本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「ことり」小川洋子
ことり
ことり
  • 発売元: 朝日新聞出版
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2012/11/07
  • 発売日: 2012/11/07
  • 売上ランキング: 3717


小川洋子さんらしい静かな物語で、前半は退屈すら感じ、でも淡々と普通に読み終わりました。
読み終わって寝ようとして布団に入ってしばらくしてこの物語の余韻を味わっていたら
いつしか涙が止まらなくなりました。
あとからじわじわとこみ上げてくる小説です。

ことりの小父さんと呼ばれている老人が孤独死するシーンから始まります。誰も親しい人がいない
ことりの小父さんですが、保育園の鳥小屋を長年掃除していたのでそう呼ばれていました。
ことりの小父さんの亡骸は、鳥かごを抱いていて、その中にいたメジロが鳴いていました・・・

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# 「人質の朗読会」小川洋子
人質の朗読会
人質の朗読会
  • 発売元: 中央公論新社
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2011/02
  • 売上ランキング: 2515



日本から遠く離れた国で、日本人旅行者が8名、テロ組織の人質となった。
監禁されている間、彼らは自らの過去を振り返って、物語を紡ぎ、朗読することにした。
そしてそれを聞いている異国の人物。
8人プラス1人の、ささやかな物語が綴られていく。
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# 「原稿零枚日記」小川洋子
原稿零枚日記
原稿零枚日記
  • 発売元: 集英社
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2010/08/05
  • 売上ランキング: 5069
  • おすすめ度 4.5


原稿が進まない作家の私、原稿零枚のままで、取材旅行で苔料理を出す怪しい旅館に泊まったり、
近所の運動会に忍び込んだり、子泣き相撲に忍び込んだり、あらすじ教室であらすじを読んだり、
盆栽展に行ったり、市の職員がトランペット吹いたり・・・・と。
あれ、↑を読む限りあまり不思議でもないけど、本編を読むととっても不思議。
日常と非日常の境目でたゆたっているような、そんな日記風小説。
モデルは小川洋子さんそのもののような、違うような。

すごく不思議な世界で、不思議で不条理な短編小説をたくさん読んでいるかのよう、
原稿零枚日記などといいながら細切れのネタの宝庫です。全ては描かれないものだから、
想像力がすごくかきたてられて読者の中で広がっていく。何作品も読んだような気になります。
贅沢な一冊でした。
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# 「猫を抱いて象と泳ぐ」小川洋子
猫を抱いて象と泳ぐ
猫を抱いて象と泳ぐ
  • 発売元: 文藝春秋
  • 価格: ¥ 1,780
  • 発売日: 2009/01/09
  • 売上ランキング: 1487
  • おすすめ度 4.5


本屋大賞の候補ですね。同じ作家さんで2回受賞ってありですか?
だったら私はこれを推したいです。本屋さんならよかったのに・・・。

唇が閉じたまま生まれてきた少年は、唇を引きはがし、皮膚を移植しています。
閉じたまま生まれたからか、無口な少年の友達は、デパートの屋上から
降りようとして大きくなりすぎて降りられず、一生屋上で過ごした象のインディラ、
それから家の隙間にはまって出られなくなったと言われているミイラ。
狭い部屋の中で彼らと話す少年。しかし、ある印象的な事件を経て、
回送バスで暮らす巨体のマスターと出会い、チェスの世界に飛び込みます。

小さく、狭い容れ物の中でチェスをさす少年は、いつしか伝説のチェスプレイヤーと
なっていきます。そんな少年の物語。
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# 「小川洋子の偏愛短篇箱」小川洋子編
小川洋子の偏愛短篇箱
小川洋子の偏愛短篇箱
  • 発売元: 河出書房新社
  • 価格: ¥ 1,995
  • 発売日: 2009/03/11
  • 売上ランキング: 6964
  • おすすめ度 5.0


小川洋子氏がセレクトした短編たちが収録された素敵な本。
こういう企画自体がとても素敵だと思う。いろんな短編が読めて楽しいし
やっぱり選ぶ人の審美眼が如実に反映された、ある一定の色があるセレクトだから
その作家と趣味が合えばこれはもうどんぴしゃりな本になりうるし。

小川洋子さんは長編も短編も、グロテスクなのに何故か美しい、
空気がぴんと張ったような透明感がある作品が多くて、だから好きなんだけど、
小川さんが選ぶ短編のセレクトは、それと共通点があるような、ないような。
よりグロテスクで生々しいものが多かった気がするけれど、
これが小川作品を生み出す源流というか栄養素というか、そういうものに
なっているんだなあ、というのもよくわかるセレクトだった。
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# 「寡黙な死骸 みだらな弔い」小川洋子
寡黙な死骸 みだらな弔い (中公文庫)
寡黙な死骸 みだらな弔い (中公文庫)
  • 発売元: 中央公論新社
  • 価格: ¥ 680
  • 発売日: 2003/03
  • 売上ランキング: 12622
  • おすすめ度 4.5


ずいぶん前に読んだんだけど、感想を書くのが難しくて、なんとなく置いていた。
絵や音楽から受けた感動が表現しづらいような、そんな困惑と似ていた。
まあそういうわけなので、たいした感想は書けないし、これ読むより
とりあえず本を読んでみてはどうだろうと薦めるしかないような気もする。

小川洋子の作品は「博士の愛した数式」や「ミーナの行進」みたいに、
すごく温かさを感じる作品と、この作品とか「密やかな結晶」みたいに、
しんとした冷たさを感じる作品と、大きく2つに分かれるような気がする。
どちらも好きだけど、冷たい印象を与える作品は特に、小川洋子でしか読めないような、
他の誰にも出せないような雰囲気がある。本当に冷たくて、美しい。
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# 「ミーナの行進」小川洋子
ミーナの行進
ミーナの行進
  • 発売元: 中央公論新社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2006/04/22
  • 売上ランキング: 20169
  • おすすめ度 4.5


友達が芦屋に住んでいる。その子は残念ながら?マンション住まいだが、
泊まりに行ったときに、「すごいよ」と誘われて、夜の芦屋を歩いたことがある。
昼の芦屋も大邸宅が並んでいて、これ、どこからどこまで家やねん、と
つっこみたくなるような塀が延々続いてたりとか、すごい形の家とかがあって面白かったんだが、
夜の芦屋はとにかく明るかった。
クリスマスでもないのに、家の周りは電飾で飾られ、きらきらしている。
幻想的な夢の街。
「電気代いくらかかるんやろ」とか、つい庶民的なことを考えてしまうんだけれど、
そういう世俗から離れた夢の世界がそこでは広がっているようだった。
ここに住んでいる人達は否応なしに幸せで、何の悩みもないんじゃないか、
ここは本当に夢の世界なんじゃないか。そんな風景だった。
芦屋に実際住んでいる方がこれを読んでどう思うかは知らないが、私はそう思った。

さて、芦屋。この小説の舞台も芦屋である。
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# 「薬指の標本」小川洋子
薬指の標本
薬指の標本
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 380
  • 発売日: 1997/12
  • 売上ランキング: 3070
  • おすすめ度 4.5


フランスで映画化されて、東京ではもう公開されています。
大阪にもそろそろくるのかな。時間があったら行ってみようかなと思います。

小川洋子作品の舞台って、日本って感じがしないものが多い気がします。
「博士・・」は別だけれど、「密やかな結晶」も、この作品も(特に表題作)。
でも絶対にアメリカではないし、ヨーロッパっぽいんだけど、陽気なイタリアでもないし。
フランスと言われたら近いような気もします。パリとかそういう場所ではなくて、
南フランスとかそこらへん。でも、日射しがきつい感じじゃないから、うーん、イギリス?
違うなー。北欧かなあ。白夜とかがありそうな。
と、ほとんど行ったこともないくせにいろいろ言ってるけど、なんか、ずっと曇ってて、
でも、きーんと澄んだ空気で、って、そんなイメージ。
そういう、国籍不明な雰囲気もとても魅力的です。
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| comments(3) | trackbacks(10) | 14:50 | category: 作家別・あ行(小川洋子) |
# 「密やかな結晶」小川洋子
密やかな結晶
密やかな結晶
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 720
  • 発売日: 1999/08
  • 売上ランキング: 29,959
  • おすすめ度 4.13


すごい世界でした。静かで美しくて。その美しさに圧倒。
なんか、まじめに感想を書こうと思うと言葉が出ないので、
とりあえず余談から入ろうと思う。

先日のこと。うちの上司が、同じ日に予定が2つ重なってしまい困っていたので、
雑魚でもできる予定の方を私が引き受ける、という話をして、その日は終わった。
そして翌日。上司がやってきて「僕さあ、○日に予定が2つかぶっちゃったんだ。誰か
替わりに行ってくれないかなあ」と言ってくる。たった1日というのに、
奴は、自分が前日にそれを提案して決めたという事実が全く抜けきってしまっているような
無垢な目をしていた。ま、こんなことはしょっちゅうで、他の人は「先日も言いましたけど」とか
イヤミを言いつつ応対しているが、イヤミが全く通じない奴にイヤミを言っても
こっちにストレスとして跳ね返ってくるとわかっている私は、まるで家政婦が博士に
「私には息子がいます。10歳です。頭が平らなので、ルートと呼ばれています」と
毎日説明するかのように、初めて聞いたような顔をして対応している。

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| comments(5) | trackbacks(5) | 16:43 | category: 作家別・あ行(小川洋子) |
# 「妊娠カレンダー」小川洋子
妊娠カレンダー
小川/洋子??著文芸春秋 (1994.2)通常2??3日以内に発送します。


「博士の愛した数式」しか読んだことなかったんですよ、小川洋子の本って。
で、他の人の感想も読んでて、ちょっと「博士」と普段の作風は違いそうだぞ、と
用心して読んでみたら、なんかほんまに全然違った。
でもなぜかどうも引き込まれる。まだまだ読むと思います。

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