本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「憑神」浅田次郎
憑神 (新潮文庫)
憑神 (新潮文庫)
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 578
  • 発売日: 2007/04/25
  • 売上ランキング: 58277


時は幕末。別所彦四郎は武家の次男、婿養子に入って出世するはずが、婚家から追い出されて出戻り。
母と兄夫婦がいる家で肩身狭く暮らしていて、飲み代もままならない。
ある日店主のツケで呑んだ帰りに寂れた三巡神社を見つけ、出世した友達の榎本釜次郎が
お祈りした御利益ある三囲神社と思ってお祈りしたら、なんと貧乏神に取り憑かれた!
しかも三巡神社、あと2人、厄介な神様が来るという・・・・
さて彦四郎の運命は?

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# 「一刀斎夢録」浅田次郎
一刀斎夢録 上一刀斎夢録 下


浅田次郎の新撰組三部作、のこの作品が出ると宣伝されていて、そうか三部作だったのか、と。
「壬生義士伝」「輪違屋糸里」と2作読んでいたのでこの本も早速読んでみました。
壬生義士伝では号泣しちゃった私(ちなみに映画でも号泣)、あの斉藤一がまた出てくる、と
あっては読まずにはいられません。
同じ月に浅田次郎ばかり読むことになりましたが、せっせと読みました。

浅田さんらしいセンチメンタルさで、時代の変わり目を切なく描くこの作品、
結論から言うと個人的には「壬生義士伝」には及びませんでしたが、じっくりと堪能しました。
さすがにうまいなあ。のめりこませる何かがあります。

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# 「マンチュリアン・レポート」浅田次郎
マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし)
マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし)
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2010/09/17
  • 発売日: 2010/09/17
  • 売上ランキング: 3268


待ちに待った、「中原の虹」の続編です。「蒼穹の昴」から連なるこのシリーズは
浅田次郎作品の中では一番好きで、「中原の虹」は珍しく単行本で揃えたほどです。
そして今回は張作霖爆殺事件。歴史は知ってはいるけれど、
「中原の虹」の張作霖には思い入れがあるので、覚悟して読みました。

歴史の教科書で知る歴史と、人々が活き活きとしているこういう小説で知る歴史とでは、
思い入れが違いますね。歴史は人が作るもので、暗記の記号ではない、とつくづく思います。
もちろん小説が事実ではないのは理解してますけど。
こういう人だったかもしれない、と 思えるような小説に出会えるのは、素敵なことです。
私にとっては「蒼穹の昴」も「中原の虹」も、そういう小説でした。
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| comments(3) | trackbacks(0) | 23:17 | category: 作家別・あ行(浅田次郎) |
# 「中原の虹」浅田次郎
中原の虹 (全4巻)
中原の虹 (全4巻)
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 6,720
  • 発売日: 2007/11
  • 売上ランキング: 122534
  • おすすめ度 3.0


馬賊の李春雷は、張作霖に大金で買われた。二人は、中国を統べる者が
持っているという伝説の「龍玉」を探しに行く。
そして張作霖は、満州で一大勢力を築いていく。
一方、清国は死にかけていた。光緒帝は幽閉され、西太后が実権を握っている。
清朝の滅亡を自らの手で引き受けつつ、他国の侵略を阻むために必死に画策する西太后。
愛する光緒帝を追い落とす運命にあった西太后の苦悩や老いを見守る、宦官の李春雲。
また、袁世凱もいつしかトップに祭り上げられていく。
そして清朝が興った頃、太祖ヌルハチの息子ダイシャンは、平安を求めて苦悩しつつ、
幼い皇帝とともに長城を超え、中原の覇者となる。
清朝誕生から清朝崩壊までを、龍玉を軸に時空を超えて描く、大河中国ロマン。

「蒼穹の昴」、「珍妃の井戸」から続いており、これだけ独立して読んでも
わからないと思うので、最初から読むことを勧めます。「珍妃の井戸」も忘れちゃ駄目です。
そして、「中原の虹」にも更に続編があるらしい!2年後目処に刊行予定だとか、
それも踏まえつつ読んだ方がいい。でないと私みたいに、テンションさんざん上げて読んで、
「最終回は来週でしたか!!」と落胆する羽目になるので。
もちろん、「中原の虹」自体は一つの流れとして、しっかり完結はしてるんだけどね。
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| comments(2) | trackbacks(0) | 02:14 | category: 作家別・あ行(浅田次郎) |
# 「珍妃の井戸」浅田次郎
珍妃の井戸
珍妃の井戸
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 660
  • 発売日: 2005/04
  • 売上ランキング: 70846
  • おすすめ度 3.5


「蒼穹の昴」の続編とも番外編とも姉妹編とも取れそうなそんな作品。
時代は「蒼穹の昴」よりも少し後、義和団事変(1900年)が終わり、
日露戦争(1904年)が始まるまでの間です。・・・歴史の時間終わり。
時代としては続編だし、人物達のその後の様子も見えるんだけど、
あの大作の続編というには、ちょっと小粒だなあ、という印象。面白いのに損しています。

事変により幽閉されている現皇帝、光緒帝の側室、珍妃は、
義和団事変のどさくさの時に、紫禁城でひっそりと井戸に突き落とされて死んだ。
義和団事変の列強の行動を調べるべく中国にきていたソールズベリー侯爵は、
皇帝のはとこが行う悪趣味なダンスパーティで出会った謎の女にその事実を知らされる。
彼女は誰に殺されたのか?皇帝の妃を殺す者は、皇帝を殺す者になりうる。
西太后への対抗勢力である皇帝に死なれると困る列強の侯爵達、英露独日の代表は、
珍妃の死の真相を調べ出すが・・・。

いきなり西洋かぶれの皇帝のはとこ、そして、ミセス・チャンの登場で、
私は嬉しかった。「蒼穹の昴」の中でも好きな二人。とくに西洋かぶれ野郎が、
かなりいい味だしてんのよね。と思いながら読んでいく。

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| comments(3) | trackbacks(2) | 01:26 | category: 作家別・あ行(浅田次郎) |
# 「蒼穹の昴」浅田次郎
蒼穹の昴(1) (講談社文庫)蒼穹の昴(2) (講談社文庫)蒼穹の昴(3) (講談社文庫)蒼穹の昴(4) (講談社文庫)





一週間どっぷりはまって、読み終わってあまりの感動にちょっと喪失状態、
もう感想とか書くのやめよう、この作品に私ごときが感想を書くのは
「不敬である、控えよ」って感じやし、うまく書けそうにないしな、と、
読んだあともしばらく呆然としていた。私にとってそのくらいの作品でした。

正直浅田次郎をなめていた。ヤクザものとか人情喜劇とかちょっといい話、的な
ものを小器用に書くオヤジ作家だと見切っていたところがある。
すいませんでした。これを読まずに浅田次郎を語るべからずでしたね。

19世紀末の中国。西太后が政権を掌握しており、日本は維新を終えたばかりのそんな時代。
田舎で糞拾いをして生活している貧しい少年李春雲、愛称春児(チュンル)は、
村の占い師白太太から、「おまえには天下の富が集まる昴の星がついている」と予言される。
同じく「おまえは皇帝を助ける存在となる」と予言された豪族の次男坊梁文秀は
春児の兄の幼なじみで、長男を差し置いて科挙の試験に合格し、本試験を受けるために
都に上ることになり、春児もお付きでついていく。そこで春児と文秀は、宦官に出会い、
本試験を受け、そしてそれぞれの、別々の道を進んでいくこととなる。

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| comments(9) | trackbacks(7) | 18:05 | category: 作家別・あ行(浅田次郎) |
# 「椿山課長の七日間」浅田次郎
椿山課長の七日間
椿山課長の七日間
  • 発売元: 朝日新聞社
  • 価格: ¥ 630
  • 発売日: 2005/09/15
  • 売上ランキング: 556
  • おすすめ度 4.8


オヤジ作家三大巨頭。浅田次郎、重松清、横山秀夫。
共通点は、汗くさい。熱い。読後感が案外爽やか。

作風は随分違う。職業でたとえると
横山秀夫は眼光鋭い警察官(←そのまんまやん)、重松清は教師っぽい印象、
浅田次郎は人情派の任侠、あるいはサラリーマン。
浅田次郎が一番普通のオヤジだ。任侠っぽいイメージが強いけど、
品がいいので、義理人情に厚いサラリーマンと通じるものが多い。
一番平均的なオヤジ像。リストラもされそうだし、家庭でも冷たくあしらわれそうで、
ちょっと禿げてたりして。でもまじめと几帳面が取り柄。そんなオヤジ。
で、横山&重松作品には見られる毒のようなものが、浅田作品には感じられない。
もう全くと言っていいほど。いいオヤジさんなのだ。はい。

そんな浅田次郎のオヤジ節が炸裂したのが今作。
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| comments(7) | trackbacks(4) | 11:55 | category: 作家別・あ行(浅田次郎) |
# 「輪違屋糸里」浅田次郎
輪違屋糸里 上輪違屋糸里 下

島原の芸妓、輪違屋の糸里は、史実によると、 新選組芹沢鴨の腹心の平間重助の女で、
芹沢鴨暗殺の夜、芹沢一味と酒を飲んでいて、 暗殺の場面にも居合わせたことになっている。
私がざっと調べたところでは、わかっているのはそのくらいのようだ。

私はこの本を読み終えてからこういうことを調べたので、
読むときは何の前知識もなかった。
だから糸里が最初から土方歳三に懸想していても、 ふうんと普通に読んでいたのだ。
もし最初から史実を知っていれば「お、どういうことやねん」と反応でき、
そこから浅田次郎がどうこの物語を紡いでいくか、に 俄然興味がわいただろうと思う。

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| comments(8) | trackbacks(2) | 17:37 | category: 作家別・あ行(浅田次郎) |
# 「鉄道員(ぽっぽや)」浅田次郎
鉄道員(ぽっぽや)
発売元: 集英社価格: ¥ 500発売日: 2000/03売上ランキング: 18,489
posted with Socialtunes at 2005/10/14


この短編集はすごいわ。名作ぞろいです。
ささやかな奇跡、をテーマにした短編集らしいが、なるほど、どれもこれも、
ちょっと不思議な、でもステキな奇跡がモチーフになっている。
日本中が涙した表題作「鉄道員」でも、亡くしたはずの娘がやってくるし、
その他の話でもいなくなった父が現れたり、祖父が盆で帰ってきたり、
そして彼らと生きている者たちとのつかのまのふれあい、が泣かせます。

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# 「壬生義士伝」浅田次郎
オンライン書店ビーケーワン:壬生義士伝 上 オンライン書店ビーケーワン:壬生義士伝 下

何度も泣きました。ものすごくいい本でした。

新撰組隊士吉村貫一郎の生涯。
南部藩足軽として盛岡で過ごし、美しい妻と子を授かり、
文武両道にて足軽の身分で藩校の先生まで務めた人物。
その彼が、足軽なゆえに食うに食えなくて、妻子を食わせるために脱藩。
そして、そのころ権威をふるっていた新撰組に入隊。
人の嫌がる人殺しを「金のため」ひきうけ、鬼貫と恐れられても殺しまくって、
彼はその稼いだお金を国の妻子に送っていた。
衣装はいつもぼろぼろ、女遊びもせず、武士というのに笑顔がすばらしい。
とても弱そうに見えるのに、一旦剣をとったら誰よりも強い。・・・・そんな彼の生涯。

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