「魔法使いハウルと火の悪魔」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ2005.10.07 Friday
18歳だったのに魔法で90歳にされてしまったソフィー、あてもなく出て行き、 途中でみつけた魔法使いハウルの動く城で掃除婦として居座ることに。 ハウルはわがままで女たらしで困った奴、しかも火の悪魔カルシファーと契約をしていて、 その内容がわからないとソフィーも元に戻れない・・ 映画原作。映画の内容がよくわからなかったので、思わず購入。珍しく買ったハードカバー。 これで謎が解けるか、と喜んだんだが、残念ながら映画とはかなり違います。
映画のほうは途中から宮崎駿風にアレンジされてて、 平和とか愛とか考える内容になってるけど、原作のほうはわりとこじんまりというか。 一貫性があってわかりやすいのは原作かなあ。 でも映画見てないと映像的にハウルの城とか、ダイヤルを回すと景色が変わるドアとか、 そういうのがイメージしづらかったと思うので、やっぱりセットかなあ、って気はします。 それはともかく、なんだか面白かったです、原作。 ハウルはいやな奴で、ソフィーもおせっかいばあさんだし、 なんだか性格悪くてかわいくない二人、とか最初思ってましたが、 最後まで読むと二人とも何だかかわいいような。 特にソフィーがね。なんでいらいらしてるのかわからない、 あ、やきもちやいてるんだ私、みたいなそんな気持ち、なんだかとてもかわいらしい。 それにしてもハウルがソフィーに惚れたのはいつだろう。それは映画でも 原作でもいまいちわからないんだけど、でもハウルも実はかわいいです。とても。 わかりづらい部分もあります。ちょっと途中読みづらいというか、 翻訳なこともあってしんどいなあ、って時もありましたが、 ラストにむかって 収束していく過程はけっこう気持ちよくて、 わかるわからないとかいうより、ああ好きだなあこの話、って感じました。 愛を感じる。この感じ、うまくかけなくて申し訳ないけど。 最後の大団円、なんだかうまくいきすぎてるんだけど、 その「全部うまくいっちゃった」感が童話だなあ、ファンタジーだなあ、なんて思って、 なんだかすごく幸せな気分になれました。 それは映画と一緒です。 映画でははしょられていたソフィーたち三姉妹の姿が印象的でした。 みんな、自分の居場所を探してる。次女と三女は魔法を使って自らの居場所を交換し、 お互い自分のいたいところにいようとする。 長女だからといろいろ我慢していたソフィーも、 90歳になって開き直ると少々ずうずうしいくらいになって、そして自分を見つけていく。 まあ、どうして長女がそんなにいけないのか、とかはわかりづらくて (文化が違うのかこの異世界での価値観なのか)入り込みにくかったけど、 誰しもいろんなしがらみがある中で、でも少しずつ自分らしくありたい、 そういう意味で私をも応援してくれてるような、そんな感じがしました。 映画の感想はこちら。 |


