本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「きのうの世界」恩田陸
きのうの世界
きのうの世界
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,785
  • 発売日: 2008/09/04
  • 売上ランキング: 147737
  • おすすめ度 3.5


普通の会社員市川吾郎がある日突然失踪し、1年後に、遠くの関係ない町で殺された。
その町には塔が3本建っていて、1本は壊れている。飛び地の丘がある、不思議な町だ。
そこに到着した「あなた」は、その町の伝説などを探りながら、死の謎に迫ろうとする。
謎の人物「あなた」の物語と町の人々の短い物語が時系列もばらばらに組み合わされた、
タペストリーのようなミステリである。

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# 「木洩れ日に泳ぐ魚」恩田陸
木洩れ日に泳ぐ魚
木洩れ日に泳ぐ魚
  • 発売元: 中央公論新社
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2007/07
  • 売上ランキング: 31466
  • おすすめ度 4.0


久々に恩田陸。恩田さんの本は大量に積んでいるというのに、新刊が出たら
つい気になって図書館で借りたりしてしまう。そして積読は一切減らない。
たくさん書いてくれる作家を好きになると嬉しいけど大変やわ。

恩田さんのミステリ、私は好きなんですよね。終わりが曖昧だったり、
謎がどうなってるのかさっぱりしなかったり、と不安定な終わりが特徴なんだけど、
その不安定さがなんか好きというか、・・・これは個人差あると思うんだけど。

そんな恩田さんミステリの、密室会話劇もの、これもまた好きで。
勝手に密室会話劇なんぞと名付けているけれど、男子寮での会話で謎が紐解かれる
「ネバーランド」だったり、屋久島(をモデルにした島)に旅行中の4人組が
彼らの過去を探っていく「黒と茶の幻想」だったり、限られた場所で会話だけで
謎が明かされていく、そういうミステリを得意としているような気がする。
それだけでわくわくするのに、今回はたった二人での会話劇ミステリ。
しかも訳ありの男女。設定だけでぞくぞくですわ。
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| comments(2) | trackbacks(5) | 23:49 | category: 作家別・あ行(恩田陸) |
# 「チョコレートコスモス」恩田陸
チョコレートコスモス
チョコレートコスモス
  • 発売元: 毎日新聞社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2006/03/15
  • 売上ランキング: 56286
  • おすすめ度 4.0


高校3年の時に、クラスの文化祭の劇の脚本を書いたことがある。
別に認められたとかじゃなくて、受験前にそんなことをしたがるのは私だけだった、
ってなことで、書いたものも映画の焼き直しでオリジナルではない。
でも女数人泣かせてやったわ、くはは。(単にぱくった映画が泣ける映画だった)

脚本を書くのはすごく面白かった。限られた舞台スペース、限られた小道具大道具、
限られた音響、限られた役者。その制約で何かを工夫してやることが、
すごく面白かったのだ。舞台を想定して、この位置に何を置いてどう使うか、
舞台左にひいた彼を次どうやって出すか、そういう細かい制約をいちいちクリアして、
舞台を面白く見せるということ。結局大した脚本でもなかったけど、
素人役者達が素人学生なりに演技してくれて、けっこう見栄えのする劇だったと思う(自画自賛)。
ちなみに音響も担当して、ギャングが登場した時の(つうか、どんな話や)音楽の候補を
みんなの前で流したら、「昔の刑事ドラマみたい」と却下されたのはご愛嬌。
刑事ドラマ好きな高校生で何が悪いよ。ちなみに、流した曲はスカパラだった。

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| comments(7) | trackbacks(8) | 01:13 | category: 作家別・あ行(恩田陸) |
# 「中庭の出来事」恩田陸
  • 著:恩田 陸
  • 出版社:新潮社
  • 定価:1785円(税込み)
中庭の出来事
livedoor BOOKSで購入
書評データ

恩田陸の作品はどれも好きだが、特に私はミステリが好きだ。
「夜のピクニック」とか、少年少女を描いた作品も素直に好きなんだけど、
恩田作品のミステリの中途半端さというか、ミステリらしからぬ感じというか、
余韻というか残響というか、そういうのが好きだ。
普通ミステリって「あー終わった」って感じがするけど、恩田ミステリは
すっきりしないことの方が多いのだ。残響がわんわんと響いていて、
それが物悲しかったり妙に美しかったりする。その感じが好きなので、
別にすっきりしなくてもいいとさえ思ってしまう。
逆に余韻を味わいたくて読んでいたりする。
短編集「象と耳鳴り」でその魅力にやられたが、「ユージニア」もすごかった。
そして今回「中庭の出来事」。またやられちゃいましたわ。
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| comments(7) | trackbacks(11) | 02:34 | category: 作家別・あ行(恩田陸) |
# 「夜のピクニック」恩田陸
夜のピクニック
夜のピクニック
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 660
  • 発売日: 2006/09
  • 売上ランキング: 43
  • おすすめ度 4.5


高校の恒例行事、24時間の歩行祭。最後の高校3年生の歩行祭で、
歩いて歩いて、そして何かが動いていく。
貴子と融、わだかまっている二人の歴史が今動き出し、そして始まる。
あまりにも有名すぎる、第二回本屋大賞受賞作。

読書というのは、歩行祭に似ている。
楽しみにして準備して、例えば図書館で予約したり文庫を買ったり、
そんなことをして、読む場所を整えて時間を作って読みはじめて、
そして一瞬、現実を忘れてその世界に没頭する。
そして読み終わって顔を上げて、また現実に戻る。
その一瞬、その本を最初に読んだ、そのときの感動は、二度と訪れない。
何度読み返しても、最初の感動を追体験できることはない。
一瞬の出会い、だからこそ貴重で大事な、彼らとすごした時間たち。

おおげさかな。私はいつもそんな気持ちで、本を読んでいる気がする。

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| comments(26) | trackbacks(32) | 01:53 | category: 作家別・あ行(恩田陸) |
# 「ドミノ」恩田陸
ドミノ
ドミノ
  • 発売元: 角川書店
  • 価格: ¥ 580
  • 発売日: 2004/01
  • 売上ランキング: 43539


これ、積読リストに挙げたらたくさんの方にオススメいただきました。
ですよねえ、恩田さんですもの面白くないわけがない、んですけど、
恩田さんの中でもこれは何か特に評判が高いな、という気が、
私にもしていました。なるほどね〜。面白いわ、確かに。
皆さんありがとうございます。
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| comments(16) | trackbacks(19) | 23:26 | category: 作家別・あ行(恩田陸) |
# 「黄昏の百合の骨」恩田陸
黄昏の百合の骨
黄昏の百合の骨
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,785
  • 発売日: 2004/03
  • 売上ランキング: 12,815
  • おすすめ度 4.36


さて、三月シリーズ、現在刊行分は全部読みました。読む順番ですけど、
私が読んだのは「睡蓮」(少し前に)→「三月は深き紅の淵を」→「麦の海に沈む果実」→
「黒と茶の幻想」→「睡蓮」(再読)→「黄昏の百合の骨」→「水晶の夜、翡翠の朝」の順。
まあ、これでも正解ですが、原則としては、
「三月は深き紅の淵を」→「麦の海に沈む果実」→「黄昏の百合の骨」
これが大筋としてあって、「黒と茶」はその間どこに入れても、最後に読んでもいい、という感じです。
短編2編ですが、「睡蓮」(「図書室の海」収録)は、「麦」より先に読むかあとで読むかで
「麦」のイメージにだいぶ影響します。どっちでもいいかなと私は思いますが、
ネタばれを全てシャットアウトするなら後で読む方が無難。
でも「黄昏」の前には読んでおいた方がいいと思います。
それから「水晶の夜、翡翠の朝」(「殺人鬼の放課後」及び「青に捧げる悪夢」に収録)は
「黄昏」より先でもあとでもいいですが、「麦」を読んでからの方がいいです。

で、ややこしい三月シリーズの関連ですが、こちらのサイトでキレイにまとめられています。
参考になりました。
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| comments(12) | trackbacks(12) | 17:24 | category: 作家別・あ行(恩田陸) |
# 「黒と茶の幻想」恩田陸
オンライン書店ビーケーワン:黒と茶の幻想 上 オンライン書店ビーケーワン:黒と茶の幻想 下

ちょっとかっこつけた感想ではじめてみる。

「黒と茶の幻想」、「Black and Tan Fantacy」と聞くとぴんとくるが、
デューク・エリントンの有名なナンバーのタイトルである。学生時代によく聴いたこの曲は、
トランペットとトロンボーンの、重々しく神秘的なメロディから始まり、
ドラムが刻む重々しいリズム、サックスの重厚な伴奏にのせて
妖艶なアルトサックスソロ、小粋なトランペットソロ、壮絶なトロンボーンソロが
奏でられ、そして厳かにエンディングを迎える、そんな曲だ。

この本もまさにそういう趣の本だった。
Y島(屋久島であろう)の樹木の重厚な伴奏の中、
4人の男女が一人づつ語り部(ソリスト)になり、それぞれの思いを奏でるのだ。
タイトルにぴったりじゃないか?

はい、かっこつけた感想終わり。
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| comments(13) | trackbacks(14) | 02:34 | category: 作家別・あ行(恩田陸) |
# 「麦の海に沈む果実」恩田陸
麦の海に沈む果実
麦の海に沈む果実
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 750
  • 発売日: 2004/01
  • 売上ランキング: 1,782
  • おすすめ度 4.46


「三月は深き紅の淵を」を読んですぐにこれを読んだ。
すぐに読むと既視感が私を襲った。ちょっと混乱してしまった。
「三月は深き紅の淵を」の第4章は、小説家の主人公が虚構と現実の狭間で揺らめく
様を描いている(ようだ)が、その虚構として出てくる理瀬の物語は、
この本の断片とも言える物語だったのだ。それが完全な形としてこの本に現れて、
私はまた同じ作品をなぞるようになる。よくできた予告編をみてから
すぐに映画を観るようなもんかな?
だから、あるシーンが現れて、登場人物達が普通にそのシーンを受け入れてる時に、
「え、それ、最初の方でやってなかった?みんな忘れちゃった?」とそっちに気が取られて、
「違う、前の本で出てきたんだ」という既視感が襲うのであった。
ちょっと間をおいて読んでもよかったんだろうけど、この世界にどっぷりつかるには、
まとめて読んで正解。「三月は深き紅の淵を」の世界観が更に深まりつつ、
新しいこの本の世界観に浸れるなんて、なんて贅沢なひとときなんだろう。
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| comments(18) | trackbacks(19) | 16:38 | category: 作家別・あ行(恩田陸) |
# 「三月は深き紅の淵を」恩田陸
三月は深き紅の淵を
三月は深き紅の淵を
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 700
  • 発売日: 2001/07
  • 売上ランキング: 7,424
  • おすすめ度 4.13


私がはじめて読んだ恩田作品です。三月シリーズを読破しようと思って再読したので、
感想書き直します。前のはそっけなかったし。

文庫発売当時(だと思う)まだ恩田陸の名前も知らなかった頃、本屋でこの表紙を見て
その絵柄とタイトルに惹かれ、ふらっと買ったのです。
まさに運命的出会い、ここから恩田陸の魅力にはまってしまった、んだけど、
再読してもやっぱり、かなり面白かった。あれから私もいろんな本に出会って、
少しは目が肥えたつもりだけど、それでもかなり。
やっぱりすごかったんだな、と改めて気づく。あの出会いは間違いじゃなかった。
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| comments(18) | trackbacks(20) | 15:02 | category: 作家別・あ行(恩田陸) |
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