本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「嗤う伊右衛門」京極夏彦
嗤う伊右衛門
嗤う伊右衛門
  • 発売元: 角川書店
  • 価格: ¥ 580
  • 発売日: 2001/11
  • 売上ランキング: 99,400


映画を観るだいぶ前に読みました。
そのあと映画も観ました。原作に忠実な映画で、まあよかったかなあ。
小雪が美しく、椎名桔平はどこかいっちゃってて。

そして、この本は凄い。あえて京極夏彦のベストに挙げたいくらいです。
でも表紙が映画モードに変わったのは残念です。
私が持ってるのは前のバージョンだけど、怖くてよかったのにな。

以下、読んだ当初に書いた感想。
昔は感想が短めの傾向がありました。今みたいにだらだら書かない、
昔の私、えらいぞ。

京極版「四谷怪談」です。伊右衛門とお岩の、哀しい物語。

四谷怪談といえばお岩さんがおどろおどろしく出てくるイメージしかなかった。
今でも様々な舞台、映画でいろんな解釈で上演されているようだ。
お岩と伊右衛門の関係といえば、今までの解釈では、伊右衛門がひどい男で、
それに貞淑な妻お岩が付き従い、お岩が従順であればあるほど、
化けて出たときのお岩の悲壮さが際立つ。そういう設定だった。
(と、文庫版解説に書いていた。受け売りですいません)
しかしこの本はそういう前提で読むと、全く違うもの。

お岩は自立した強い女、伊右衛門は無口で笑わないまじめな男。
その二人がなぜ悲劇を呼んでしまうのか?
・・・その原因がとてもとても切ない。ほんまに切ないです、この本は。
お岩が錯乱する場面、伊右衛門が最後に「嗤う」場面、鳥肌が立ちました。
何で、そうするしか、できないんだろう。何で?辛すぎ。

不思議なことに、この二人はうらやましいと、私は思いました。
是非読んでみてください。この本はホラーじゃないよ。

文体にリズムがあって、まるで和歌がずうっと続いているようで、
誰かがずっと語っているかのような感じだった。
それも一気に読ませた原因でしょう。あーはまったわー・・・
| comments(3) | trackbacks(4) | 00:33 | category: 作家別・か行(京極夏彦) |
コメント
私のベスト京極も今のところコレです。
きっと長いことコレです。
| tomomi | 2006/12/02 12:39 PM |

tomomiさん
私もいまだにベストはこれですねえ。多分京極堂シリーズ全部読破しても、これでしょうね。と思われます、多分。すごい切ない四谷怪談でしたね。
| ざれこ | 2006/12/03 4:21 AM |

読み終わった時、この作品はホラーではない、これはとても切ないラヴストーリーだと思った。
| okku | 2012/06/12 10:03 AM |

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