本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「黄昏の岸 暁の天 ― 十二国記 」小野不由美
黄昏の岸暁の天(そら)
小野 不由美〔著〕
講談社 (2001.4)
通常24時間以内に発送します。


これが「魔性の子」と対になる本になるようです。
セットで読むとよくわかるよ。「魔性の子」はばりばりホラーですが。

国がはじまって3年にしか満たない景の王陽子の元に、
戴国の将軍李斎が瀕死の重傷を負って飛び込んでくる。
そして戴国の悲惨な状態が語られる・・

戴国では、位について半年しかたたない王が裏切りによって
行方をくらまし、そして王のそばにいる麒麟までもが消えてしまった。
麒麟の泰麒は蓬莱、現在の日本に流されていて、帰ってこない。
そして戴の地は荒れ果て、偽王が圧制を強いている。
景王陽子は心を痛めるが、他国へ王が侵入することは
即刻国が滅ぶほどの大罪であった・・・
どうしたら戴国を救えるのか。たくさんの国を巻き込んで、話は進む。

十二国記はどこから読んでもわかると聞いてましたが、
私は刊行順どおりに読んだほうがいいと思います。
そうでなくてもこの本はあとで読むべきかなあ。
様々な国の王やら麒麟やらが総登場、って感じの本なので、
先にいろいろ読んでおいた方が面白いし、わかりやすいと思う。

謀反を起こした国のありさまとか、他国の干渉とか、
歴史として読むとかなり読み応えあるんだけど、
わりと理屈というか、十二国の仕組み、天帝(神様のことですが)のことや
王が守らなければいけないこととか、そういう説明が多い気がして、
途中けっこう戸惑いました。
でも、著者が作り出した世界観は充分堪能できた。
これだけの緻密な世界が頭の中に構築されてるってどんな感じだろう・・

理屈を飲み込んだあとで、最後まで読むとわかってくることがある。
天でしか動かせないこともあるけれど、それでもどんな苦難でも
自分の力で打破できる、ってこと。そこは結局、そういう世界だってこと。
だから神のご加護は哀しいほどないけれど、李斎と泰麒は立ち上がる・・

謎は解けないまま終わってしまったところもあったけど、
私はなんだか清清しい気分になりました。

これでとりあえず十二国記の長編は読み終えてしまったなあ、と思うと
感無量でした。もっともっと読みたいなあ。頼みますよ小野不由美さん。

完全に余談ですが。
この本を読んでる途中に、ビデオで「ロードオブザリング」を見てしまってね。
死なない種族のエルフ、ってでてきた時に「ああ、飛仙ね」とか
思ってしまって、ちょっと困ったわ。
ファンタジーは同時進行で二つは観ない。これ教訓。
| comments(0) | trackbacks(0) | 01:56 | category: 作家別・あ行(小野不由美) |
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