本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「花桃実桃」中島京子
花桃実桃
花桃実桃
  • 発売元: 中央公論新社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2011/02
  • 売上ランキング: 106855


43歳独身の花村茜。会社でも肩を叩かれ行き場がなくなり、
亡くなった父が管理していたアパートの管理人になることに・・・
そこの、一癖もふた癖もある人々、そして近所でバーをしている同級生の尾木くんとかと
繰り広げる群像劇。連作短編集。

直木賞を受賞した「小さいおうち」や「FUTON」、「イトウの恋」などのスケールの大きい
長編もすばらしいけど、中島さんのこういう力の抜けた感じの作品もすごくいいな。
気軽にすっと読めて、心地よい作品です。
三人称なんだけど、ちょっと遠くから眺めているかのような独特の飄々とした感じが好きでした。
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# 「小さいおうち」中島京子
小さいおうち
小さいおうち
  • 発売元: 文藝春秋
  • 価格: ¥ 1,660
  • 発売日: 2010/05
  • 売上ランキング: 1644
  • おすすめ度 4.5


中島京子さん、直木賞受賞おめでとうございます。
今まで何冊も読んでいて、どの本もすごく面白いし深いし読みやすいし、どうして候補にすら
挙がらないんだろう?と不思議でしたが、候補になったとたんに受賞でしたね。

この「小さいおうち」は、前作「女中譚」と同様に女中が主役。前作では秋葉原で毒を吐きながら
思い出を語る女中のおばあちゃんがかっこよくって、すごく良かったので、今回も期待していました。
戦時中を生きる女中の姿が描かれていて、前作と似てはいますがテーマなどはかなり異なった
物語になっていたと思います。
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| comments(1) | trackbacks(4) | 01:08 | category: 作家別・な行(中島京子) |
# 「女中譚」中島京子
女中譚
女中譚
  • 発売元: 朝日新聞出版
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2009/08/07
  • 売上ランキング: 100552


老婆のおスミさんは秋葉原のメイド喫茶の常連だ。
堂々と出入りしては若者たちをおびえさせ、そして若者を捕まえては昔話をする。
昔、私は女中だった・・・。

「ヒモの手紙」「すみの話」「文士のはなし」、いずれも昭和の初め頃の女中の
印象的な物語が綴られた連作短編集。
林芙美子の「女中の手紙」、吉屋信子の「たまの話」、永井荷風の「女中のはなし」、
これら3編の短編をモチーフに書かれたものだそう。全部元の話を知らないので、
どう絡んでいるのかはよくわからなくて残念だった。
知っていたらもっと面白いんだろうなあ。
でも何も知らなくても面白く読みました。
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# 「平成大家族」中島京子
平成大家族
平成大家族
  • 発売元: 集英社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2008/02/05
  • 売上ランキング: 93525
  • おすすめ度 4.0


大家族、緋田家の悲喜こもごもを描いた連作短編のような長編。
歯科医を引退した龍太郎と春子夫妻は、引きこもりの長男克郎をもてあましつつ暮らしていたが、
諸事情で長女の逸子夫妻と息子のさとる、次女の友美が出戻ってきて、
一緒に暮らすことになる。
春子の母、90代のタケもいて、総勢8名の大家族。
語り手が入れ替わりながらの連絡短編で、彼らの悲喜こもごもを描く。
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| comments(0) | trackbacks(0) | 02:17 | category: 作家別・な行(中島京子) |
# 「FUTON」中島京子
FUTON (講談社文庫 な 70-1)
FUTON (講談社文庫 な 70-1)
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 680
  • 発売日: 2007/04/13
  • 売上ランキング: 207253
  • おすすめ度 4.0


職場の年上の先輩と本談義をしていた時、三島とか太宰とか漱石とか、
古典と呼ばれそうな本の話に及んだ。先輩は「そういえば」と顔をしかめて、
「こないだ「蒲団」を読んだのよねー」と話し始めた。「どんな話ですか?」
「うーん、男の人が好きな女の蒲団に顔を埋めて泣く話。くだらなかったわー」
ふむ、逆に面白そうだと興味持ってしまった私だった。
なんかすごく情けなさそうで、それが滑稽そうではないか。

手元に既に田山花袋の「蒲団」と、中島京子の「FUTON」、どっちも持っていて、
元ネタ「蒲団」を読んでから「FUTON」を読もうと思っていたんだけど、
結局「FUTON」をいきなり読むことにした。
結果から言うと、いきなり読んで問題ない。話は全部わかるし、
更に「蒲団」が読みたいという気持ちが高まるので、こっちが先の方が案外いいかも。
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| comments(0) | trackbacks(1) | 00:57 | category: 作家別・な行(中島京子) |
# 「桐畑家の縁談」中島京子
桐畑家の縁談
桐畑家の縁談
  • 発売元: マガジンハウス
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2007/03/22
  • 売上ランキング: 74164


姉の露子、27歳、会社がつぶれて1年半、無職。妹の佳子の家に転がり込み、
だらだらと習い事などしようとしている。研修医の彼氏はいるけど、なんか結婚する気にならない。
そんな時、妹の佳子が言った。「私、結婚することにした」
妹の佳子は無口で、小さい頃からいじめられてるような子だったけど、いきなり外国人の
彼氏を作ってくるような子で、結婚相手はストレートに愛情表現をする陽気な台湾人。
そんな佳子の結婚に、露子は焦ってみたり先に目を向けたり、右往左往。
桐畑家の家族、無口な父も母も右往左往。そんな桐畑家の結婚顛末記。

中島京子さんは「イトウの恋」に続いて2作目。「イトウの恋」は、実在の人物をモデルにした
内容の濃い恋愛小説だったけれど、どこか飄々とした味わいがあって、それが魅力的だった。
今回はその「飄々」が前面に押し出されたかのような作品だった。
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| comments(2) | trackbacks(2) | 12:15 | category: 作家別・な行(中島京子) |
# 「イトウの恋」中島京子
イトウの恋
イトウの恋
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2005/03
  • 売上ランキング: 100,055
  • おすすめ度 3.67


祖父の部屋から「イトウ」なる人物の手記を発見した中学社会科教諭の久保耕平、
実働部員1名の郷土部の教材にそれを使おうと思い立つ。
イトウとは伊藤亀吉、通訳をやっており、明治時代にIBという女性探検家と
東北へ旅したの思い出や、IBへの淡い恋心、がその手記には綴られているが、
後半部分が存在しなかった。
後半部分を探すうち、劇画の原作を手がける田中シゲルがイトウの血縁だと判明、
久保は嬉々としてシゲルに連絡をとるが、30代の今時の女性であるシゲルは
なかなか興味を示さない。しかもイトウの孫娘、シゲルの母はシゲルが幼いころ、
シゲルを捨てて家を出ていたのだった。

と、現代の子孫達の物語、そして明治時代のイトウの淡い恋を交互に描いた小説。
最近読んだ「赤い竪琴」になんとなく似ている構成だなあ、そういや表紙の色まで
同じだ、この2冊を薦めて下さった人まで同じだ(七生子さんに感謝)
なんて思いながら読んでいた。中島京子氏、初読みである。
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