本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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# 「悪の教典」貴志祐介
悪の教典 上 (文春文庫)悪の教典 下 (文春文庫)

最初は読むつもりなかったんですけどね。貴志さんって、実はあまり好きじゃないので。
読むと面白いんだけど、どこか根本的なところで好きじゃないのです。
でもこの本、出たころから話題になってあちこちのランキングに載ってて本屋でも平積み、
「これは読まないといけないのか」と洗脳されつつあったんだけど、極めつけは映画化だった。
伊藤英明が主演、三池監督。宣伝されまくってるのを見てると、確かに爽やかな顔した殺人鬼って役は
伊藤英明氏にお似合いやし、皆殺し展開もバトルロワイヤルみたいでむちゃくちゃっぽいし、
と思うとなんだかやっぱり読みたくなってしまった。そしたら文庫化されちゃったので、
買って読んでしまった。やはりマスコミの力は侮れないなと思ったのでした。

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# 「生きていてもいいかしら日記」「頭の中身が漏れ出る日々」北大路公子
生きていてもいいかしら日記 (PHP文芸文庫)頭の中身が漏れ出る日々

(注、「生きていてもいいかしら日記」は文庫、「頭の中身が漏れ出る日々」は単行本です。
出版社も違いますけど同時に読んだのでまとめてご紹介します。)

北大路公子さん、初めて知りました。読みました。そして私はこの人についていくと決めました。
と、文庫解説の恩田陸さんと同じことを思いました。北大路さん、師匠と呼ばせていただきたい!

2冊とも雑誌連載を本にしたもので、40代独身親と同居、趣味は昼酒、の北大路さんの
日常を綴ったエッセイです。
最近読んだエッセイの中では、この面白さは岸本佐知子氏(妄想の達人)と並ぶ双璧です。
電車読書はかなり危険です。声出して笑っちゃいます。

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# 「青の炎 」貴志祐介
青の炎 (角川文庫)
青の炎 (角川文庫)
  • 発売元: 角川書店
  • 価格: ¥ 700
  • 発売日: 2002/10
  • 売上ランキング: 1603


「悪の教典」文庫発売記念、に何故か貴志さんの別の本を読んでみようと手に取った本。
我が家にある文庫はずっと前に買ったので表紙が二宮くんだったりします。
そういや二宮くん主演で映画化されてましたね。あとで調べたら相手役が松浦亜弥だったので
ちょっとイメージが違って驚きました。

「青の炎」は感動できるミステリというイメージを持っていました。
犯罪を犯さざるを得なくなった少年を描いた作品だと。
実際その通りなのですが、あまり感動という感じではなかったかな。

主人公の秀一は普通の高校生。母と妹と3人で暮らしていたが、母の一時期の再婚相手の
曽根が家にやってきて居座るようになる。飲んで怒鳴って金をむしりとる曽根の言動に
家族はおびえている。いつか母や妹に危害が及ぶのではないか・・・追い詰められた秀一は、
完全犯罪で曽根を抹殺しようと計画を練り始める・・・

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# 「宇田川心中」小林恭二
宇田川心中
宇田川心中
  • 発売元: 中央公論新社
  • 発売日: 2004/03
  • 売上ランキング: 397797


ピースの又吉さんが「第2図書係補佐」で紹介してまして、
時空を超えた恋愛もの的な紹介だったので、何これ知らないけど面白そう、と思って、
でもどうも売ってなさそうだったんだけど、図書館で見かけたので借りてきました。

渋谷の交差点で出会った少年と少女、一目見ただけで惹かれあった二人の姿を描いたあと、
物語は幕末の江戸の道玄坂に飛びます。更に鎌倉時代にまで時代は遡り・・・
道玄坂を巡る時空を超える物語へと進んでいきます。

渋谷の道玄坂って、いろんな物語の舞台になっているような気がします。
ハチ公前から延びる坂みたいですね。何度か通ってると思いますが、通ってる時には
「これが道玄坂かあ」とか意識したことはないんですが(毎回迷子になってますし)。
名前の由来は今回初めて知りました。鎌倉時代の大和田道玄という山賊のアジトだったと
いう伝説から名前がつけられたようです。けっこう物騒ですねえ。
そういう話を読むと、東京って今は大都会だけどずっと山だったんだよなあ、と思って
不思議な気がします。

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# 「ボクには世界がこう見えていた―統合失調症闘病記」小林和彦
ボクには世界がこう見えていた―統合失調症闘病記 (新潮文庫)
ボクには世界がこう見えていた―統合失調症闘病記 (新潮文庫)
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 620
  • 発売日: 2011/10/28
  • 発売日: 2011/10/28
  • 売上ランキング: 5215


統合失調症にかかった青年が自ら記した闘病記。文庫発売日にたまたま本屋に行って、
即買ってきた本でした。

私の同僚は長年、鬱病を患っています。最近は鬱病の症状より不安障害が出てきているようで、
少し仕事をするといっぱいいっぱいになるようです。でもがんばって仕事にきているし、
周りも、特に私が庇って仕事をしたりして、フォローはしています。
元気だった頃も知っているのですが、最近は同僚が何を思っているのかわからないことも
多々あって、この本を手に取ったのも、病名はもちろん違うんですが、同僚を理解するための
一助にならないか、と思ったからでした。

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# 「晴天の迷いクジラ」窪美澄
晴天の迷いクジラ
晴天の迷いクジラ
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2012/02/22
  • 売上ランキング: 1816


窪美澄さんは話題の作家だ。デビュー作で山本周五郎賞を受賞したり、映画化されたりしている。
その本「ふがいない僕は空を見た」を私は読んでみて、集中して読み終えたし、
良かったとは思ったんだけど、この作家さんが自分に合うか合わないか、
いつもすぐにわかるのに、なんかぴんとこなかった。どうしてかはわからない。
「ぴんとこないということは、この作家さんとは合わないのかな」って思ってた。

そういうわけで、この本を手に取った時も、「自分に合うか合わへんかもわからんのに
流行の作家だからってとりあえず読む自分ってどうなん」って自分につっこんだし、
題材もネットでちらっと見ると暗そうな感じだし、読むのどうしようかな、と一瞬迷った。
でも迷いながらとりあえず1ページ目を読んでみて、すっとのめり込んで夢中で読み、
読み終わったら泣いていました。読むのやめなくて本当に良かったです。

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# 「河北新報のいちばん長い日 震災下の地元紙」河北新報社
河北新報のいちばん長い日 震災下の地元紙
河北新報のいちばん長い日 震災下の地元紙
  • 発売元: 文藝春秋
  • 価格: ¥ 1,400
  • 発売日: 2011/10/27
  • 売上ランキング: 1134


3月11日、東日本大震災。この日からの地元新聞の戦いを記録したノンフィクション。

創業以来休刊日以外に休んだことがない新聞、でも3月12日朝刊は厳しかった。
サーバが倒れて機能しない。でも、他の新潟の新聞社の助けで乗り切ることができる。
中越地震を教訓に試行錯誤していたという新聞社同士の連携が実った瞬間に
同業者の絆ってすごいなあ、と驚かされたし、紙面作りがかなりコンピューターに
依存してるんだ、とか、知らない業界の仕事ぶりも堪能しつつ読んだ。
記者だけでなく、紙面のレイアウト係、そして運送する人、販売店、
様々な人の手をリレーされて新聞は届けられるんだな、って当たり前のことに
改めて気づき、感謝させられました。
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# 「日本沈没」小松左京
日本沈没 上 (小学館文庫 こ 11-1)日本沈没 下 (小学館文庫 こ 11-2)

昨年、小松左京さんが亡くなられました。
私は正直、1冊しか読んだことがなかったんだけど、筒井康隆さんや星新一さんとともに、
日本のSFの基盤を作った人だと思います。ご冥福をお祈りします。
小松さんが亡くなったと聞いて、手元にあったこの本を読むことにしました。

正直読むのには覚悟が要りました。昨年のあの震災を思い出さずにはいられないので。
どこかで読んだのですが、この小説が出た頃、「高速道路が地震で落ちるなんてあり得ない」と
批判されたらしいのですが、阪神大震災では阪神高速が落ちているのを私たちは
映像ではっきり見ています。そして昨年、まるでこの小説の出来事であるかのような、
東日本大震災が起こりました・・・。その経緯を思いながら読むと、とても怖い読書でした。
でも、今、読まなければいけないような気がしました。
読んでもやはり怖くて、なかなか感想が書けずにいましたが、年も改まったので書くことにしました。
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| comments(0) | trackbacks(0) | 01:07 | category: 作家別・か行(その他の作家) |
# 「怪盗ジバコ」北杜夫
怪盗ジバコ (文春文庫)
怪盗ジバコ (文春文庫)
  • 発売元: 文藝春秋
  • 価格: ¥ 620
  • 発売日: 2009/04/10
  • 売上ランキング: 68826


作家さんの訃報は哀しいものですが、まだ読んだことのなかった北杜夫さんの訃報も、
哀しいものでした。著名な方なのに、亡くなってからいろいろ知るのも残念なのですが、
歌人の斎藤茂吉氏の息子さんだったようですね。それを知って、「楡家の人びと」を
読んでみようと買ってはみたのですが、ふと本屋でこの本を見かけて買ってみました。
タイトルと装丁のいい意味でのバカバカしさがなんか好きだったので。

かなり面白かった!こういう軽快な荒唐無稽さは久しぶりで、
気軽に読めてにやりとさせられました。
それに私って、泥棒ものが好きなんだよねー。ルパン三世とか。
泥棒が、鼻もちならない人たちをぎゃふんと言わせるような、
そういう話が昔からとても好きだった。
この怪盗ジバコの泥棒っぷりは、だからとても好きでした。

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| comments(1) | trackbacks(0) | 13:30 | category: 作家別・か行(その他の作家) |
# 「ふがいない僕は空を見た」窪美澄
ふがいない僕は空を見た
ふがいない僕は空を見た
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2010/07
  • 売上ランキング: 972


R18文学賞でデビューしてデビュー作で山本周五郎賞でしたっけ、本屋大賞も2位だし、
そんなすごい人なかなかいないよね、と思って読むの楽しみにしていました。
(余談ですが、どうしてこれが本屋大賞1位じゃないんだろう、と、
1位作品を読んで思ったのは内緒。これ、エロいから売りづらいですか?)

読み終わって、ちょっと放心して、すぐに感想が出なくて、今まで過ごしてました。
細部まで覚えているのに、感想が出てこない、ただ読んだという実感がありました。
不思議な本です。
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