本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「ガラスの仮面の告白」姫野カオルコ
ガラスの仮面の告白 (角川文庫)

姫野さんがかなり前に出したエッセイ集。各エッセイに少女漫画のタイトルがついてます。
「リボンの騎士」とか。本棚にあったのでちょっとした時間つぶしに読み始めて、
気軽に読むつもりが、ちょっと重い内容もあり、けっこうじっくり読みました。

姫野さんが「主婦の友」(!)に連載していたようなのですが、内容は姫野さんの生い立ち、
田舎である通称八つ墓村からの脱出、そこからSM小説書いてデビューしたけど
実は処女であって、男友達と同じベッドでただ眠っただけの記録を誇る女である、
なんてことが書かれていて、これ主婦の友社で連載って!!ってツッコミたくなる内容。
姫野さんご自身も「こんなこと主婦の友に書いていいのか」と何度も自分でつっこんでいる。

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# 「リアル・シンデレラ」姫野カオルコ
リアル・シンデレラ
リアル・シンデレラ
  • 発売元: 光文社
  • 価格: ¥ 1,785
  • 発売日: 2010/03/19
  • 売上ランキング: 11394
  • おすすめ度 5.0


さすがにこの本は電車ではカバーをかけて読みました。すごいインパクト。

この本が候補にあがった直木賞、結局受賞はできなかったけど、
その時の選評を林真理子さんがコメントしている報道があって、
他の作品はそこそこ語ってたのに、この作品だけコメントが1行、
「推す人もいたが、賛否両論があった」的なそっけない感想だったので、
「あ、林さん、この本嫌いだな」と勝手に思ったのだけれど、読んでみてわかった。
恋愛至上主義的な印象のある林真理子さんのとは対極にある小説だもんね。
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# 「コルセット」姫野カオルコ
コルセット
コルセット
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2006/09/21
  • 売上ランキング: 94559
  • おすすめ度 4.0


ロンド形式、らしい。1話目の最後が2話目の最初とつながり、どんどんつながり、
最終話の最後も1話目の最初とつながる。
その形式のせいで、2話目の最初に行ったときに「あ、長編?」と一瞬思ったが、
連作短編と言った趣だろうか。主役が代わりながらくるくる回る、そんな短編小説集だ。

姫野さん、やらしくなったよなあ、と、最近はしみじみ思う。
初期作品で好きな作品「受難」とかでは、放送禁止用語は頻発していてぱっと見は
すっごい本なんだけど、エロさが全く感じられない、言葉だけエロいけど、
むしろ潔癖な、頑なな雰囲気が漂っていた。と言ったらあの抱腹絶倒な作品には
合わないかもしれないけど、でもそう、姫野さんは頑なだ。潔癖だ。
私はずっとそんなイメージを持ってきた。

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# 「ハルカ・エイティ」姫野カオルコ
ハルカ・エイティ
ハルカ・エイティ
  • 発売元: 文藝春秋
  • 発売日: 2005/10/14
  • 売上ランキング: 194,793
  • おすすめ度 5


私の祖母は83歳(くらい、忘れた)で今は朗らかに惚けている。
祖母は戦争で夫(つまり私の祖父)を亡くし、それから女手一つで私の母を育て、
多分かなり苦労したんであろうが、何もかも忘れてしまって惚けている。

祖母が元気だった時に聞いた話。
祖父との間に母が出来たあと、祖父は戦争に行った。母を無事出産して、その後のある日、
祖母は原因不明の熱に突然うなされた。何日も高熱が下がらず、布団は汗でびっしょりで
しょっちゅう取り替えた、というくらいの熱だ。
もうだめか、と周囲は思ったようだが、ある日、冗談みたいに熱が下がった。
うなされていた時に祖母は夢を見た。陸軍であるはずの夫が船に乗ってやってきて、
会いに来てくれる。そして「今から靖国神社に行ってくる」と言って去っていく。
そして、熱が下がって数日たって、祖父の戦死の知らせが届いた。
陸軍だが船で移送中に船が沈没したという話で、船が沈没し、祖父の遺品が
海から発見される時期まで、祖母は熱を出していたのだった。
「海の中はびしょぬれやからなあ、だから私も汗まみれになったんやわ」
祖母は普通にそんな思い出話をしてくれた。いやいや、すごい話やって。
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# 「桃」姫野カオルコ
桃
  • 発売元: 角川書店
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2005/04/01
  • 売上ランキング: 30,530
  • おすすめ度 4.33


わたしたちはさんざんいやらしいことをした。

図書館で借りたので帯がついてなくて幸いでした。
桃の写真にこのコピーじゃ、電車で堂々と読めませんって。

この表紙が全て象徴しているような気がする、そんな短編集でした。
「ツ、イ、ラ、ク」とセットになってます。これだけ読んでも読めるし、
これだけ読むといろいろ想像を膨らませる分、また情緒溢れる読み方も
できると思うけど、やっぱりセットで読んだほうがいいかなと思う。
で、「ツ、イ、ラ、ク」→「桃」→「ツ、イ、ラ、ク」に戻るのが
たぶん正解。私も手元にあれば即戻ってたと思うんだけど、
図書館で借りたからなあ。

「ツ、イ、ラ、ク」で描かれている女子中学生の恋、について
彼女や彼を取り巻く周辺の人々が語る、彼らの像。そんな連作短編。
だから、これ読んでまた「ツ、イ、ラ、ク」に戻ると、より分厚く、
この世界を堪能できる気がするわけです。
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# 「サイケ」姫野カオルコ
サイケ
サイケ
posted with 簡単リンクくん at 2005. 6.30
姫野 カオルコ / 姫野 カオルコ〔著〕 / 姫野 カオルコ〔著〕集英社 (2003.6)通常2〜3日以内に発送します。


姫野節を満喫。70年代あふれる短編集である。
私の生きてきた時代とはちと違うのが残念だけど、
大阪万博や「ハレンチ学園」、藤圭子など、その時代を懐かしむものが
次々に出てきて、面白かった。

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| comments(0) | trackbacks(0) | 17:52 | category: 作家別・は行(姫野カオルコ) |
# 「整形美女」姫野カオルコ
整形美女
整形美女
posted with 簡単リンクくん at 2005. 6.30
姫野 カオルコ / 姫野 カオルコ〔著〕 / 姫野 カオルコ〔著〕新潮社 (2002.10)通常2〜3日以内に発送します。


絶世の美女、甲斐子は自分の顔を「ブス」と断言し「ブス」に美容整形し、
阿倍子は「ブス」と言われても仕方のない自分の顔を甲斐子並の美人にする。
二人が再会したとき、二人の顔はお互いの前の顔に瓜二つであった。
彼女達は幸せになれるのか。そういうお話である。

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# 「受難」姫野カオルコ
受難
受難
  • 発売元: 文藝春秋
  • 価格: ¥ 550
  • 発売日: 2002/03
  • 売上ランキング: 56,165
  • おすすめ度 4.83


処女のフランチェス子の秘所(便利な言葉があってよかった。)に、
突如人面瘡「古賀さん」が現れる。・・・。

古賀さんはとっても口が悪く、「どうせお前は魅力がない、ここも使わないから
俺がいたっていいだろ、はっはっは」とフランチェス子をののしる。
フランチェス子はそういう彼と「同棲」していくうちに、だんだん諦めの境地になっていく。
ただでさえ質素な彼女はますます質素に厳格に、で、処女パワー?炸裂な女になっていく。

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# 「不倫(レンタル)」姫野カオルコ
不倫(レンタル)
姫野 カオルコ / 姫野 カオルコ〔著〕 / 姫野 カオルコ〔著〕角川書店 (2001.2)通常2〜3日以内に発送します。


かなり面白かった。だいたいタイトルからしておかしい。
不倫に「レンタル」とルビをふるなんて、素敵なセンスだ。
どうも3部作の3番目だったらしいが、まあいい。

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| comments(0) | trackbacks(1) | 17:35 | category: 作家別・は行(姫野カオルコ) |
# 「ツ、イ、ラ、ク」姫野カオルコ
ツ、イ、ラ、ク
ツ、イ、ラ、ク
  • 発売元: 角川書店
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2003/10
  • 売上ランキング: 39,455
  • おすすめ度 4.73


準子を中心としたクラスメイト達の、小学校中学校時代の恋愛官能小説。

結構恥ずかしいが暴露しよう、私の中学時代の話だ。
友達がにやにやと寄ってきて、私に、「今から言う単語を全部英語で答えてね」
「狐は?」「フォックス」
「靴下は?」「ソックス」
「この楽器(吹奏楽部だったのでそこにあるのを指さして)は?」「サックス」
「じゃあ、「あれ」は?」
「・・・・・・・・そんなん言われへんわ」
「何で言われへんの、あれは「that」やんかー何考えてんのー」
・・・今書いても恥ずかしい。
当時は「あれ」は「あれ」で、言ってはいけないものだったのだ。
当時の私たちには「あれ」はものすごくデリケートな話題だったのだ。

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