本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「月の影 影の海 ― 十二国記」小野不由美
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「十二国記シリーズ」である。
このシリーズは周りの読書好きがことごとく薦めてきたものだ。
無類の歴史好き(オタクに近い)男ども(30代前半)たちが
「歴史がしっかり書かれていて面白い」と薦めてきたし、
私と読書遍歴の似ている長年の友人が最近はまったと薦めてきたし、
中学1年の娘さんがいるお母さんが「娘も読んでるけど面白いと言ってる」と薦めてきたし、
なんていうか、「誰が読んでも面白いらしい」シリーズだったのだ。

更に作者が傑作「屍鬼」の小野不由美。「屍鬼」では非常に感動した私は、
自分も間違いなくはまるであろうと確信して、全部一気にアマゾンで注文、購入。
そして間違いなくはまるであろうと確信して、読む本がたくさんあるから
後回しにしようと、今まで封印してきたのであった。

そしてこれを読んで予想通りどっぷりはまりそうな予感。

実を言うと少々不安があった。
最近、推理小説ばかり読んでいて、ファンタジーなんてジャンルは
しばらく手にしてなかったのだ。そんな私が明らかな異世界に入り込めるだろうか?

不安はもちろん、杞憂に終わった。
この本は序章に過ぎないと私は思うのだが、
この完成された世界観はどうだ。圧倒されてしまった。
今回は12の国のうち3つの国しか舞台に出てこないが、
十二の国全部の物語が後ろにちらちら見え隠れ。
早く他が読みたくて仕方がなくなるのであった。まだまだ楽しみはこれからだよ。

この本のストーリーは、日本で普通に生きていた高校生の陽子が、
突然変な衣装を着た金髪の男に攫われるところからはじまる。
この最初のシーンは突飛極まりないのだが、異世界に紛れ込んでしまって
陽子はその金髪の男とはぐれてしまう。
そこがこの本のものすごいところなんだが、陽子は異世界について何にもわからないまま、
まるまる本1冊分「放っておかれる」のだ。
放っておかれ、たった一人で、人間に裏切られ獣と戦い抜いて、
そして帰りたいはずの現実世界に居場所がないことも悟り、
陽子は一人で様々なことを考える。
「裏切られても、自ら裏切る人間にはなりたくない」
「強くなりたい」
一人で過ごした苛酷な旅の中、陽子はそんなことを強く思い、
そしてその陽子の成長が、その後のストーリーに大きく影響する。

世界の始まりというより、陽子という一個人の成長物語で、
陽子が味わった孤独が本当に深いため、
すごい重厚さで彼女の成長が私に迫ってくる。
そういう意味でも、ものすごくスケールの大きいストーリーだった。

っていうかこれが序章に過ぎないなんて。なんて贅沢な。
シリーズを一気に全部読み通すのも醍醐味だけど、
一気に読んでしまって楽しみがなくなるのは嫌だなあ。
じっくり贅沢に味わいたいシリーズです。
| comments(1) | trackbacks(0) | 01:34 | category: 作家別・あ行(小野不由美) |
コメント
>「誰が読んでも面白いらしい」シリーズだったのだ
これは凄い!!
私もミステリ脳になっているので、ファンタジーには不安があったのですが(せいぜい恩田陸止まり)、楽しめそうでね。

早速注文して来なくっちゃ!

PS DVDも面白そうなんで一緒に注文するか?
と思ったら「月の影 影の海」だけでも全5巻、
一巻が3,800〜4,800円、
即効で諦めました。^^
| nemuri_neco | 2005/09/11 4:14 AM |

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