本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「ななつのこ」加納朋子
ななつのこ
ななつのこ
  • 発売元: 東京創元社
  • 価格: ¥ 546
  • 発売日: 1999/08
  • 売上ランキング: 31,907
  • おすすめ度 4.5


帰りの電車で読む本がなくて本屋に寄って即座に買った本です。
あーそういやまだ読んでなかったと。
この作家さんなら面白いに決まってるので安心して買えました。

お話はわりと複雑?で、連作短編なんだけど、
女子大生の駒子が、佐伯綾乃という作家が書いている「ななつのこ」という
短編集をとても気に入り、彼女にファンレターを書くわけです。
そのファンレターには駒子が遭遇した小さな謎が織り込まれてるわけですが、
それを佐伯綾乃さんはあっさりと解決してくれます。そういうお話。

その、佐伯綾乃が書く「ななつのこ」に出てくる謎、エピソードと、
駒子が遭遇する謎が絶妙にブレンドされていて、
私たち読者は一つの短編で2つ以上の謎に遭遇することになります。
更に連作短編だから、最後には「佐伯綾乃さんの正体」とかにまで
謎が及び、二重三重に取り囲まれた謎の数々に読者は
うーん、とうならざるを得ないわけで。うーん、世界は謎に満ちている。

そんな謎だらけのミステリ小説なんだけど、
登場人物にむけられる視線が断然温かく、ほっとさせられます。
佐伯綾乃が書いている「ななつのこ」自体、田舎に育つ少年はやて、と
謎の女性「あやめさん」が謎を解いていく話で温かいし、
それを読んで素直にいろいろ感じる駒子も柔らかく、
駒子の周辺も柔らかく、そして駒子が体験する淡い恋も可愛らしく、
本当、心温まるいい作品でした。
ミステリってたいがい後味悪いもんだけどね。そうじゃなくて、よかった。

この作者はライトな文体とか謎の持っていき方とか、が
若竹七海とよく似ていると思うんだけど、
若竹七海がとても切れ味鋭くて冷たいのに対して、
切れ味はいいけど温かいね。と思った。
どっちが好きかといわれたら、私は冷たい刃も気になるし(怖いもの観たさ)
温かいスープもほっとします。
| comments(3) | trackbacks(12) | 01:38 | category: 作家別・か行(加納朋子) |
コメント
ほんと、若竹さんみたいなピリっとしたのとはまた違う感じのミステリーでしたね!
ざれこさんは文庫で読まれたんですね。
ぜひ図書館で単行本の写真をごらんいただきたい…(笑)。
すごいですから!
| chiekoa | 2005/08/10 2:59 PM |

図書館であんまりおいてないような気もするんですけど、
明日行くので見てみます。1ページ目ですね。
そんなにすごい写真なのかあ・・・楽しみ・・・?
| ざれこ | 2005/08/11 1:41 AM |

こんばんは。
いま借りているFC2ブログがときどきTBが不調なので
試しにJUGEMで借りてみてお試し投稿なんてしていたら
勢い余ってTBまで送っちゃいました^^ゞ
同じ記事なので、お手数ですけれど
ふたつ目の記事は削除してくださいませ m(_ _)m
| ふらっと | 2005/08/14 10:40 PM |

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「ななつのこ」加納朋子
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