本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「平成よっぱらい研究所」二ノ宮知子
平成よっぱらい研究所―完全版
平成よっぱらい研究所―完全版
  • 発売元: 祥伝社
  • 価格: ¥ 600
  • 発売日: 2003/03
  • 売上ランキング: 3,065
  • おすすめ度 4.57


私は下戸である。下戸だと発覚したのは大学1年の夏。軽音楽部のある大会で
東京に行き、その打ち上げの日だった。もともと泊まる場所などなく、
全員が東京で朝まで飲むことに決まっている、思えば無茶な日だ。
私は自分がお酒が苦手なのは自覚していたのだが、まだ限度を知らなかった。
その日は東京で働いているという伝説のOBが来ていて、いかに彼が大物かを
さんざん聞かされたあげく、そのご本人に「飲め」とビールをコップにつがれたため、
1年生の私は仕方がなく飲んだ。コップに2杯。
言っておくが、ジョッキではない。小さいコップだ。
・・・少しして意識が途絶えた。
気がつくと私のゲロが散乱した床を2年生の先輩が拭いていて、
私の服をOBの女性が拭いてくれていた。
そのあとうつろな意識のまま、東京の大きな交差点でみんなでぼんやりしていて、
酔っぱらったトランペットの先輩が、暴れん坊将軍のテーマ(しかも、バラード調)を
吹いていて、それがやたらとうまくて、哀切漂うメロディに切なくなったのを
ぼんやりと覚えている。しかし、朝の東京で暴れん坊将軍。あほやろ。
それから先輩達は床を拭く手間を恐れたのか死なれたら困ると思ったか、
私に酒を執拗に勧めなくなった。しかし、飲み会出席は強要された。しかも朝まで。
もともと体育会系なところがあるクラブだったので、他の人達が次々つぶれていったり
奇声を発したり変な演奏をしてるのを素面で朝まで聞いている、みたいなことを
延々繰り返した学生時代。

その頃からずっと思ってたけど、飲める人はいいなあ。醜態はさらすけど、楽しそうやもん。
素面の私でも、飲んでる人の言動はなんとなく許しちゃうし、とにかく楽しそうでいい。
醜態さらすもん同志の団結感というかそういうのも感じるし。
なんか、飲めないとはみごっぽいよね。寂しくなる。

先日、お茶だけで3時間飲み会につきあった私に、「普段どうやってストレス発散してるのん」と
聞いてきた奴がいた。飲めないとそんなに堅苦しそうですかね。
いいよなそっちは。梅田駅で大声で叫んでも平気でさ。こっちは恥ずかしいっての。

でもこんなに下戸なのに、私は酒豪に見えるらしい。あまり知らない人達と飲んでた時、
「私飲めないんですよ」とお茶を頼んだら、「え、肝臓壊したんですか?」
・ ・・肝臓壊すほどの酒豪に見えたらしい。光栄というかなんというか・・・。

そんな私ですが読みました。このエッセイコミック。いやあ、おもしろかった〜
飲みもしないのにわかるのか、と思ってましたが、下戸だからこそ笑えるよね。
身につまされなくて済むもんね。よかったよかった。
よっぱらい研究所所長の二ノ宮知子の過激な日常。友達がまた類が友を呼ぶというか
酒豪ばかりで、酔っぱらってとんでもないことしてる日々。笑ったなあ。
罰ゲームでクマの着ぐるみきてデニーズに入ってジュース飲んで帰ってくる話とか、
公園のカップルに花火を投げて逃げてくる話とか、野球拳やっちまう話とか、
もう、くはは。大爆笑もの。いまだに思い出し笑いしてしまうわ。
酒豪仲間、バンド仲間との飲みの失敗談がこれでもかこれでもかと。
自らの失敗をここまでおもしろおかしく自虐を交えて語ってくれる二ノ宮さんの語り口とか
サービス精神はすごいです。自虐を自称してた私だけど、余裕で負けてるわ。

でもねえ、やっぱり楽しそうなのよ。うらやましい。飲んでぱあっと全部忘れられて、
私はうらやましいです。なんと言われようとうらやましい。はい。
醜態をさらすこともないけど、こんなに楽しいこともできないわけだし。
酔ってあほやれる彼ら、いいよなあ。

って、醜態さらして身につまされてる人達からみると、うらやましいって言われても、
「あんた、道ばたで眠りこけたことないやろ?」とか思う人もいるんだろうな。
学生の頃はなあ、「俺、酔った勢いでやっちまって」なんて告白されたこともあったしな。
「え、誰と」「・・・彼女の友達」「・・・・洒落ならんな」
そのあと修羅場を演じてたな。
そうやって、人生を狂わせるのが酒というものなのです。気をつけて下さいね。

私は経済的に酔えるので、今度チューハイ一杯でへべれけになってみるかな。はは。

他、読み切り漫画も数編収録。猫と戦う短編がかなり面白かった。
| comments(6) | trackbacks(0) | 17:31 | category: 漫画 |
コメント
漫画の方は読んだことありましたけど…こんな本も出てたんですね。要チェック!

ちなみに私もほとんど飲めません(笑)。でも飲まなくても酔っ払いのテンションまで持っていくことは得意です!
| chiekoa | 2006/05/22 6:18 PM |

こんちは、Hayatです。

私はのんべですが、この本はげらげら笑いながら読みました。酔っ払い仲間に勧めまくっています。酔っ払いは酔っ払いの話が大好きなのです。ああ私もこんなことした、私以外にもアホなことする酔っ払いがいると思うと心が安らぐのです。

そういうわけで、この本を選ばれたざれこさんものんべで酔っ払いに違いないと思っておりましたら、下戸でいらしたのですね。驚きです。下戸のお方も酔っ払いがお好きという事実を知り、大変に勉強になりましたです。
| Hayat | 2006/05/22 6:22 PM |

これは文庫本のほうですね(笑)。
いやしかし、これはスゴイというか、ヒドイというか。ま、二ノ宮知子らしいというか・・。
「のだめ〜」もいいけど二ノ宮知子は「天才ファミリー・カンパニー」っもいいっす。
| すの | 2006/05/22 9:52 PM |

ちえこあさん
これもエッセイですがコミックですよ。大爆笑モノ、お薦めです。
あれ、ちえこあさんは酒豪だとおもっていた・・。日本酒とか飲みそうです(笑。私とイメージ一緒ですが)

hayatさん
ま、花火打ち上げたりはなかなかしないですもんね。飲む人もこれ読むだけでも「俺の方がまし」って安心できそうな本でしたね。(笑)
私は絡むおっさん以外の酔っ払いは好きですよ〜。面白いですもん。

すのさん
文庫本は改訂されて今の表紙はイラストなんですけど、書影はこれでした。いくらなんでもですよね(笑)
しかしすのさんがのだめネタに絡んでこられるとは、なんか嬉しいです。「天才ファミリーカンパニー」はちゃんと?積んでます。また読みます。
| ざれこ | 2006/05/23 12:16 AM |

こんにちは。「私的NEWSのある生活〜映画・音楽・雨あられ〜」の珈琲です。拙いブログにコメントを頂いてとてもうれしかったです、ありがとうございました!

私もかつて読んだことあります。漫画でしたが^^;反省しても忘れて繰り返すだめっぷりが堪らないですね。(内容は若干違うのでしょうか。)二ノ宮知子は「のだめカンタービレ」も大好きですがコレも好きです。
私は酒好きなので(暴れたりはしませんが)他人事とは笑ってられないところもありますが、失敗をここまで笑い話にできるってことに脱帽します。
また読みたくなりました。
| 珈琲 | 2006/05/23 1:45 AM |

珈琲さん
呑む話題なのに珈琲さんとはこれいかに(笑)コメントありがとうございます。
これも漫画でしたよ。多分内容同じでしょう。はい、反省しても忘れてせっせと繰り返しておりましたよ(笑)
私も酒豪だったら多分いろいろやらかすと思います。何事にも限度を知らない人間なので・・。下戸でよかったのかもしれないです。
| ざれこ | 2006/05/23 2:03 AM |

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