本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「俺、南進して。」町田康×荒木経惟
俺、南進して。
俺、南進して。
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 2,100
  • 発売日: 1999/09
  • 売上ランキング: 89,758
  • おすすめ度 4


町田康って顔も好きなんだよね。私。
だからだろうか、図書館でこの本をみかけて、ふらふらと借りてしまった。

アラーキーの写真とのコラボ。
町田康がいる大阪の写真を撮りおろし、その後彼が小説をつけたのかな?
写真のイメージが小説のイメージとかなり一致するので、多分。
ストーリーは、作家の俺、が、昔の女からの手紙を受け取り、
「どうやら脅されている」と悟り、女のもとに駆けつける、ざっくばらんにいえばそういう話。
町田風のハードロック調は相変わらずだけど、比較的読みやすく、
でもしっかり笑えるダメ男。
作家という商売だけに、また写真の主人公も彼だけに、
町田康本来の姿かと思ってしまう。どうしても、だぶる。
その効果は狙ってやってるのかなあ?

ラストに向けて、作家本人が書いている小説と、現実世界が混ざって、
なんともいえない世界へ繰り出している。で、また町田康とその「俺」が
だぶるもんだから、いろんなものがどんどん混ざって、
さて現実はどこへやら。俺はどこへ行くのやら。なんともかんとも。

写真が多いのであっというまに読み終えてしまったが、
病院の待合室で読むには少々刺激的な写真が多くて困ったよ。
アラーキーの写真ってあまり知らないけどさ、こんな感じなんだねえ。
退廃的で雰囲気に合いすぎ。
町田康が、裸体の美しい女がベッドで寝ている横で真顔で小説書いてる写真とかがあって、
そこらへんにまたそれっぽいシーンが小説でかぶるから、
なんかすごいシュールで、思わずにやりとしてしまった。
この二人の組み合わせは最強だな。

こういうコラボってイメージを合わせるのとか、なかなか難しいと思うんだよね。
本にはつきものの装丁ですら、ぴったりじゃないものも多い中、
これだけの写真と小説が、一致した雰囲気を持つってのは、なかなかすごいことだと思う。
また完全に一致してるわけでもないから、いいんだよね。
あまりにそのまんまやと興ざめする部分もあるし・・難しいと思うんだけど。
絶妙な距離感というか。

写真の風景が大阪だったので、なじみやすかった。
だいぶ前の大阪だったので大阪球場は跡地だったし、
普通は撮るよね、って思うHEPの観覧車はなかったけど。グリコ看板はあった。
あ、あとあの神社どこだろ。「耳ナリ」ってでっかい看板ついてるとこ。
あの写真もかなりシュールだったなー。と、今思い出し笑いしつつこれを書く。
| comments(1) | trackbacks(0) | 02:15 | category: 作家別・ま行(町田康) |
コメント
コメント感謝です!町田氏はよくサイン会とか講演会とかされてるみたいなので、また行かれては?写真撮影にも気軽に応じていましたよ。ところで充実したいいブログですね。参考にさせて頂きます。また遊びにきます。
| ヒロ斎藤 | 2005/06/13 7:47 AM |

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