本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「きょうのできごと」柴崎友香
きょうのできごと
きょうのできごと
  • 発売元: 河出書房新社
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2000/01
  • 売上ランキング: 208,259


地元の図書館に行って、通りすがりに借りて読んだ本。
文庫はまだだと思ってハードカバーを借りたが、既に文庫が出ていた。
文庫では書き下ろしも収録らしい。なんだか損した気分だが、
図書館で無料だしとりあえずいいか。気が向いたら文庫も買おうと思う。

映画も見ました。感想はこちらに書きました。

正道の引っ越し祝いで集まった数人の男女、
彼らのその一日のある一瞬を切り取った連作短編となってます。
舞台はばりばり関西。鴨川、とか天王寺動物園、とか環状線、とか
私が普通に知っている場所たちがたくさん出てきて、
話し言葉ももちろん関西やし、個人的には非常に近い部分で読みました。

個々のエピソードがとてもささやかで具体的。でも印象的。
環状線の駅で並んでずっと喋ってる高校生、
夜中に車で母校の高校に行ってぐるりと回ってみる彼ら、
洗面所で酔った女に髪を切られすぎた男、散らかった下宿の部屋、
天王寺動物園の白熊。
なんだかそんなものが馴染みやすい関西弁と同時に、
普通に私の中に滑り込んできて、私はそれを自分の思い出のように受け止める。
だからかな、大学のころの懐かしい匂いがしたなあ。

ほんまに、始まりすらなくて終わりすらない、そんなとてもささやかな
一シーンを切り取っただけなんだけど、
その一瞬で彼らたちがほんの少しだけ前に歩いたような、
そんな風にふと思える瞬間が幾度もあり、
私はとても前向きな気分になりました。

そしてそんな彼らが出会う一時。
友達達はただ集まって騒いでるだけに見えるけど、
皆ドラマを抱えてるんだな。
と、皆が可愛く思える小説です。
| comments(2) | trackbacks(5) | 16:36 | category: 作家別・さ行(柴崎友香) |
コメント
ざれこさん、こんばんは。
ざれこさんは読んでいたら映像が頭の中に広がるんですね。

文庫本には書き下ろしも収録なんですか?!
読んでみたい!
| なな | 2005/07/13 11:17 PM |

そうですねえ、天王寺動物園はとりあえず何度か行きました。
なんつうか独特なところです、天王寺。道でカラオケやってます。

そう、私も文庫を買えばよかったと後悔しきりなんです。買おうかなあ。
書き下ろし気になりますよねえ。
| ざれこ | 2005/07/14 1:24 AM |

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