本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「東の海神 西の滄海 ― 十二国記 」小野不由美
東の海神 西の滄海―十二国記
東の海神 西の滄海―十二国記
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 660
  • 発売日: 2000/07
  • 売上ランキング: 114474
  • おすすめ度 5.0


「十二国記」今度は雁国のお話です。

昔々、中学生くらいのころ、私はコバルト文庫を読み耽っていて、
「○○シリーズの××ってキャラがカッコイイよなあ」なんて話を友達としていて、
ストーリーというよりキャラ重視で小説を読み漁っていたころがあった。
誰にでもそういう時期はあって(あると言ってくれ。私だけだったら恥ずかしい)
そういう架空の男への憧れ感情から、生身の人間と恋愛できるだけの感情に
成長していくんじゃないかと私は思うのだが、まあそれはおいておいて、
何がいいたいかというと、

齢29歳にして今更ながらキャラにはまりました。
この本に出てくる雁国の王、小松尚隆はカッコよすぎますよ。惚れるわ。

当時の雁国は、梟王が暴君で国を荒らし、斃れ、次の王が見つからずに荒廃していた。
その荒れた土地に蓬莱からやってきた麒麟、延麒は
小松尚隆を次の王に選び、荒廃した土地を建て直して、20年後、
一見愚王に見える雁王尚隆に痺れを切らした州侯が、
延麒を人質にとり乱を起こそうとする・・・

尚隆の器のでかさがもう只者じゃないのです。そりゃ、王だからだけど。
のらりくらりと政をサボり、下界に下りて遊んでばかりいる王で、
側近からは文句ばかり言われるし、延麒にまでバカ呼ばわりされてるんだけど、
いざ戦いとなると、自国の民の心を一番わかって一番大事にしている
彼だからこそできる素晴らしい戦術で戦に挑む。

今度はRPGじゃなくて、日本や中国の戦国ものを読んでいるかのような感覚。
国の作りも決まり事もすごく細部まで構築されていて、戦いも臨場感に溢れている。
陰謀や野心や、そして忠義やらのどろどろした感情が各個人からにじみ出ていて
それが戦争モノにおける人間ドラマとしても読み応えがある。

更に王が「暴れん坊将軍」キャラ、下界に降りては身分を隠して暗躍をする。
こんな慣れ親しんだ世界が、面白くないわけがないのよねー

あーそれにしても尚隆はかっこいいわ。とにかくカッコイイ。
一見ダメっぽくて実はキレる人とか、能ある鷹は爪を隠す、な人が私は大好きなのですよ。
今後の登場が楽しみです。ふふふふふ。
友達にそういうメールをしたら「アニメも再放送やで」と教えてくれた。
ああ、観てしまうんだろうな。どこまではまり込む気だ、私。

でも、昔々に読んだヒーロー達とは違って格段に深みがありますよ。
今思えば彼らは脆弱なキャラであった。
ここまで歳を経て人を見る目もできてきた私をはめるこの作品群には
感嘆せざるを得ない。小野不由美万歳。

| comments(0) | trackbacks(0) | 01:41 | category: 作家別・あ行(小野不由美) |
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