本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「仙台ぐらし」伊坂幸太郎
※ビーケーワンで入手しました。
ネットではビーケーワンでしか買えないようですので御参考までに。
そういうわけで、あえてAmazonのリンクは貼っていません。
ビーケーワンのリンク先はこちらとなります。


あの大震災のあと、仙台在住の伊坂さんは大丈夫かな、とかなり心配になりました。
ツイッターで情報が流れてきて、伊坂さんは無事だというのがわかり、ほっとしました。
他にも福島出身の作家さんがいたり(冲方丁さんとか)するのですが、ご出身を知ったのは
震災後でしたし。

伊坂さんは地域密着型な作品が多くて仙台=伊坂さん、って感じですよね。
映画では仙台ロケもしていた「ゴールデンスランバー」や、その他の作品に出てくる仙台が、
震災前と現在とでは様相が変わってしまったんだろうな、ということに、胸が痛みます。

そして、震災後、作品が出ない中、伊坂さんがどういう作品を書いていくのかな、と
いうことにも、いろいろ思いを巡らしたりしていました。
地元密着で作品を書いていた作家が、その地元が変わってしまったらどうするんだろう?
同じ立場に置かれたらきっと凹むだろうなと思ったので、心配な気持ちでした。

しかし、これを読んで、そんな心配は杞憂だったな、と思いました。
そもそも、私が心配するようなことじゃないんだな、とも思いました。

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| comments(0) | trackbacks(0) | 23:44 | category: 作家別・あ行(伊坂幸太郎) |
# 「SOSの猿」伊坂幸太郎
SOSの猿
SOSの猿
  • 発売元: 中央公論新社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2009/11/26
  • 発売日: 2009/11/26
  • 売上ランキング: 34597



伊坂さんと多ジャンルの方とのコラボはいつも楽しみにしています。
映画監督の山下敦弘さんとのコラボとか、斉藤和義さんとのコラボとか。
今回は漫画家の五十嵐大介さんとコラボしています。五十嵐さんが「SARU」(全2巻)、
伊坂さんがこの「SOSの猿」。

SARU 上 (IKKI COMIX)SARU 下 (IKKI COMIX)

このコラボ、最高傑作かと思います。コラボ具合が。他のももちろん好きですけど。
絶妙な絡み具合なんですよね。まるで違う話なんだけどつながってて、でも違ってて、
世界がいい感じでつながってます。どちらかを読んだ後にどちらかを読むと、
より想像力がかきたてられるというか、一つだけ読んだだけでは闇に包まれていた世界が
見えてくる感じです。お互いがお互いをフォローしつつ、どちらも個性を発揮している。
五十嵐大介さんはこれを読みまで残念ながら知らなかったのですが、絵柄がとても美しくて、
雰囲気があって、簡潔な線でその場の空気まで表現しちゃうようなすごい絵です。
今回は少しグロいシーンもありましたが全体的に美しくて、とても好きでした。

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| comments(1) | trackbacks(0) | 23:59 | category: 作家別・あ行(伊坂幸太郎) |
# 「あるキング」伊坂幸太郎
あるキング
あるキング
  • 発売元: 徳間書店
  • 価格: ¥ 1,260
  • 発売日: 2009/08/26
  • 売上ランキング: 21727


仙醍市を拠点とした球団、仙醍キングスはめっぽう弱く、セ・リーグでは最下位を更新している。
そんな中で仙醍キングスに野球人生を捧げた監督、南雲慎平太がいなくなった日に、
その赤ん坊は生まれた。仙醍キングスの熱狂的なファンである両親の山田亮と山田桐子は、
その男児に王求(おうく)という名前をつける。
王が求める男、王として求められる男になるように。
王求少年は野球に非凡な才能を発揮し、両親の期待はますます高まっていく。

伊坂さん、久しぶりに読みます。特に「あるキング」あたりから、
どうやら作風が変わっていってるようだ、という情報だけ仕入れてたので、
最初からそのつもりで読みました。そのつもりだったからか、確かに変わってる作風でしたが
あまり何とも思いませんでした。もともとの伊坂さんが好きだけれど、
いろんな伊坂さんがいていいと思うし(特に作家なんだから)、読んでいるうちに
「やっぱり伊坂さんだなあ」って箇所は随所に出てきたので、それでいいです。

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| comments(24) | trackbacks(0) | 11:02 | category: 作家別・あ行(伊坂幸太郎) |
# 「オー!ファーザー」伊坂幸太郎
オー!ファーザー
オー!ファーザー
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2010/03
  • 売上ランキング: 4885
  • おすすめ度 4.0


由紀夫の家は変だ。お父さんが4人いる。
博打好き、女好き、インテリ、体育会系・・・まんべんなく揃っている。
お母さんは仕事が忙しくて長期出張中。その時に由紀夫が巻き込まれた事件に、
お父さんたちは一致団結する。

伊坂幸太郎の作品は最近はいろいろと考えさせられるものが多くって、
それはそれでもちろん好きだし考えちゃうんだけど、
今回のは気軽に一気に読める素敵なエンターテイメントで、あまり考えることもなく
ぱあって読めて、面白かったわー。なんか、昔の伊坂さんに会ったようで、懐かしかった。
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| comments(0) | trackbacks(0) | 00:13 | category: 作家別・あ行(伊坂幸太郎) |
# 「モダンタイムス」伊坂幸太郎
モダンタイムス (Morning NOVELS)
モダンタイムス (Morning NOVELS)
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,785
  • 発売日: 2008/10/15
  • 売上ランキング: 1986
  • おすすめ度 3.5


家に帰った私はいきなり拷問にかけられる。どうやら妻の佳代子が私の浮気を疑ったらしい。
会社に行ったら五反田先輩がいなくなっていて、彼の仕事を引き継ぐように言われる。
システムエンジニアの仕事を引き継ぎ、なぞの会社「ゴッシュ」とやりとりするも
会社も仕事も正体不明。いや、どうやら、ある言葉を検索すると何かが起こるらしい。

「考えろマクガイバー」と言い続けた「魔王」の続編らしい。と聞いていたので、
気軽に読めるタイプの物語じゃないんだろうなと思って読みはじめた。
「魔王」の50年後の世界はやっぱり気軽には読めなかったし、いろんなことを考えたけれど、
エンターテイメント的な演出はさすが伊坂さんというべきか、思ったよりは楽しく読めた。
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| comments(0) | trackbacks(0) | 23:33 | category: 作家別・あ行(伊坂幸太郎) |
# 「実験4号」伊坂幸太郎×山下敦弘
実験4号―後藤を待ちながら
実験4号―後藤を待ちながら
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 2,940
  • 発売日: 2008/04
  • 売上ランキング: 6459
  • おすすめ度 4.0


伊坂幸太郎はコラボ好きだよねー。斎藤和義とのコラボもいい感じだったけれど、
今度は映画監督山下敦弘氏と組んで、ロックバンドTheピーズの曲をテーマに、
小説とDVDをセット販売。すごいわ。ちょっと値がはる感じはするが(せこい?)。

山下敦弘氏の映画はそういえばみたことないんだけど、「リンダリンダリンダ」とか、
「天然コケッコー」とか、いつか見てみたいと思っていた作品を撮っているのが実は山下氏だと
これをきっかけに知って。地味だけど気になる作品が多かったので、
期待できるかも、と思っていた。

そしてTheピーズ。
絲山秋子の「逃亡くそたわけ」で大フューチャーされていたのですごく気になって、
携帯でダウンロードして一曲聴いてみたことがある。
すごくシンプルで直球のロック、というイメージで、残念ながら私にはぴんとこなかったんだけど。
絲山さんと伊坂さんってわりと違うタイプの作家だと思うんだけど、
彼らが両方こうやって、リスペクトするくらい好きなバンドが一緒っていうのは意外だし、面白いなーと思う。
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| comments(1) | trackbacks(2) | 23:28 | category: 作家別・あ行(伊坂幸太郎) |
# 「ゴールデンスランバー」伊坂幸太郎
ゴールデンスランバー
ゴールデンスランバー
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2007/11/29
  • 売上ランキング: 3005
  • おすすめ度 4.0


伊坂さんの作品は全部面白いんだけれど、
そういえば一番!って何だろうって前から思っていた。
どれもこれも面白いしなあ、でもだからこそ甲乙付けがたいなあ。
東野圭吾では「白夜行」が断然一番だと私は思ってるんだけど(これも人によるだろうな)、
そういうぬきんでたものがないというか、思ってたんだけど。

これは最高傑作でしょう。
「魔王」と「砂漠」を足して2でわって更に1.5倍したような。
「魔王」で見られる重い重いテーマを根底に、
「砂漠」で見られる青春小説の良さを全部詰め込み、
そして「重力ピエロ」で主人公が語る「深刻なことは陽気に伝えるべきなんだよ」のポリシーを
語らずして実践し、更に「ラッシュライフ」で見られる時系列を自在に動く描き方を極め、
「チルドレン」「砂漠」あたりで見られるへんてこな登場人物もちゃんと出てくるし、
そして全編通して見られる洒落た会話はそのまま、しかし今までのアクがとれたような。
集大成にして最高傑作。ファンも喜び、これから伊坂さんを読む人でもこれは楽しめるでしょう。
いやあ、非常に面白かったです。
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| comments(15) | trackbacks(10) | 00:43 | category: 作家別・あ行(伊坂幸太郎) |
# 「アイネクライネ/ライトヘビー」伊坂幸太郎
君は僕のなにを好きになったんだろう/ベリーベリーストロング~アイネクライネ~(初回限定盤)(DVD付)
君は僕のなにを好きになったんだろう/ベリーベリーストロング~アイネクライネ~(初回限定盤)(DVD付)
  • アーチスト: 斉藤和義
  • レーベル: Viictor Entertainment,Inc.(V)(M)
  • 価格: ¥ 1,323 (10% OFF)
  • 発売日: 2007/06/20
  • 売上ランキング: 382


ここは本ブログなので、本として扱いますが、これはCDシングルです。
アーティストも斎藤和義です。
でも伊坂幸太郎の小説がもれなくついてきます。
CDサイズの小説、「アイネクライネ/ライトヘビー」。伊坂の新作です。

斎藤和義と伊坂幸太郎のコラボレーションで出来たCDと小説。
カップリングの「ベリーベリーストロング〜アイネクライネ〜」という曲に、
小説「アイネクライネ」の世界観が表現されてます。
歌詞は斎藤和義と伊坂幸太郎の合作。
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| comments(0) | trackbacks(0) | 01:23 | category: 作家別・あ行(伊坂幸太郎) |
# 「フィッシュストーリー」伊坂幸太郎
フィッシュストーリー
フィッシュストーリー
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2007/01/30
  • 売上ランキング: 181
  • おすすめ度 4.5


待ってました!待ってましたよ伊坂幸太郎!
と、発売日前にbk1に予約したら発売日から数日後にやっと届き、
こりゃネット書店の限界よのお、買いに行けばよかったと悔やむ数日であった。
いやあ、とにかく待っておりました。

装丁ステキです。今回も、三谷龍二さんの作品を使われたようですね。
伊坂幸太郎ってどんなもんかな、って思ってる人でも、
この装丁だったらふと手にとってみたくなるんじゃないかなあ、と思います。
で、手にとって正解な本でもあります。

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| comments(13) | trackbacks(26) | 23:24 | category: 作家別・あ行(伊坂幸太郎) |
# 「砂漠」伊坂幸太郎
砂漠
砂漠
  • 発売元: 実業之日本社
  • 価格: ¥ 1,600
  • 発売日: 2005/12/10
  • 売上ランキング: 12285
  • おすすめ度 4.5


直木賞選考会にて。
「ああ、また伊坂くんか」
「もう5回目ですわね、ふふ」
「今度はなんだ、ミステリじゃないのか」
「青春モノで爽やかですわ。お読みになられてませんの?」
「いや、よ、読んだわい。砂漠に雪を降らせる話じゃろう?」
「・・・・。うーん、まあ、そう読もうと思えばそう読めますかしら・・・」
「まあまあ、まあそれはいいじゃありませんか、で、どうします?」
「いやーまだ若いんじゃろう。そんな、30代で直木賞などと贅沢な」
「金城さんもいますけどね。お若い受賞者といえば」
「あの時はたまたまじゃ」
「そうだ、宮部さんや東野さんの記録を抜いて、10回候補になったら受賞ってのは」
「おお、10回の大台に」
「この人ならやってくれますよ」
「そうだのう」
「じゃ、次行きましょうか。とりあえず文藝春秋さんのこの2冊から1冊決めないと」
「いろいろつきあいってもんがね」

なんてことは、まるでない。・・・・はずだった。

ただいま7月13日夜。またもや伊坂氏が直木賞を逃した夜。
あーいらんこと↑書いたからかしら・・・くそー。

あああもう、またかよまたかよ。
とりあえず伊坂だし売れてるし候補にでもしとこっか、と、
安易に候補にしてるとしか思われへんわ。
勝手に候補にして持ち上げて落として難癖つけてさあ。いい加減にしてよ。
実業の日本社だったら取れないってんだったら、最初から候補にすんなっての。
それか、「死神の精度」のときに東野氏とW受賞であげちゃっててよ。
どっちも文藝春秋だったやんなあ?文藝春秋だったら文句ないんやろ?もう。

ああ、東野氏のファンが毎回どんな思いだったか、わかった・・・。
もうねえ、踊らされるのはやめようと思いました。本当に。
伊坂氏が面白いのには変わりがないのだ。もう決別しちまいな。いらないよ。

まあでも。リアルタイムで受賞の知らせを待っていた私、
前回より時間がかかっているのがわかって、こりゃ混戦だな、と期待していました。
この作品をどうするかで、もめたんだと思いたい。
ちゃんと選考してくれたんだと思いたいです。
たとえ「なんてことは、まるでない」って言葉にかちんとした選考委員が
たくさんいて落ちたんだとしても、ちゃんと選考してくれてたら、まだいいかもしれない。
でもなあ。悔しいなあ。

はあああ、書いてすっきりした。で、「砂漠」の感想でした。
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