本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「骨音 池袋ウエストゲートパーク掘彑佚聴疥

石田 衣良 / 文藝春秋(2004/09/03)
Amazonランキング:7,640位
Amazonおすすめ度:



池袋ウエストゲートパーク第3弾。
今回もストリート探偵で果物屋のマコトが池袋の街の底辺の事件を解決していく。

シリーズも3作目ともなるとメンバーとこちらがなじみになるし、
マコトの捜査も慣れてきて(依頼がきて動くあたり、ほんまに探偵である)
なんというかなあ、どうしても最初読んだほどのインパクトはないんだけどさ。
そこはシリーズモノの宿命というか、仕方ないところだけど。

で、今回の事件は、池袋で通用する通貨を作ってしまったNPOの人の話とか、
義足の歌姫を擁したレイヴ(朝まで踊り狂うイベント)で出回る幻の麻薬の話とか、
なんか非現実な話が多かった気がする。・・・・あ、違うか、
このシリーズで現実的な話なんかあったっけ?ないよなー

今まではすごくリアルだと思っていた彼らの世界も、
慣れてくるとどこまで現実的なんだかわからなくなってくるような。
でもそういう世界は世の中にきっとあるし、田舎モノの私が知るはずもない。

マコトは相変わらずマイノリティの味方であり、ホームレスと外で
夜を明かしたりする。そこらへんの姿勢はなんら変わってないし、
捜査方法というか、懲らしめ方というか、そこらへんも面白い。
特に面白かったのは2作目で、マコトのおかんが動き出して
町内会の人々を押し出してヤクザと対決させたりする。痛快だわ。

このシリーズってさ、世間で弱いと思われてる人たちが、
強いと思われてる奴らに勝ってしまう話が多いんだよな。
だからこんなに痛快で面白いんだよな。なんて今ごろ気づいたりする。

最後の中編でまたマコトは恋をするんだけども、
義足の歌姫の永遠子(トワコ)は本当にカッコいい女の子で、
金色の美しい義足をつけてすたすたと歩き、しゃんと立っている。
交通事故で義足になってしまって、彼女には今まで見えてなかったものが
見えたんだろうと思う。それで凛としている。

そう思うと、地の底みたいな辛い思いをした人が、
本当に強くなれるし、彼女の最後の様子を見てると、
本当に優しくなれるんだろうと思った。痛みのわかる人ってカッコイイ。

最後の話は後味悪かったけども、そんなことを思いながら読んで、
ちょっと清清しかった。
| comments(3) | trackbacks(7) | 01:44 | category: 作家別・あ行(その他の作家) |
コメント
TBありがとうございました。

>マコトのおかん

関西弁、いいですね。気風(きっぷ)のいい母親っていいですよね。TB返しさせてください。
| 元Tennis Boy | 2005/07/10 10:56 AM |

あーすいません。素で「おかん」呼ばわりしてました。
最初なんやろって思ったでしょ。以後気をつけよう。
池袋の「おかん」か・・・(笑)
| ざれこ | 2005/07/11 1:39 AM |

約32年前に池袋のウェイターに騙されて風俗に送り込まれた、当時エイズが盛んに報道されていた、その中で私はある意味命を懸けて風営法を破ってしまった、その影響で現在千葉市では緊急車両の音が絶えない。
| nhk | 2016/10/28 11:21 AM |

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