本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「罪悪」フェルディナント・フォン・シーラッハ/酒寄進一訳
罪悪
罪悪
  • 発売元: 東京創元社
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2012/02/18
  • 売上ランキング: 117014


「犯罪」がすごくよかったのでこちらも読みました。
個人的には全く新しい小説が出てきたなあ、と「犯罪」の時に思い、
この斬新なルポみたいなキレのいい短編にも、2作目だったら慣れるだろう、
もしかしたら飽きちゃうかも、と思って読んでみたら「ふるさと祭り」でいきなり
がつんとやられて、全く飽きることなく読み終わりました。
やはりルポタージュみたいなものすごく短い短編たちでしたが、
中身がものすごく濃厚なのにキレがいい、という、普段相容れないものを
どちらも満たしているという凄まじい短編集です。すごいの一言。
全く無駄のない文章、すっごい短い短編なのに、いろんな人生が凝縮されていて、
すごい長編を読んだような気分になるので、読むのに時間を要しました。

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# 「犯罪」フェルディナント・フォン・シーラッハ/酒寄進一訳
犯罪
犯罪
  • 発売元: 東京創元社
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2011/06/11
  • 売上ランキング: 7031



このミス海外部門2位、らしいですが私がこれを知ったのはツイッターでした。
ツイッターの面白い本情報ほんますごいです。書評家さんとか編集者さんとか
がんがんフォローさせてもらってるので。ありがたいことです。
そういえば、ツイッター文学賞でも確か3位でしたね。

著者はドイツの弁護士さんだそうで、弁護士の「私」が常に出てくる、
事件の覚え書きみたいな短編集。実体験を題材にしてるのかどうかは知りませんが、
題材と「私」の存在でそう思えてしまって、おかげで余計面白く感じます。

何か事件が起こって、犯罪があって、犯人がいるわけですが、その犯人がどうして
犯罪に至ったのかが、極めて簡潔に説明されています。本当に無駄のない文章なのに、
彼らの人生がどうなって、だから犯罪が起こって、ってのがすごく納得できる短編が多かった。
しかし例外も多々ある。いろんなパターンで見せる「犯罪」。
第一作とは思えない職人芸だと思いました。

以下、簡単に短編の感想を。
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# 「イワン・デニーソヴィチの一日」ソルジェニーツィン/木村浩訳
イワン・デニーソヴィチの一日 (新潮文庫)
イワン・デニーソヴィチの一日 (新潮文庫)
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 460
  • 発売日: 1963/03
  • 売上ランキング: 50342


3月11日、未曾有の大震災が東北と関東を襲いました。
被災者の皆様には心からお見舞い申し上げます。

私にできることはなにか、混乱しながら数日間模索していましたが、
結局は、いつもどおり日々を送ることしかない。という結論に至り、
こうやって本の感想を書いています。

まだ感想を書いてない本の中で、地震を経て、一番に感想を誰かに伝えたくなった本、
それがこの本でした。「イワン・デニーソヴィチの一日」。
ロシアの強制収容所に、罪もなく放りこまれて10年を過ごした、
イワン・デニーソヴィチの、収容所での一日が綴られた物語です。

こんな、一見悲惨極まりない小説を紹介したくなったのは、
悲惨すぎる境遇のなかでも、確かに生きている人々の躍動が感じられたからでした。
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# 「パストラリア」ジョージ・ソウンダース/法村里絵訳
パストラリア
パストラリア
  • 発売元: 角川書店
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2002/12
  • 売上ランキング: 233558
  • おすすめ度 4.5


岸本佐知子さんの「変愛小説集供廚鯑匹鵑栖響にも書きましたが、
「変愛小説集供廚念貳峭イだった短編「シュワルツさんのために」を書いたのが
このジョージ・ソウンダースさん。ということで、彼の短編集を読んでみました。
岸本さんのおかげで、またいい出会いができました。うれしいです。
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# 「香水―ある人殺しの物語」パトリック・ジュースキント/ 池内紀訳
香水―ある人殺しの物語 (文春文庫)
香水―ある人殺しの物語 (文春文庫)
  • 発売元: 文藝春秋
  • 価格: ¥ 770
  • 発売日: 2003/06
  • 売上ランキング: 56016
  • おすすめ度 4.5


フランス革命以前のパリ。生まれつきにおいがなかったグルヌイユは、においがないせいで
小さい頃から疎まれて育つ。しかし彼の嗅覚は異様に発達し、あらゆるにおいを嗅ぎ分ける。
処女のにおいに魅せられた彼は、香水調香師の下で修行を積むが・・・
究極のにおいを求めた男の一代記。

文庫の帯には「羊たちの沈黙」を引き合いに出して紹介が書かれていたので
サイコスリラー的な読み物を期待していたんだけど、読んでみたら、
怖いというより、普通にすごく面白かった。案外派手なエンターテイメントで、
長編なんだけど各章ごとにまとまりがあって、構成がすごくうまいしひきこまれる。
勝手に読みづらいと思ってたけど、すいすい読めました。
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# 「フェルマーの最終定理」サイモン・シン/青木薫訳
フェルマーの最終定理 (新潮文庫)
フェルマーの最終定理 (新潮文庫)
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 820
  • 発売日: 2006/05
  • 売上ランキング: 1843
  • おすすめ度 5.0


文系です。数学は苦手でしたが、でも嫌いじゃなかったです。
計算ミスとかで貴重な点数を失うので(典型的O型、雑なのです)苦手でしたが、
小学校の頃は文章題がクイズみたいで好きだったし、
中学以降も、解けた時の嬉しい感じは好きでした。白黒はっきりして、
ああすっきりした、という、100%の満足感があって(めったに味わえなかったけど)。
少なくとも、解けてもなんとなくもやもやしてしまう国語のテストよりか好きでした。

まあでもしょせんは文系の人間なので、数学はど素人です。
この本を手にとってはみたものの、タイトルの意味すら全然わからず、
「フェルマー」とは人物の名前だというのも読むまでわからず、
こりゃ読みきれるかなと不安を覚えつつ読み始めました。

一気に読みました。すっごい、面白かった!文系でも全然大丈夫です。
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# 「ボートの三人男」ジェローム・K・ジェローム/丸谷才一訳
発売元: 中央公論新社
価格: ¥ 680
発売日: 1976/07
売上ランキング: 23588
おすすめ度 4.5
posted with Socialtunes at 2008/10/27


気鬱に悩まされた男3人、ジョージとハリスとぼく。
ぼくは肝臓が悪い。なんせ肝臓病の症状を見ていると「仕事をしたくなくなる」、
これはまさにぼくの症状だ!ということでぼくはあらゆる病気にかかっていて
一つだけかかっていない病気があったのを見つけ、悔しいくらいなのである。
ジョージもハリスも類友で似たような感じだし、
これは三人でボートでも漕いで、楽しい気分になろうではないか。

そして彼らは凶悪な犬、モンモランシーも連れてボートに乗り込んだ。
怠惰でむちゃくちゃででも憎めない彼ら3人のボートの珍道中、さあご一緒に。

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# 「ずっとお城で暮らしてる」シャーリィ・ジャクスン/市田泉訳
ずっとお城で暮らしてる (創元推理文庫 F シ 5-2)
ずっとお城で暮らしてる (創元推理文庫 F シ 5-2)
  • 発売元: 東京創元社
  • 価格: ¥ 693
  • 発売日: 2007/08
  • 売上ランキング: 71015
  • おすすめ度 4.0


あたしはメアリ・キャサリン・ブラックウッド。十八歳。お姉さんのコンスタンスと暮らしている。(略)
ほかの家族はみんな死んでしまった。
ブラックウッド家の二人の姉妹、メアリ・キャサリン(メリキャット)とコンスタンス(コニー)。
彼女達は村じゅうに嫌われている。メアリが買い物に出ると、村の子どもが歌を歌う。

メリキャット お茶でもいかがと コニー姉さん
とんでもない 毒入りでしょうと メリキャット
メリキャット おやすみなさいと コニー姉さん
深さ十フィートの お墓の中で!


それはブラックウッド家の家族が全員、ある日突然死んでしまったから。
そして生き残りのコンスタンスが疑われているから。
家の中でひっそりと、生き残りのジュリアン叔父さんと3人で姉妹は暮らしている。
いろんなルールを作って、猫も一緒で、家族は幸せだった。
そう、従兄のチャールズがくるまでは・・・・
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# 「本泥棒」マークース・ズーサック/入江真佐子訳
本泥棒
本泥棒
  • 発売元: 早川書房
  • 価格: ¥ 2,310
  • 発売日: 2007/07
  • 売上ランキング: 23288
  • おすすめ度 4.5


語り手は死神。第二次大戦下のドイツで、死神は一人の少女を見かける。
彼女は弟を電車で亡くし、雪の中、母と共にたたずんでいた。
そして少女は母から離され、養父母に預けられる。少女はリーゼルと言って、
文字は読めなかったが、弟の墓に落ちていた1冊の本を盗む。
それが少女の本泥棒のはじまりだった。

墓堀のマニュアルだったその本を、養父のハンスと一緒に読み解き、
少しずつ、言葉を自分のものにしていくリーゼル。
口は悪いが愛情たっぷりの義母のローザ、そして幼なじみの男の子ルディと、
戦争の中日常を送るリーゼル。ある日、父の元にある男性が訪れた。彼はユダヤ人だった・・・
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# 「マグヌス」 シルヴィー ジェルマン/辻由美訳
マグヌス
マグヌス
  • 発売元: みすず書房
  • 価格: ¥ 2,730
  • 発売日: 2006/11
  • 売上ランキング: 99794
  • おすすめ度 5.0


ぼくは5歳までの記憶がない。
ぼろぼろで耳が焦げてしまったクマのぬいぐるみ、マグヌスだけがぼくのそばにある。
ぼくは記憶を無くしてから、世の中の全てを覚えていようとあらゆるものに目を向ける。
母はぼくに過去を聞かせる。しかし、ドイツが敗戦し、敗戦側にいたぼくたち家族の運命は一変。
流転する運命の中、名を変え、国を変え、ぼくはいつもマグヌスと一緒に過ごしていく。
ぼくは誰なのか?そして、どこへ行くのか?

フランスのゴンクール賞とやらを受賞したらしいです。
よく知らなかったんですけどゴンクール賞って、フランス高校生が選ぶ作品らしく、驚きました。
(あとで知りましたが普通のゴンクール賞、高校生が選ぶゴンクール賞、2つあるそうです)
フランスの高校生・・・・レベル高い・・・。高すぎる・・・。読み終えてまずはそれに感服。
見た目は非常にかわいらしいんですが、大変重い本でした。
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