「趣味は読書」と、てらいなく履歴書に記入できる人々がうらやましくてならない。いや率直に言って、うらやましさが高じて憎しみすら覚える。
「私、けっこう本読むんだー。『冷静と情熱のあいだ』はすっごくよかったよ」なんて言う、おまえらなんてみんな死ね。合コン中の男女を横目に、居酒屋で一人、苦々しい思いでビールを飲んだことが何度あっただろう。私にとっちゃあ、読書はもはや「趣味」なんて次元で語れるもんじゃないんだ。もてる時間と金の大半を注ぎ込んで挑む、「おまえ(本)と俺との愛の親権一本勝負」なんだよ!


私も既に、初対面の人に「本はよく読みます」と言って「どんな本?」と
聞かれて答えられる次元はとうに過ぎた。何を挙げたらいいかわからない。
こないだ本好きの友達に「世の中の普通の人は何を読んでるか、知ってる?」と聞かれ絶句。
世間一般の普通に本を読んでいる人たちが何を読んでいるのか、わからない。
私もベストセラーも読んでるから、多分「東京タワー」とか読むんだろうな、
いや文庫かな、そうなったらどれだ?みたいな。
とりあえず江國香織とか村上春樹とか言っとくか、春樹だったら
「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」じゃなくって「ノルウェイの森」か?
うわさによるとケータイ小説とか読んでるらしいが。たくさん本になってるよね。
って、全くかんでないし、そこらへん。

間違っても「「グロテスク」が最近文庫化されたから読みなよ」とか
(文庫化情報にやたら詳しいのも露呈する)、
「図書館に行くなら「泣き虫弱虫諸葛孔明」借りたらいいよ」とか、
「「マルドゥック・スクランブル」は最高やった」とか言っても、伝わらないのだ、多分。
伊坂ですら私が友達に広めてやっと読ませてるからなあ。
あ、恩田陸ならまだわかる人多いみたいだけど、三月シリーズの関連のことを
延々と喋ってはいけない気がする、多分。

そういや「普通」の友達があまりいなかった。
読書しまくる人か、音楽系ばかりだ。音楽系は本を読んでないと思いきや、
意外なところで「清水義範の「蕎麦ときしめん」は最高やったな」とか言い出す奴とか、
突然私に小野不由美「黒祠の島」を貸してやる、と渡してくる奴とか
(「持ってるからいい」と返したのだが)、意外な伏兵もいるから、
案外みんな、自分の読書世界があるのかもしれない。

そもそもどこからどこまで普通なんだ?いつ私は境界をはずしたのか。
でも最近、読書系SNSに入り浸ってるけどさ、上には上がいまくりますから、
私もますます精進せねばと思う次第ですわ。はい。って、何を?

えーっと、なんの話やっけ。そう、上には上。
「上には上」にはしをんさんももちろん入ります。足元にも及ばん。
あらゆるジャンルから読んでる読んでる。ホモ漫画からサドの本まで、
柔らかいのも硬いのも、手当たり次第という印象。
それをコンパクトに感想にまとめてるんだけど、それがまた、短いけれど
ツボをつくものばかりで、読みたくなる力が満載なのだ。
しをんさん口調で本ブログをはじめられたら私は入り浸ってしまって、
買いあさるんだろうな。恐ろしい。ブログとかしないでほしい。
この本1冊でさえ、大量の本をメモする羽目になったのだ。
それこそ漫画から硬い本までだ。ああ、嬉しい悲鳴。

本の紹介だけでなくて、本関連のエッセイも読ませる。
電車で探偵してるのには笑ったなあ。電車で人が読んでる本を探り当てて、
その本をとにかく読んでみる試み。しをんさんはここで「白い巨塔」にはまり、
そのあとドラマまで見続けてはまりまくった(と別のエッセイで書いてた)らしいから、
バカにもできない。

つうか、私も似たようなことをしてる。思わずにやりとしてしまった。
こちらの記事参照。で、その本は結局買ってしまったのだ。はは。
まだ読んでないけど。面白そうだ。

あと、好きな本の舞台を歩いてみる試みとか、面白そうだったな。
私も池袋ウエストゲートパークでせっせと写真撮った人だから(規模が小さい)
その気持ちもやっぱりわかるんだなー。

アンアンで連載されたという、本以外のネタもつらつらとあるんだけど、
つうかね、アンアンなのにさ、「ベルばら」の話題はまあかするとして、
盆栽とか、鍾乳洞とか、どうなん、渋すぎないか。私は喜んで読むけど。
ま、たまにネイルアートとか、ファッションのこととか書いてるけど、
ちょっと無理してる気はする。とか思ってしまうほど、しをんさんの思考回路に
なじんでしまってる私だった。似てるわ、やっぱり。と勝手に思っている。

しかし、私には毒のような本ですね。読みたい本が増えまくる・・・。
読みたくなった本をメモさせて下さい。

オンライン書店ビーケーワン:神聖喜劇 第1巻オンライン書店ビーケーワン:神聖喜劇 第2巻オンライン書店ビーケーワン:神聖喜劇 第3巻オンライン書店ビーケーワン:神聖喜劇 第4巻オンライン書店ビーケーワン:神聖喜劇 第5巻

伊坂幸太郎「砂漠」にもちらっと出てきた本で(東条が誰かに「記憶力いいの?」と
聞かれてるシーンがあるが、あれはこの本を前提にした会話らしい)
その当時から気になっていたが、しをんさんも紹介していた。
戦争ものなのに何故か大爆笑ものらしく、しかも深いらしい。
調べたら全5巻、しかも1冊1100円もするのだ(文庫なのにー)
図書館にもなかった・・・。でも読みたい、すっごく読みたい。買っちまおうか・・

あと、他気になった本をメモさせてください。私的メモですが。

☆既に買った本、前から積んでた本、これから買ってもいいかもって本。
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☆図書館で借りた本、借りる本。
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☆読んだマンガ、読むマンガ
オンライン書店ビーケーワン:のだめカンタービレ 15オンライン書店ビーケーワン:Sex 1

もうすでに1作品買ってしまって、1作品図書館で借り出し中です。
影響受けまくりです。はい。
| comments(7) | trackbacks(4) | 02:09 | category: 作家別・ま行(三浦しをん) |
コメント
はは。私も最近「神聖喜劇」そろえちゃいました。面白そうですよね。
迷っていたのに最終的に背中押したのは「三四郎はそれから門を出た」でした。
他の本も面白そうに書いてあるので困ります。三浦しをん…恐ろしい子…。
お金払いながら胃が痛かったです。
長らく絶版だったらしいので読めるだけありがたいのかもしれないけど
もうちょっと、こう、なんとかならんかなと。
ここは無難に図書館にリクエストですね。
きっと読みたい人がほかにもいるはずです。たぶん。
| メグミ | 2006/11/08 4:06 AM |

わたしたち、まったく同じ所を引用したみたいですよー。あそこには本当に共感しました。思わず音読してしまいました、2回も(笑)
| ゆうき | 2006/11/21 11:55 AM |

確かに普段読書してない友達に、「おすすめってある?」って聞かれると絶句します。何をすすめたらいいんだ!と…もう「趣味:読書」の範囲から逸脱してますね、いつのまにか。い、生きがいレベル?ていうか人生そのもの??
わたしも「神聖喜劇」その他もろもろ紹介作品気になってます。
読みたい本が増える一方です。
| まみみ | 2006/11/22 4:29 AM |

やっぱり共通言語があるかないかってことですよ…。「三月シリーズの関連のことを延々と喋って」ください!わたしには!(笑)
| chiekoa | 2006/11/22 11:49 AM |

私もクドカンのエッセイと、上條淳士の「SEX」を買って読みました。ざれこさん、積んでる場合じゃないです! 短時間で読めますよ。なおかつ面白いです。三浦しをんさん教えてくれてありがとう、です。
| ぱんどら | 2006/11/22 12:19 PM |

ざれこさんお久しぶりです!
ブログは欠かさずチェックしてるんですが、コメントは久しぶりです。
すっかり開店休業になっていた私のブログも、ようやくちょこちょこと新しい記事を更新できるような状態になりました。

この本の、ざれこさんの引用箇所に、もうガツンとやられてしまいました。これが読まずにいられるか、といてもたってもいられません。

すぐに図書館に予約…そして予約本の数が一気に増えるのは間違いなさそうです。ご紹介ありがとう!
| chloe | 2006/11/22 1:31 PM |

メグミさん
>三浦しをん…恐ろしい子…。
に大笑いしちゃいましたわ。そうですよね。今「シュミじゃないんだ」を読み始めてますが、今度は私をBLにはめようとするんですよ、あの子は・・・。恐ろしい子・・・。

「神聖喜劇」は図書館に買わせましょうかねえ。もう私が買っちゃってもいい気がしてますけど。これだけ本に金使っておいて、いまさらねえ・・。

ゆうきさん
私もどうしても書きたかったのです、あそこ(笑)だって「冷静と情熱のあいだ」って、ねえ(笑)

まみみさん
でしょう、お薦めできないでしょう。こないだ試しに「マルドゥック・スクランブル」を友達に勧めようとしたんですが、はあ?って顔をされて語尾が小さくなりました(笑)やっぱり伊坂とかで止めておこう、と思う今日この頃です。
「神聖喜劇」読みたいですよねー。誰か買って貸してくれないかしら(自分で買え)

chiekoaさん
ええ、ちえこあさんならマニアな会話が楽しめそうですね。私達は私達だけで生きていきますか、この際(笑)

ぱんどらさん
おお、面白かったですか。まだ積んですらないのですよ、気になってるだけで。とりあえずマンガ買おうかなあ・・・。

chloeさん
おかえりなさい。戻ってきてくださって嬉しいですー。
ええ、予約本が一気に増えますよ、買う本も。覚悟してお読みくださいね(笑)
| ざれこ | 2006/11/24 2:17 AM |

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■ 三四郎はそれから門を出た 三浦しをん
三四郎はそれから門を出た 三浦 しをん ポプラ社 2006-07「趣味は読書」と、てらいなく履歴書に記入できる人々がうらやましくてならない。いや率直に言って、うらやましさが高じて憎しみすら覚える。 「私、けっこう本読むんだー。『冷静と情熱のあいだ』はす
| 本を読んだら・・・by ゆうき | 2006/11/21 11:55 AM |
「三四郎はそれから門を出た」 三浦しをん
三四郎はそれから門を出たposted with 簡単リンクくん at 2006. 8.18三浦 しをん著ポプラ社 (2006.7)通常1-3週間以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る
| 今日何読んだ?どうだった?? | 2006/11/22 4:26 AM |
三四郎はそれから門を出た [三浦しをん]
三四郎はそれから門を出た三浦 しをん ポプラ社 2006-07 こういう本を読むと、読みたい本が増えちゃうんですよねぇ。でも「あ!これ読みたい!」って思っても、知能指数が低くてすぐに忘れてしまう私…。メモをとってもそのメモをなくす私…。困ったものです。 で
| + ChiekoaLibrary + | 2006/11/22 11:45 AM |
三浦しをん【三四郎はそれから門を出た】
まんまとポプラ社に嵌められた。 三浦しをんと森絵都が直木賞を受賞したのは7月13日のこと。 そして7月16日の新聞に、三浦しをんのエッセイ集【三四郎はそれから門を出た】の広告がドーンと出たのである。 なんか
| ぱんどら日記 | 2006/11/22 4:00 PM |
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