本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「姫椿」浅田次郎
姫椿
姫椿
  • 発売元: 文藝春秋
  • 価格: ¥ 540
  • 発売日: 2003/09
  • 売上ランキング: 43,331
  • おすすめ度 4.5


短編集。この人は短編の名手ですね。

「ぽっぽや」は全編泣ける話だったが、今回はそうでもなかった。
逆に、私にとってはけっこうブラックというか、背筋が一瞬寒くなる
話もいくつかあって、意外な感じがした。
「再会」「トラブル・メーカー」なんかはまさにそんな感じで、
その戦慄のオチがあっさりと訪れるあたり、怖いながらもうまいなあ、と思ったのだった。
そして「零下の災厄」。こんな終わり方ありですか。終わってないやん、と
突っ込み入れつつ、なんとなく唸らされてしまう。
確かに、キレイに終わるのは小説だけで、現実はこんなもんかもしれないなあ。
しかし泣ける話も当然健在。
最初の「シエ」という短編は、本当の不幸をけなげに過ごしている女性の
懸命な生き様に泣けてきたし、最初にこの名作を持ってくるあたり、
つかみOKよなあという気がする。実際、一番よかったし。
愚痴を言ってばかりの人は本当に不幸なんじゃない、
自分の不幸にすら気づいてない人が本当に不幸で、でもそうやって
頑張って生きてる人はいつか幸せになれるんだよ、と「シエ」という珍獣は語る。
はい、愚痴ばかり言ってすみません。とちょっと反省した。私は幸せだ。

「姫椿」「オリンポスの聖女」なんかは、壮年の男がすごした 
長い長い人生が一瞬のエピソードで垣間見えて、しんみりしたりした。

と、浅田作品は湿度が高いしんみりした作品が多いけども、
乾いたものもあり、なかなかいろんなバリエーションが楽しめる一冊でした。
私はブラックな性格だから、こういうのも好きだけど、
とにかく泣いてやろうと思う人には「ぽっぽや」を薦めておきましょうかねえ。
| comments(0) | trackbacks(2) | 01:35 | category: 作家別・あ行(浅田次郎) |
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「姫椿」 淺田次郎
ああ、またやられてしまつた、と云ふのが讀後の感想。 お薦め度 : ☆☆☆☆ 2003年10月2日讀了
| 仙丈亭日乘 | 2007/06/14 5:18 PM |
「姫椿」浅田次郎
「姫椿」は浅田次郎の短編集。 浅田の作品を久しぶりに読んだ。    【送料無料】姫椿価格:570円(税込、送料別) 「獬」(シエ) 飼っていた猫が死んで、天涯孤独なOLは喪失感が漂う。 そんな時、ペットショップでシエを見つけ、飼うことに。 悪い男にだまさ
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