本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「虫樹音楽集」奥泉光
虫樹音楽集
虫樹音楽集
  • 発売元: 集英社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2012/11/05
  • 売上ランキング: 18588


クワコーシリーズの第二弾を読んだところなのですが、また奥泉さんを読んでみました。
奥泉さんって本によって全然作風が変わって、クワコーと「シューマンの指」が同じ作家の
作品だなんて思えないくらいなんですが、今回もまた全然違う感じでした。
この小説では章ごとに表現が変わっていってそれがとても面白い。
いろんな文体や作風を自在に操る奥泉さんらしい技の集結ですね。
それに「鳥類学者のファンタジア」などからもわかる奥泉さんの音楽(今回はジャズ)への
思い入れの深さとか、「神器」で見せた独特の幻想風味、カフカ「変身」のオマージュである点、
(これまでも「地底旅行」や「吾輩は猫である」をモチーフに小説書いてますし)
そして何より、小説から音楽が聞こえるような作品になっているのが「シューマンの指」をも
思い出させます。いろんな意味で奥泉さんらしさが存分に詰まった小説だと思いました。
どちらかと言うとシリアス寄りですが。そういや芥川賞作家でしたね、とこれ読んで
思い出しました。クワコーシリーズを読んでる間は完全に忘れていますが・・・・

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# 「黄色い水着の謎 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活2」奥泉光
黄色い水着の謎 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活2
黄色い水着の謎 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活2
  • 発売元: 文藝春秋
  • 価格: ¥ 1,418
  • 発売日: 2012/09/22
  • 売上ランキング: 116213


クワコーのスタイリッシュな生活、第2弾です。続きが出ると思ってたんだよね。
(クワコーの初登場は「モーダルな事象」で、正確にいうと第3弾ですが、「モーダルな事象」と
今のシリーズとではだいぶ雰囲気が違い、違わないのはクワコーのダメっぷりくらいなので、
第2弾としました。「モーダルな事象」も大変面白いです。オススメ)

桑潟幸一、通称クワコー。たらちね国際大学准教授。ものすごくダメな人間である彼を主人公に、
彼が顧問をしている文芸部の女子大生たちが、クワコーが巻き込まれた事件を解決する
(クワコーは見てるだけ)というミステリ小説です。一応。

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# 「桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活」奥泉光
桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活
桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活
  • 発売元: 文藝春秋
  • 価格: ¥ 1,600
  • 発売日: 2011/05
  • 売上ランキング: 12468


「モーダルな事象」で登場したクワコーこと桑潟幸一。
沈没しかけた大学から何とか抜けだし、千葉の田舎の大学の准教授として滑り込めた。
ほっと安堵したのもつかの間、文芸部の顧問にさせられ、謎の文芸部員がクワコーの前に
わらわらと現れる。そして謎の事件が頻発、更にクワコーの給与も風前の灯・・!

この物語は、冴えない、俗物の大学准教授と文芸部員が繰り広げるライトなミステリです。
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# 「モーダルな事象−桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活」奥泉光
モーダルな事象―桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活 (文春文庫)
モーダルな事象―桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活 (文春文庫)
  • 発売元: 文藝春秋
  • 価格: ¥ 1,000
  • 発売日: 2008/08/05
  • 売上ランキング: 8576



冴えない文学部の助教授、桑潟幸一。通称クワコー。冴えない生活の起死回生をはかって、
作家の解説本に太宰の解説を書こうとするが果たせず、
無名の絵本作家とか、駄洒落本を出した人とか、全然売れてない作家の解説を
大量に書く羽目に。しかし、解説を書いた無名の絵本作家の幻の原稿が見つかった、と
出版社の猿渡氏から連絡があり、クワコーは一躍その絵本作家、溝口俊平の専門家として
頭角を現し始める。しかしそれは複雑怪奇な事件の始まりに過ぎなかった・・・
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# 「シューマンの指」奥泉光
シューマンの指 (100周年書き下ろし)
シューマンの指 (100周年書き下ろし)
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2010/07/23
  • 売上ランキング: 2742
  • おすすめ度 4.5


今年はシューマン生誕200周年だそうです。ショパンも生誕200周年で、
ショパンの方はテレビで特集組んでたりしてる感じですけど、
シューマンの方はそれほどでもない感じがします。
まあ私もこれを読むまでは「シューマンって、名前は知ってるけど・・・」的な存在で、
ピアノを習っていたくせに、曲も「トロイメライ」しか知らなくて、
その「トロイメライ」もどんな曲だったか聴くまでわからない、というくらい、
印象の薄い作曲家でした。
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# 「神器−軍艦「橿原」殺人事件」奥泉光
神器〈上〉―軍艦「橿原」殺人事件神器〈下〉―軍艦「橿原」殺人事件

戦時中。軍艦「橿原」に乗り込んだ石目。学生時代は友達と探偵小説など書いて
盛り上がっていた彼だが、現在は船乗りである。しかし乗り込んだ橿原では
正体不明の地下室の住人が石目に橿原の艦底にまつわる謎を吹き込んだりして
彼の探偵熱を盛り上げているところに、人が失踪したり死んだりという事件が頻発し・・・。
鼠は異常発生し、正体不明の陸軍の人間が乗り込んできたり、と謎だらけの橿原は、
一体どこへ向かっているのか・・・・。
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# 「『吾輩は猫である』殺人事件」奥泉光
『吾輩は猫である』殺人事件 (新潮文庫)
『吾輩は猫である』殺人事件 (新潮文庫)
  • 発売元: 新潮社
  • 発売日: 1999/03
  • 売上ランキング: 245775
  • おすすめ度 4.0


苦沙弥先生宅で飼われていた、日本一有名な猫。「吾輩は猫である。名前はまだない。」
酔っ払って甕にはまって死んだはずの吾輩は、ふと目が覚めると船の中だった。
そしてその船は上海へ着く。
なんとか上海の世界にも慣れ、パブリックガーデンで出会った猫たち、
現地の猫の虎君、仏蘭西生まれの伯爵、ドイツの猫の将軍、美しいマダム達と
仲良くしていたのだが、そこにニュースが飛び込んできた。
苦沙弥先生殺害さる!
飼い主の死を悲しみ、仲間に話した吾輩だが、そこで現れたのはイギリスからきた猫、
ホームズとワトソン。皆で苦沙弥先生の死の謎に迫っていくうちに、
彼ら猫たちは途方もない冒険に巻き込まれる・・・
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| comments(2) | trackbacks(0) | 01:11 | category: 作家別・あ行(奥泉光) |
# 「鳥類学者のファンタジア」奥泉光
鳥類学者のファンタジア (集英社文庫)
鳥類学者のファンタジア (集英社文庫)
  • 発売元: 集英社
  • 価格: ¥ 1,300
  • 発売日: 2004/04
  • 売上ランキング: 141856
  • おすすめ度 4.5


ジャズピアニスト、36歳独身の希梨子。キリコ=霧子、ということであだ名はフォギー。
初めてのオリジナル曲は「フォギーズ・ムード」。人が少ないライブの時には
「柱の陰の聴き手」を想像してはその人に聴かせてやるという気概でライブをやっている。
ある夜、ライブ中に本当に柱の陰に聴き手がいることを察したフォギー。
その柱の陰の聴き手と霧の中で話すフォギーだが、彼女はフォギーの祖母で
同じくピアニストだった曾根崎霧子を思わせた。
「フォギーズ・ムード」について、「ピュタゴラスの天体」やら「オルフェウスの音階」やら、
よくわからない言葉で彼女に感想を言われるフォギー。その夢の中のような出来事が過ぎ、
祖母について弟子の佐知子ちゃんと一緒につらつらと考えていたら、
いつしかフォギーは1944年ドイツにタイムスリップし、霧子に再会し、
そのわけのわからない言葉の意味を知る頃には、想像を絶する冒険の渦中にいた。

うぎゃー。面白かった面白かった。本を読んで異世界にトリップする充実感が
身体の中に満ち満ちと満ち足りた久しぶりに幸せな経験でした。
こんな本ならいくら長くてもOK、京極堂かよっていう分厚さでも、
文庫のくせに1300円しても全然OK。
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| comments(3) | trackbacks(1) | 22:37 | category: 作家別・あ行(奥泉光) |
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