本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「最後の喫煙者」筒井康隆
最後の喫煙者―自選ドタバタ傑作集〈1〉
最後の喫煙者―自選ドタバタ傑作集〈1〉
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 460
  • 発売日: 2002/10
  • 売上ランキング: 16,728
  • おすすめ度 3.67


筒井康隆と出会ったのは中3の時だった。
当時行っていた塾の社会の先生が、私に「筒井康隆は面白いで」と薦めてくれた。
だから高校の時はかなりの勢いで彼の小説を読んだ。
文庫本はかなり読み漁った記憶がある。
七瀬シリーズは特に面白く、2度も読んで未だに捨てられないほどだ。

それにしても、高校時代という多感な時期に、
「ナンセンス」で「不条理」で「理不尽」で「残酷」なこの作家に出会ってしまったことが、
私の性格形成には大いに影響を与えたような気がしてならない。
先生、罪なことをしてくれたよ・・・・・
そういうことを思い出しながらこの本を手にとった。
最近自選傑作集として短編集がリバイバル?されているのだ。

やはり強烈にナンセンスで不条理である。不条理ってのはこういうときに使うのだな、って
改めて思う。信じられないくらいむちゃくちゃである。
表題作「最後の喫煙者」はタイトルどおり、世界最後の喫煙者になってしまった男が、
最後は国会議事堂のてっぺんまで逃げ延びて機動隊に囲まれながら最後のタバコを
吸っている、という状況である。むちゃくちゃな設定でむちゃくちゃなオチ。
この表題作の最後には大笑いした。なんて皮肉な。

時代ものも何篇かあるが、時代背景をことごとく無視した時代モノであり、
「ヤマザキ」も「万延元年のラグビー」も絶句モノ。
スプラッタ的にえげつない短編もあるが、行き過ぎているのでえぐいを通り越して呆れる。
「なんでやねん」と突っ込む気も起こらないむちゃくちゃ具合が、とにかくたまらない。
私はこの本を風呂で読んだ。電車では笑ってしまって到底読めないと判断したからだ。正解。

更にこれらが私の生まれる前に書かれたものばかりってのがまたすごい。
だってちっとも古くないし、喫煙なんかは徐々に、制限されてるやん?ぽい捨て罰金とか。
もしかして予言だったりして。と思うとちょっと薄ら寒くもなったりして。

あまり女性に薦める小説じゃないんですが。こういう世界もたまにはいいかもしれない。
短編集2冊目も現在お風呂場に待機中。
| comments(0) | trackbacks(0) | 09:46 | category: 作家別・た行(筒井康隆) |
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