本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「いちばん初めにあった海」加納朋子
いちばん初めにあった海
いちばん初めにあった海
  • 発売元: 角川書店
  • 価格: ¥ 560
  • 発売日: 2000/05
  • 売上ランキング: 91788
  • おすすめ度 4.5


表題作と「化石の樹」、中編2編収録。
私は勝手に長編小説と思っていたので、一作目が終わってしまったとき
「あれ?」と思ってしまいました。なんだか損した気分。

「いちばん初めにあった海」では、情緒不安定な女性が主役。
近所の騒音に悩まされて引越を決意するんだけど、
荷物を整理していたらある一冊の本を見つけ、そして「YUKI」という女性からの
手紙を発見する。封をあけていないそれを読んで、記憶を辿るうちに、
彼女の忘れていた過去が明らかになり・・・・

なんつうか、伏線を張りすぎていてミステリとしてはどうかなと思うんだけど、
「YUKI」と名乗る女性との友情とつながりがわかってくるあたりはよかったですね。
ここまで自分のこと考えてくれる友達いるかなあ、って素で思ったりして。

そして「化石の樹」
これはこの作者らしく、語り手の話の中に別のノートの手記が入ってきて
作中の作品、みたいなものが間に入って、という二重三重構造で、
なかなか読ませてくれました。
それが現実の語りに戻っても見事に生きてくるので、最後にぱっと
視界が開ける感じ、おもしろく読みました。

児童虐待のことが書かれているんだけど、
幼い子供のような女が子供を産んでしまうとほんま大変で、
私もまだまだやなあ、と違うことを考えたりしていましたが、
ラストにはほうっとさせられました。
どんなテーマでも最後に決して暗い結末にならないのも、
この作者の持ち味やと思います。ある意味安心して読めるミステリです。
| comments(0) | trackbacks(2) | 02:25 | category: 作家別・か行(加納朋子) |
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いちばん初めにあった海*加納朋子
☆☆☆☆・ ワンルームのアパートで一人暮らしをしていた堀井千波は、 周囲の騒音に嫌気がさし、引越しの準備を始めた。 その最中に見つけた一冊の本、『いちばん初めにあった海』。 読んだ覚えのない本のページをめくると、その間から未開封の手紙が・・・・・。 
| +++ こんな一冊 +++ | 2005/07/24 7:59 PM |
「いちばん初めにあった海」加納朋子
タイトル:いちばん初めにあった海 著者  :加納朋子 出版社 :角川文庫 読書期間:2006/06/22 - 2006/06/23 お勧め度:★★★★ [ Amazon | bk1 | 楽天ブックス ] 堀井千波は周囲の騒音に嫌気がさし、引っ越しの準備を始めた。その最中に見つけた一冊の本、
| AOCHAN-Blog | 2006/07/04 11:25 AM |
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