本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「嫌われ松子の一年」中谷美紀
嫌われ松子の一年
嫌われ松子の一年
  • 発売元: ぴあ
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2006/05/10
  • 売上ランキング: 7604
  • おすすめ度 5.0


映画「嫌われ松子の一生」(感想こちら)で号泣した私、あまりこういうの読まないんだけど、
めずらしく映画本とか読んでみることに。書いたのは中谷美紀。
中谷美紀は大好きな女優さん。若い頃はこの人の写真を持って美容院に行って
「こんな感じで」とお願いして毎回全然違う感じになっていたけれど(元が違うから)、
そのくらい好き。綺麗で聡明、演技もうまいし、神秘的な雰囲気も好きだし。
この映画でもすごく良かった。中谷美紀主演だったからこの映画はあんなに泣けたんだと思う。

でもこの映画で、中谷美紀は監督と随分もめたらしい、と報道されてた。
「女優やめようと思った」らしい。そこまでもめたって、何があったんだろう、と
つい野次馬根性が。人の喧嘩はつい見てしまうものね・・・。そんな不純な動機?で
読んでみることにしたのだった。
撮影前から撮影終了までの間の中谷さんの日記風に綴られる映画奮闘記。
えーっと、私のイメージからしたら、か弱い中谷さんが監督にぼこぼこにやられて
つ、つらい・・・・。ってうなだれるような感じかと思ってたら、
・・中谷さんけっこう気い強いね・・。いきなり「下妻物語はあんまり好きじゃない」とか
「松子をこんな風に派手に描くのは好きじゃない」とか、いきなり意見をぶつけまくってます。
で、監督に「殺してやる」って言われてる。
文句言われたら「じゃあ、柴咲コウちゃんに主演替わってもらって下さい、お客さんは
きっと気づきませんよ」なんてちょっと笑える応酬をしたりして。
なんか、・・・・、仲良さそうに見えるんだけど?
本当に仲が悪いというのは、全くコミュニケイションが取れない人とのことを指すと思うんだけど、
この二人は最初から作品に対して真摯に議論してて、一緒に一つの作品に向かっている
感じがすごくするわけです。いいんじゃないの、こんな関係って。

まあ、私と中谷さんでは基盤が違うからね。なんていうか、私はけなされてなんぼなわけよ。
「あほか」とか「おまえ、おっさんか?」とか「おまえ、いつか殺したる」とか
普通に笑いながら言われている(もちろんこっちも毒舌吐きまくってる)私からしたら、
監督とのトークも、まあ毒舌だけど、日常よね?と思ってしまうだけど、
あれだけ美人で仕事もちゃんとしてるであろう中谷さんからしたら、
それは即異常事態なんだろうな。
でもまあ、友達だったら何言われてもいいけど、職場の上司からそんな態度だったら
パワハラじゃないですか。無能な上司がそれでもむかつくけど、もし仮に尊敬してる上司が
いたとして(私にはいないからわからないが)、その人から「殺してやる」とか
罵倒されることの方が、よりダメージくらうと思うんだよね。認められない悔しさというか・・。
でも、会話を何度読んでも、この二人はお互い尊敬しあってるように思うんだよなあ。
監督もただ子どもなだけで、モノを作るのに一生懸命すぎて周りも何も見えなくなるんだろう。
周りはものすごいはた迷惑だけど、悪い人じゃないんだろうなあ。なんてわかるから。
中谷さんの筆致からもそういうのは、なんとなくにじみ出ているのだった。

こうやって誰かとぶつかりながら何かを作っていくって素晴らしいって思いました。
監督と女優さん達だけじゃなくて、スタッフ、カメラマン、衣装にメイク、後ろで踊るダンサーなど、
いろんな人の仕事が一つに結晶して映画ができていく様子がとても詳しくわかって、
それも面白く読めました。

映画制作現場は思った以上に過酷で、またこの監督がひとコマひとコマに
非常にこだわるものだから、現場のスタッフ達がもうそれこそ死にそうになりつつ準備してて、
特に桜が散るところとか雪が降るところとか鼻血の血糊とか
(しょっちゅう殴られて鼻血出すんだよね、松子・・)、どんなことでも、
ベストな状態になるまで絶対妥協しない。
どちらかというと演技が二の次に置かれてる現場で、それでも中谷さんは女優という仕事を
全うしてる。プライド持って演技してる。その姿勢がすごくまぶしかった。
私はろくな仕事してないからね。天職と言えるものをもって才能を発揮して輝いてる人って
いいよなあ。だからこそ、中谷さんはずっと綺麗なのかもしれない。

もちろん、休みの隙をぬってヨガに通ったり、と、体調の維持も忘れない。
やっぱりヨガは綺麗になるんだなあ。私もDVD買っただけで何もしてないけど、
ちょっと頑張ってみようかな。とか思ったりして。いや、ヨガやったからって、
中谷美紀には絶対になれないのだよ、自分。目を覚ませよ。・・・・。

嫌われ松子に出てくるいろんなキャストたちの素顔が見られるのも楽しかったなあ。
伊勢谷友介って本当はすごく面白い人らしい。真面目な役ばかりやってるのにね。とか。
どうでもいいけど中谷美紀さんは劇団ひとりが大好きなんだって。
キスしてたからさあ、嫌いだったら大変だったな、って思ってたんだけど。
でもゲストみたいな人が多かったから、ちょっとしか出ない人が厚遇されて主役は冷遇される、と
悲しんでいた。そうかもしれないねー。
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嫌われ松子の一生
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