本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「ここは退屈迎えに来て」山内マリコ
ここは退屈迎えに来て
ここは退屈迎えに来て
  • 発売元: 幻冬舎
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2012/08/24
  • 売上ランキング: 7124


山内マリコさんのことは柚木麻子さんなどのツイッターのつぶやきで何となく知っていて、
やっと単行本が出たこと、それが「キノベス」にランキングされたこと、なんかの情報を見て
そして表紙がかわいかったので読んでみることにしました。おしゃれだよなあ装丁。

若い女の子たちの普通の日常が綴られるありがちな小説かと思っていて実際そうだったし
今時の軽い感じのありがちな小説かとも思っていてそれも実際そうだったのだけど、
とあるありがちな地方都市を舞台にしたありがちな女子たちのありがちな物語だからこその
この「わかる」感。ありがちの威力を思い知りました。

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# 「マリモ―酒漬けOL物語」山崎マキコ
マリモ―酒漬けOL物語 (新潮文庫)
マリモ―酒漬けOL物語 (新潮文庫)
  • 発売元: 新潮社
  • 発売日: 2005/03
  • 売上ランキング: 539093


皆川博子さんの「総統の子ら」を読んですごく重い気分になったので、
家の未読本棚で軽めの本はないかな、と思って見つけたのがこの本。
酒飲みOLが酔いつぶれて失態晒してアイタタタ、恋も仕事もうまくいかないけどがんばる、的な、
笑える軽い読み物だろうと思って手に取った。

まあ表面上はその通りだったんだけど、実は重い話だったので驚いた。
表紙と帯とを見ていると軽そうに見えるから要注意だ。表紙もだいぶ物語の「マリモ」と
イメージ違っていけてるOLっぽいし、帯の「これが飲まずにいられるかあ!」ってのも、うーん・・・
本の表紙から出てるオーラと中を開けたときのオーラがだいぶ違う作品でした。
笑えるけどもライトでもない、OLマリモの心の遍歴が描かれていました。
予想外にちょっと泣けました。

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# 「パラダイス・ロスト」柳広司
パラダイス・ロスト
パラダイス・ロスト
  • 発売元: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2012/03/24
  • 売上ランキング: 54947


「ジョーカー・ゲーム」「ダブル・ジョーカー」に続く、戦時下の諜報機関「D機関」のシリーズ。
待望だったので、発売前からそわそわしてしまった。楽しみだったんだよねー
(シリーズ前2作は文庫になってるようなのでよかったら読んでみてください!)

D機関は戦時中に謎の人物結城中佐が作った、軍とは切り離された組織。
彼らは超絶的な試験を受けてそこに入り、名前を捨てて各国でスパイ活動を行っている。
彼らの活躍を描く短編が5つ(1つは前後編)。

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# 「けむたい後輩」柚木麻子
けむたい後輩
けむたい後輩
  • 発売元: 幻冬舎
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2012/02/24
  • 売上ランキング: 39456


柚木麻子さん4作目です。なんだかんだで新作出たらすぐに読んでます。
今回の表紙はアンニュイでいい感じですよね。けむたい感じだし。
タイトルは最初見たときちょっと違和感っていうか、タイトルっぽくない感じがしたんだけど、
読み終わると、「けむたい」はタバコの煙と、人間としての「けむたさ」をいい具合に
掛け合わせてて、ぴったりかもしれない、と思いました。

栞子は有名翻訳家を父に持ち、中学の頃に発表した詩集「けむり」が少し話題になって、
大学生になっても芸術家のような雰囲気を漂わせてタバコを吸っている。
たまたま出会った清純な大学の後輩真実子は昔「けむり」を読んでいて、
栞子が作者とわかると猛烈に心酔し始めるのだが・・・。
真実子を心配する同郷の美女、美里も絡んで、真実子の大学生活が描かれていく。

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# 「嘆きの美女」柚木麻子
嘆きの美女
嘆きの美女
  • 発売元: 朝日新聞出版
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2011/12/20
  • 売上ランキング: 59733


仕事を辞めて家に引きこもってるデブでブスで性悪の耶居子。「嘆きの美女」という
美女のお悩みサイトを徹底的に叩く日々。写真も撮って晒してやろうと彼女たち行きつけの
ケーキ屋ではりこんだところ、目の前で事故に遭い、ひょんなことから美女の家で
世話をされることとなるのだが、その「嘆きの美女」の管理人は、
耶居子の幼なじみのユリエだった。ユリエの友人の美女たちに囲まれ、
耶居子の「美女」の見方が変わっていくのだが・・・

柚木麻子さんは最近続けて読んだけど、デビュー作「終点のあの子」では女子高生のどろどろを
徹底的に書いてて、「あまからカルテット」では女の友情をかわいく書いてて、
次の「嘆きの美女」は毒もあればかわいらしさもある女の友情、って感じでした。
女同士、を描くことにこだわりがあるのかなあ、と思います。

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# 「あまからカルテット」柚木麻子
あまからカルテット
あまからカルテット
  • 発売元: 文藝春秋
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2011/10
  • 売上ランキング: 23819


「終点のあの子」を読んでから気になっていた作家さん柚木麻子さん。
ふとツイッターで話しかけていただいて、新刊が出ますってお話を聞き、
これはこれはと楽しみにしていたのですが、やっと読むことができました。
これ、しかしこのかわいらしい表紙といいタイトルといい、
高校のお友達が30歳目前にして月に1回ティーパーティをしているという設定といい、
こういう経緯でなければスルーしてるかも、って類の本でしたが、スルーせず読んで良かったです。

内容も、正直に言うとスルーしそうな内容でした。
30歳を間近に控えた女4人の、恋も仕事もがんばってる、彼女達の友情を描いた連作短編集。
最近そういうのほんまスルーしがちで、現実逃避するために本を読んでるのに
独身女がどうこうする小説とかいらんし、とか、女の友情なんてそんなにええもんですか、とか、
すっかりひねくれてしまった私は思っちゃうわけですよ。
でもこの本は素直に読めたし、とても面白かったです。
「終点のあの子」で、女子高のブラックな一面をこれでもか、と見せつけてくれた
柚木さんが書いた、とわかっていたからだと思う。

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| comments(0) | trackbacks(0) | 01:52 | category: 作家別・や行(その他の作家) |
# 「去年はいい年になるだろう」山本弘
去年はいい年になるだろう
去年はいい年になるだろう
  • 発売元: PHP研究所
  • 価格: ¥ 1,785
  • 発売日: 2010/04/02
  • 売上ランキング: 149493


2001年9月11日、アメリカでテロが起こるはずだった日、テレビに出てきたのは
ガーディアンという、未来からきたアンドロイドたち。
彼らは平和な歴史を作るため、過去に旅立ってテロや災害や戦争を未然に防いでいるらしく、
北朝鮮やあちこちの独裁政権は次々と解体され、地震は全て予知され、
世界には一時的混乱があるものの、次第に平和がもたらされていくのだが・・・

そんな頃、作家の山本弘氏は吹田市在住、かわいい妻と子がいて幸せな作家生活を送っていた。
ガーディアンのニュースを興味深く見つつ、SFの未来について憂いていたところ、
ガーディアンの一人、美しい女性アンドロイドが山本弘の仕事場を訪れた。
そして、未来の山本弘から聞いたことを教えてくれるのだったが・・・・
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| comments(0) | trackbacks(0) | 13:32 | category: 作家別・や行(その他の作家) |
# 「空也上人がいた」山田太一
空也上人がいた (朝日新聞出版特別書き下ろし作品)
空也上人がいた (朝日新聞出版特別書き下ろし作品)
  • 発売元: 朝日新聞出版
  • 価格: ¥ 1,260
  • 発売日: 2011/04/07
  • 売上ランキング: 8500


介護施設で働いていた青年、事情があって仕事を辞めた。するとケアマネージャーの
重光さんが訪ねてきて、ある老人の世話をしないか、と言ってきた。
そこで謎の老人の介護をしながら、心を通わせていく・・・。

山田太一さんは昔よく読んでいた。大学の頃かなあ。「飛ぶ夢をしばらく見ない」とか。
当時好きだったので何冊か読んだと思う。リアリティもあるなかで、ちょっとだけ
不思議なことが起こって、全体としては叙情的というか繊細というか、そういう印象。
ここ何年も読んでいないのであくまで印象だけど。
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# 「終点のあの子」柚木麻子
終点のあの子
終点のあの子
  • 発売元: 文藝春秋
  • 価格: ¥ 1,400
  • 発売日: 2010/05
  • 売上ランキング: 131295


最近はツイッターで本の情報を知ることが多いのですが、「文芸あねもね」関係の
人たちをフォローしていたら、柚木麻子さんのこの本がプッシュされてることが多くて、
失礼ながら「誰?」と思いながらも、読んでみることにしました。
(今は柚木さんのツイッターもフォローしてますし、「誰?」ってことはないです)
青色に白い服、赤いリボン。トリコロールな表紙も素敵な「終点のあの子」ですが、
読んでみたら表紙ほど爽やかな小説ではなかったです。
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| comments(0) | trackbacks(0) | 23:13 | category: 作家別・や行(その他の作家) |
# 「樅の木は残った」山本周五郎
樅ノ木は残った (上) (新潮文庫)樅ノ木は残った (中) (新潮文庫)樅ノ木は残った (下) (新潮文庫)


この作品、単発ドラマで、田村正和主演でやってたのを見ました。
最後の方しかみていなくて、何が起こったのか?と驚いてしまったので、本を読むことにした。

山本周五郎の長編をきっちり読むのは久しぶり。
読んで、「今の時代にこれ書いたら直木賞も山本周五郎賞も間違いないよね」とふと思って、
その山本周五郎本人であることに気づいた。
山本周五郎賞があるのも納得の、鬼気迫る名作です。単純に「泣けた」なんて言葉では済まされない、
心底感動して放心して泣いて、大変でした。読み終わってしばらくは本当にぼんやりした。

こういう風に感動した本ほど、なかなか感想が書けないものですね。
その感動を表現する語彙がないので。だいぶ前に読んだのだけど、感想が遅くなりました。
そして、思い出すとまた泣きたくなります。
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