本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「これからお祈りにいきます」津村記久子
これからお祈りにいきます (単行本)
これからお祈りにいきます (単行本)
  • 発売元: 角川書店
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2013/06/28
  • 売上ランキング: 245307


津村さんは最新作が出たら何も考えずとりあえず読んでみる、ってくらい好きな作家なので、
この本もどんな話か全く知らずに読みました。とりあえずタイトルが面白そうだし。
今までの津村さんの作品は、働く冴えないOLが主人公だったり登場人物だったりして
その冴えないリアルさを追求するような作品が主流だったと思うのだけど
(初期の傑作「君は永遠にそいつらより若い」除く)、今回は違いました。
妙齢の男子が主人公の2編。しかも1編はなんかファンタジーっぽい?
思っていたのとも違ったけれど、こういう津村さんもありかなあと。
何より、妙齢男子の恋愛をこうも味のある感じにできるのは津村さんだけかと思います。
ネガティブでテンションが低いようでいて、とても熱い、そんな恋愛もの。かわいかった。


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# 「やりたいことは二度寝だけ」津村記久子
やりたいことは二度寝だけ
やりたいことは二度寝だけ
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2012/06/19
  • 売上ランキング: 101178


タイトルからして「そうだよね!!」と思って手に取った、津村さんのエッセイ集。
連載ものとかが集められてて、前半はネットで検索したあれこれ、に関する短いエッセイ、
後半は作家と自分、みたいなものも含めたエッセイで、わりと雑多に集められてましたが、
津村さんの人となりがよくわかるような文章ばっかりでした。
短いエッセイが多かったのもあって、空き時間にかなりのんびり読んで時間もかかりましたが、
がっつり読むようなものでもないので、いいかなと。そういう、いい意味でゆるい本でした。
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# 「ウエストウイング」津村記久子
ウエストウイング
ウエストウイング
  • 発売元: 朝日新聞出版
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2012/11/07
  • 発売日: 2012/11/07
  • 売上ランキング: 87799


椿ビルディングというビルがあって、いくつかの会社や塾が入っていて、
それは大きなターミナル駅から地下道を延々1キロくらい歩いた先にあって、
けっこうさびれていて、取り壊しとかいう噂もある。
会社が去った先が空き部屋になっていて、格好のさぼり場所になってるんだけど
そこでさぼっていたネゴロは、他に誰かがこの場所に来ているのを知る。
手紙のやりとりで物々交換をしたりしているうち、他にももう2人、誰かが来てるとわかる。

OL、サラリーマン、小学生。この3人の日常と、さぼり部屋を経由したやりとりが
淡々と、時にドラマチックに描かれていく長編。

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# 「ワーカーズ・ダイジェスト」津村記久子
ワーカーズ・ダイジェスト
ワーカーズ・ダイジェスト
  • 発売元: 集英社
  • 価格: ¥ 1,260
  • 発売日: 2011/03/25
  • 売上ランキング: 88126


津村記久子さんは、最近好きな作家さんの1人。新刊出たらとりあえず読もうと思える人です。
最近は同じような系統の働く女性の日常、的な物語が多いような気もするし、
出てくる人たちもなんとなく似てる気もするのですが、そんなの気にならない。
とにかく読みたくなるのです。

仕事がしんどいんでしょうね、私もね。誰でもいいから「つらいよねー」と愚痴をいいたいんだよ。
津村さんの小説には、自分と似た「友達」の日常を聞いて「わかるわかる」と言ってるような
気軽さがあります。女子会で喋ってストレス解消みたいな。
津村さんの小説に出てくる登場人物は友達のようでも、自分のようでもあります。

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# 「とにかくうちに帰ります」津村記久子
とにかくうちに帰ります
とにかくうちに帰ります
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2012/02/29
  • 売上ランキング: 97310


突然ですが、仕事してる女性を描く小説って、最近公開した映画「GIRL」とか月9とかみたいに、
カラフルでおしゃれなオフィスで短い丈のスカートのスーツを着こなして、オフィスラブ(死語?)
とかしちゃったりでかいプロジェクト任されたり上司に触られたり不倫したりいろいろしながら
「恋もおしゃれも仕事もがんばってます」的なものってけっこうあるじゃないですか。
ああいうのになじめなくてあまり読まなくなってきてたんですよね。
(あ、奥田英朗の原作小説「ガール」は楽しく読みましたが。映画の方はおしゃれすぎる気がして
あまり見る気になれません。あんなかっこいい格好で仕事してる女子って・・・)

冴えない事務員アラフォーやってる身としてはあまり気分じゃないんだよね。日常じゃないもん。
オフィスは灰色でおしゃれでもないし人間関係どろどろもしてないし(むかつく奴はいるし
腹も立つこと山ほどあるけど、淡々とやってるし)、セクハラとか遭わないしね。

なのですが、働く女性をずっと描き続けている津村さんの小説だけは、大好きなのです。
出たら読んでしまう。何故ってリアルだから。ありそうだから。

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# 「ポトスライムの舟」津村記久子
ポトスライムの舟
ポトスライムの舟
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2009/02/05
  • 売上ランキング: 28714
  • おすすめ度 3.0


津村さん芥川賞おめでとうございます。って前にも書いたけど、
この受賞作を今更読む私でした。これを読んだので津村作品はあとは
「八番筋カウンシル」を読むだけとなってしまい、新刊を待ち望んでいます。

受賞作「ポトスライムの舟」と「十二月の窓辺」が収録されています。
薄い本で軽いタッチで読みやすくすぐ読めてしまいますが、
30代微妙なお年頃の独身女性としては、やはり心にひっかかるものがありました。
軽妙な文体でキリキリとした痛みを伴う、津村さんの作品は私にとってそういうものです。
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# 「アレグリアとは仕事はできない」津村記久子
アレグリアとは仕事はできない
アレグリアとは仕事はできない
  • 発売元: 筑摩書房
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2008/12
  • 売上ランキング: 94635
  • おすすめ度 3.5


複合印刷機のアレグリアは高度なことはできるけどコピーをするとすぐにスタンバイになったり
原因不明に止まったりして、修理を呼んだら直ってしまう。
そんな気まぐれな女王様みたいなコピー機と戦うOLミノベの物語。
他、地下鉄に乗った人々の群像劇「地下鉄の叙情詩」も収録。

女性がキャリアアップしようともがく小説はけっこう出てるし、警察ネタでは特に
男社会でままならないながら仕事がんばるみたいなのはほんま定番みたいにある。
そういうのあんまり好きじゃないんだけどね。なんか痛々しいって言うか。
でも、コピー機と格闘しているOLの話は初めて読んだ。こっちの方がよほどリアルなのに、
あまり読んだことがないってのが不思議だ。
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# 「ミュージック・ブレス・ユー!!」津村記久子
ミュージック・ブレス・ユー!!
ミュージック・ブレス・ユー!!
  • 発売元: 角川グループパブリッシング
  • 発売日: 2008/07/01
  • 売上ランキング: 168639
  • おすすめ度 5.0


津村さん、芥川賞受賞おめでとうございます。
「カソウスキの行方」が芥川賞候補になってから応援していた甲斐がありました。嬉しいわあ。
芥川賞受賞というと堅苦しいイメージがある人もいるかもしれない。
けどこの作家さんはそうではないです。笑いと共感とひんやりした冷たさが共存した、
でも何か強いパワーに満ちた物語を書く人で、私が今一番共感を覚えている作家かもしれません。
そして、普通の女性、よっぽど私って勝ち組で困っちゃうわって人以外は、
この作家さんに共感する人はとっても多いと思うなあ。

さてそんな津村さんの、これは個人的には最高傑作です。大好きだわこの作品。
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| comments(4) | trackbacks(4) | 00:09 | category: 作家別・た行(津村記久子) |
# 「婚礼、葬礼、その他」津村記久子
婚礼、葬礼、その他
婚礼、葬礼、その他
  • 発売元: 文藝春秋
  • 価格: ¥ 1,200
  • 発売日: 2008/07
  • 売上ランキング: 279564
  • おすすめ度 2.5


私はよく結婚式やら披露宴やら二次会に呼ばれ、よく受付とか頼まれる。
仲のいい人ならいそいそとやるんだが、時々、「え、なんで私を披露宴に
呼んでくれたの?」って思うくらいの縁の薄い知り合いが、
「受付もお願い」と言ってきて更に「なんで?」って時もある。
元彼の結婚二次会に呼ばれ、おとなしくしてようと思ったら、
幹事の人からこき使われて、結局走り回ってたときもあったし。
ただでさえ立場上目立ってるのに、更に目立ってどうするみたいな。
まあ、いいんだけど。

あまり頼りがいがないわりになんやかんやと役をやらされ、
で、引き受けたからにはそればっかり気になってしまう、
なんかそういうちょっと損なタイプの私と、今回の「婚礼、葬礼、その他」の
主人公はかなり一致していて、共感という以上に、哀しくなるというか、
そういう感じでしたよ。もう。私のことですかみたいな。
だいたいそういう日は食いっぱぐれて腹減らしてますよ。私も。

それにしても「婚礼、葬礼、その他」ってあまりにもそのままなタイトル・・・。
芸の無さが逆に芸になってるようなタイトルですね。
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| comments(0) | trackbacks(1) | 23:24 | category: 作家別・た行(津村記久子) |
# 「君は永遠にそいつらより若い」津村記久子
君は永遠にそいつらより若い
君は永遠にそいつらより若い
  • 発売元: 筑摩書房
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2005/11
  • 売上ランキング: 175449
  • おすすめ度 5.0


「カソウスキの行方」に大爆笑し、女独身の自虐的な笑いとそれをいやみなく
書ききるセンスのよさにすっかり参った私は、そそくさとデビュー作も手に取る。
女童貞の話だっていうじゃないの、今回も笑わせてもらうわよ、と思いつつ
読んでいたのだが、最終的には、これよりあとに「カソウスキの行方」を
読んでいたら、大変物足りなかっただろうなという感想に至る。

ただ笑える作品じゃない、すごい本だった。なにこれ。デビュー作?
そりゃ、雑なところもあったけど、そんなのどうでもいい、
圧倒的なパワーを感じたし、すごく考えてしまった作品。
当初の期待はいい意味で見事に裏切られた。この作家、ますます気になります。
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