本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「ガール」奥田英朗
ガール
ガール
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2006/01/21
  • 売上ランキング: 4703
  • おすすめ度 4.5


「そうよ、きっとみんな焦ってるし、人生の半分はブルーだよ。既婚でも、独身でも、子どもがいてもいなくても」
(略)
由紀子は車両に乗り込んだ。半分はブルー、か。口の中でひとりごとを言う。
女は生きにくいと思った。どんな道を選んでも、ちがう道があったのではと思えてくる。

(「ガール」より引用)

そう、そうなんです、よくぞ言ってくれました。
女はどんな道を選んでも、どこか悔いてるんですよ。別の人生があったかもって。
男にはたくさんのレールは引かれてないでしょう?女には無数のレールが引かれてて、
選んでそっちに乗る人も、仕方なくその線路で我慢する人も、
いろいろいるのです。でも皆、他の行き先をどこかでうらやんでる。
結婚してても、独身でも、子どもがいてもいなくても。
ほんま、女は生きづらい。そうそうそう、とオヤジみたいにうなってしまった。

正直ね。奥田さんっておっさんじゃないですか。はっきり言っちゃいますけど。
おっさんに30代独身女の気持ちがわかってたまるかー、と、
ちょっと喧嘩を売るくらいの気持ちで読み始めたんですよ、この本。
しかし引用を読んだらわかると思うけど、ちゃんとね、女の大変さを
わかってくれてるのです。驚きました。
誰か、非常に優秀なアドバイザーがいるに違いない。羨ましいです、奥田さん。
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| comments(8) | trackbacks(13) | 01:36 | category: 作家別・あ行(奥田英朗) |
# 「町長選挙」奥田英朗
町長選挙
町長選挙
  • 発売元: 文藝春秋
  • 価格: ¥ 1,300
  • 発売日: 2006/04


えーっと、私、時事ネタにあまり詳しくないので知らないかもしれないんですが、
どこかの離島で違法な賄賂しまくりの白熱した町長選挙をやって話題になったことって、
ありましたっけ。どなたか教えて下さい。

伊良部シリーズ第三弾「町長選挙」には、4編収録されてますけど、
そのうち3編が、あからさまに実在の人物が患者になってるんですよ。
で、「町長選挙」だけ思い当たらないんだけど、これもあからさまに実在の話である
可能性もあるな、とふと思い立って不安になったんです。それで。
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| comments(15) | trackbacks(28) | 16:50 | category: 作家別・あ行(奥田英朗) |
# 「東京物語」奥田英朗
東京物語
東京物語
  • 発売元: 集英社
  • 価格: ¥ 650
  • 発売日: 2004/09
  • 売上ランキング: 3,419
  • おすすめ度 4.58


18歳の田村久雄、名古屋の田舎町から東京に出てくる。
そして大学へ行き、大学を中退し働きはじめて30歳になるまでを
80年代の印象的な出来事と絡めて描いた、青春小説。

田村久雄の18歳のある日に、たとえばキャンディーズが解散したり、
21歳のある日にジョン・レノンが殺されたりする。
そんな一大事の事件の日、田村久雄はだいたいが「忙しくてそれどころじゃない」
多忙な1日、そして人生の転機になるような、大事な1日を過ごしている。
だいたいの日は、食べ物さえろくに食えない1日なのだが。
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| comments(7) | trackbacks(13) | 11:07 | category: 作家別・あ行(奥田英朗) |
# 「ララピポ」奥田英朗
ララピポ
ララピポ
  • 発売元: 幻冬舎
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2005/09
  • おすすめ度 4.17


本の感想を書く前に私の過去エピソードを交えて自己紹介を。
こんな女が読んだら「面白い」ってな感想になるけど、
普通の女子が読んだらどう思うかは知りません。ってのをちゃんと示さないとな。

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| comments(5) | trackbacks(16) | 02:25 | category: 作家別・あ行(奥田英朗) |
# 「サウスバウンド」奥田英朗
サウス・バウンド
サウス・バウンド
  • 発売元: 角川書店
  • 価格: ¥ 1,785
  • 発売日: 2005/06/30
  • 売上ランキング: 1,302
  • おすすめ度 4.57


私の中学校は家から徒歩5分の距離だった。毎日のお弁当が面倒だった母は、
「昼休みに持って行ってあげるわ」と、毎日12時に自転車で弁当を持ってきた。
ほかほかの弁当である。時々、カレーが入ってたり納豆が入ってたりする。
私がどれだけ恥ずかしかったか、想像はつくと思うが、母に訴えても
「おかん、カレーなんか入れんといてよ。においがすごいからみんな見に来たやんか」
「なんでよ、あったかいから美味しいやろ」
「つうかあったかいこと自体が恥ずかしいねんて」
「なんでよ、あったかい方がいいに決まってるやんか」・・・堂々めぐり。
どうしてオトナは、子どもの立場ってのが理解できないのか。自分も子どもだったくせに。
と、とてももどかしかった時代。

そんな頃も思い出した本書「サウス・バウンド」。いやあ傑作。いやあ最高。
うちの母のスケールの小ささとは比べものにならんな。
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| comments(13) | trackbacks(31) | 09:18 | category: 作家別・あ行(奥田英朗) |
# 「イン・ザ・プール」奥田英朗
イン・ザ・プール
イン・ザ・プール
  • 発売元: 文藝春秋
  • 価格: ¥ 1,300
  • 発売日: 2002/05
  • 売上ランキング: 982
  • おすすめ度 4.59


伊良部シリーズ第1作。2作目は直木賞受賞「空中ブランコ」。
もうすぐ松尾スズキ主演で映画化。楽しみすぎる。

後日談:映画観ました。面白かったー。感想はこちら

伊良部総合病院の薄暗い神経科に、患者が訪れる。
彼らはストーカーにあとをつけられたり、 勃ちっぱなしだったり、
ケイタイが手放せなかったりするんだけど、
そこで伊良部という中年の肥った医者に会い、
マザコンで注射フェチな彼のとんでもない言動を
見ているうちに、いつしかすっきりしているのだった。
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| comments(9) | trackbacks(24) | 23:02 | category: 作家別・あ行(奥田英朗) |
# 「空中ブランコ」奥田英朗
空中ブランコ
空中ブランコ
  • 発売元: 文藝春秋
  • 価格: ¥ 1,300
  • 発売日: 2004/04/24
  • おすすめ度 4.41


伊良部総合病院、2冊目。1冊目は「イン・ザ・プール」
一作目が面白かったので今回も間違いはなかろうと手に取った。
そして、ちゃんと面白かった。

面白いってのは比喩ではなくて、本当に笑えて困った。
普段電車で本を読むことが多いが、たまたまこの中の短編「義父のヅラ」は
家で読んだんだけど、これがものすごい面白くて、
思い出し笑いをして眠れないほどやったのよ。こんなに笑ったの久しぶり。
まあゆうたら「ヅラ」ネタで、ありがち、ではあるんだけど、
とにかく笑った。
電車で読むのはやめたほうがいいです。楽しめませんよ。
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| comments(4) | trackbacks(17) | 22:53 | category: 作家別・あ行(奥田英朗) |
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