本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
<< March 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
# 「海猫」谷村志穂
海猫〈上〉 (新潮文庫)海猫〈下〉 (新潮文庫)

本棚にあって、何となく恋愛ものでも、と軽い気持ちで読み始めました。
確か映画になっていて、伊東美咲が佐藤浩市と結婚したけど、夫の弟の仲村トオルと恋に落ち、
という設定のようだったので、佐藤浩市と仲村トオルの兄弟だったら確かに私もくらくらするわー、
でも私ならやっぱり兄を取るなあ、と、どうでもいい妄想をした覚えが・・・

と、気軽に読み始めたのですが中身が濃くて、恋愛ものというより、2世代、いや
薫の母も含めて3世代の女たちの生き様を描く、ずしっとした小説だったと思います。

続きを読む >>
| comments(2) | trackbacks(0) | 14:33 | category: 作家別・た行(その他の作家) |
# 「雲をつかむ話」多和田葉子
雲をつかむ話
雲をつかむ話
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2012/04/21
  • 売上ランキング: 44115


多和田さんは「雪の練習生」を読んでからとても気になり始めた作家さんで、
それでこのお話も読んでみました。
表紙がかわいらしいなあ、飾りたいなあ、と思うものの、
一番上の亀が落っこちていて実は不穏な表紙。
でも他の人に見せたら「飛んでるんじゃない?」と。そうとも見えます。それなら楽しそう。

図書館で借りて数ヶ月前に読んだのですが、内容を忘れてしまい、感想を書くためにまた借りて、
ぱらぱらと読むだけのつもりが結局一から再読しました。近いタイミングで2回読んでも
味わい深い本ですっかり堪能できて驚きました。
内容を忘れたというのも、つまんなかったとか難しかったとかではなく、
長くて変化に富んで面白い夢を見ていたのだけど、起きてしまったら断片しか覚えていなかった、
みたいなことってよくあると思うんですが、この本の忘れ方もそれに近い状態でした。
でも、忘れた、って感想はあり得ないと思ったのでもう一度読んだのですが、結局また
夢のように消えていきそうな感じだったので、読んだ直後に慌てて感想を書いています。
まあつまり、夢を見ているような本である、とは言えると思います。

続きを読む >>
| comments(0) | trackbacks(0) | 14:40 | category: 作家別・た行(その他の作家) |
# 「カラマーゾフの妹」高野史緒
カラマーゾフの妹
カラマーゾフの妹
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2012/08/02
  • 売上ランキング: 9520


今回の江戸川乱歩賞は高野史緒さんに決定しました、ってニュースが入ってきたとき目を疑った。
「あれ、同姓同名の作家さんいるけど・・・?」新人しか取れないと勝手に思っていた乱歩賞、
職業作家さんも普通に応募できるのね、と初めて知りました。
高野さんは、三浦しをんさんの読書エッセイで知って、エジプトを舞台としたタイムトラベルSF
「ラー」を読んだ記憶があって、骨太で読み応えある話を書くという印象があった。
その高野さんが江戸川乱歩賞ってのもまた意外。推理小説がもらう賞だよね・・・?
と、意外なことばかりな発表だったので、思わず手に取りました。

私がもしそれなりの作家だったとしたら、逆にこういう賞に応募するって怖いと思うんですよね。
だって落ちたらどうするのよ。うっかり最終選考まで残って落ちちゃったら審査員に
酷評されてそれが本に載っちゃって、これ、職業作家としてはかなり拷問だと思うんだよねー。
でもそんなおそれをものともしない、賞に値する作品。作家だとか関係なく作品だけで
受賞が決まったのだろう、そりゃそうだよね、と読んで納得。
こうやって再出発する作家さんもいるのだなあ、と思うと嬉しくなりました。

続きを読む >>
| comments(0) | trackbacks(2) | 16:51 | category: 作家別・た行(その他の作家) |
# 「トッカン the 3rd おばけなんてないさ」高殿円
トッカン the 3rd: おばけなんてないさ
トッカン the 3rd: おばけなんてないさ
  • 発売元: 早川書房
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2012/06/22
  • 売上ランキング: 11074



ドラマ終わりましたね。結局、1話目を見ただけで見そびれてしまったのですが、
キャストもはまっている感じだったし、続編ドラマがあったら見たいなーと思っています。
チワワ顔の弁護士に及川光博ってキャスティングは、「チワワとちゃうやん、
どっちかというとシベリアンハスキーやん」とツッコミ入れてましたが、
それでもミッチーの吹雪敦は簡単にイメージできましたし、良かったんじゃないかなと
勝手に思っています。

さて、シリーズも第三弾。すっかり鏡トッカンにはまってしまって、続けて読んでいます。
今回も盛りだくさんでした。このシリーズは1冊でいろんな事件が起こってほんま忙しい。
1,2作目は事件がランダムに展開する感じでけっこう読んでる側もばたばたしましたが
(まあ職場というのは複数の仕事を同時並行でいっぱいいっぱいになりつつするものだから、
リアルといえばリアルなんだけども)
3作目の今回は盛りだくさんだけど前よりすっきりと読める感じがしました。

続きを読む >>
| comments(0) | trackbacks(0) | 20:52 | category: 作家別・た行(その他の作家) |
# 「トッカンVS勤労商工会」高殿円
トッカンvs勤労商工会
トッカンvs勤労商工会
  • 発売元: 早川書房
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2011/05/20
  • 売上ランキング: 3546


鏡特官のファンになりすっかりはまってしまったトッカンシリーズ、
二作目は単行本で文庫化していませんが早速読んでみました。

一作目より、ぐー子が少し経験を積んで少し一人前に仕事できるようになってきています。
そんななか、鏡特官が税金を督促していた料理屋の店主が自殺し、鏡特官が恫喝したせいだ、と
訴えられます。訴える側にいるのが、勤労商工会という組織の弁護士、吹雪敦。
鏡特官は出張やら何やらで税務署にはいない、でも鏡特官付きのぐー子は、鏡がいないなか、
吹雪に寄ってこられたり、鏡の友人の弁護士に接触されたりして、自分の仕事を片付けつつ、
鏡特官の危機に立ち向かうことになるのでした。

続きを読む >>
| comments(2) | trackbacks(2) | 23:29 | category: 作家別・た行(その他の作家) |
# 「トッカン―特別国税徴収官―」高殿円
トッカン―特別国税徴収官― (ハヤカワ文庫JA)
トッカン―特別国税徴収官― (ハヤカワ文庫JA)
  • 発売元: 早川書房
  • 価格: ¥ 798
  • 発売日: 2012/05/24
  • 売上ランキング: 3350


ドラマが始まると聞き、どんな話だろうと本屋で少しだけ立ち読み。
税務署が舞台で新人女子が変人上司に振り回されながら成長する、感じの、舞台が税務署って
いうだけでわりとありがち?な小説かなあ、軽そうだしなあ、と、どちらかというと
買わない方向でぱらぱらと立ち読みしはじめたのですが、冒頭のシーンで、
主人公の鈴宮深樹が仕事で訪問した先でいきなり塩を撒かれていたのがツボにはまった。
仕事してて塩撒かれるってどんなんよ、かわいそすぎ、と思って、買ってみることにしました。

読んでみたらすごく面白かったので、ドラマも初回も見たし(次から見逃したけど・・・)、
続編も読みました。ドラマの鏡トッカンの北村有起哉さんははまり役だと思うし
個人的にこの俳優さん個性派で好きなので注目されたら嬉しいです。
続きを読む >>
| comments(1) | trackbacks(0) | 23:26 | category: 作家別・た行(その他の作家) |
# 「檸檬のころ」豊島ミホ
檸檬のころ (幻冬舎文庫)
檸檬のころ (幻冬舎文庫)
  • 発売元: 幻冬舎
  • 価格: ¥ 560
  • 発売日: 2007/02
  • 売上ランキング: 254031



もう私は37歳なのもあって、最近は特に青春小説にはそそられなくなりました。
最近、積読の整理をしていて、ジャンル別に積読をわけてみたのだけど、「恋愛・青春」箱に
けっこうな数の本が入り、ちょっと途方にくれました。昔はよく買ってたのね・・・

青春ものでも陰湿ないじめ系とか、恋愛ものでも不倫系とかナボコフ「ロリータ」とか、
そういうどろどろ系や変態系のはまだ読みたいんだけど、スポーツ系とか、爽やか恋愛系とか、
そういうのに食指が動かなくなってしまい、汚れちまった悲しみに・・・、って気分。
でも積んであるし何か読もう、あ、そういえば豊島さん読んでなかった、という理由で、
あまり気が進まないモードでこの本を手に取ったのでした。

前置きが長くなったけど、そんな風に読み始めたこの本が、すごく良かった。
青春ものも(この年でも)やっぱり悪くないですね、と思うに至りました。
ジャンル食わず嫌いはよくないですね。

続きを読む >>
| comments(0) | trackbacks(2) | 23:40 | category: 作家別・た行(その他の作家) |
# 「雪の練習生」多和田葉子
雪の練習生
雪の練習生
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 1,785
  • 発売日: 2011/01
  • 売上ランキング: 47171


ツイッター文学賞で4位で、初めて本の存在を知りました。それで読んでみて、
本読みでツイッターをする人たちのアンテナの確かさにうなりました。
私はまだまだ修業が足りません。いい作品でした。教えてもらえて良かった。

多和田葉子さんは、私の中では芥川賞受賞の「犬婿入り」だけ手元にあるけれど
まだ読んでない、ってくらいの作家さんで、どんな方かほとんど知りませんでしたが、
これを読んだことで俄然興味がわいていろいろ調べてみました。
ドイツにお住まいで、ドイツ語と日本語で小説を発表しておられるようで、
世界的に翻訳されている作家さんだそうです。知らなくてすみません、って感じでした。



続きを読む >>
| comments(0) | trackbacks(0) | 23:02 | category: 作家別・た行(その他の作家) |
# 「ジェノサイド」高野和明
ジェノサイド
ジェノサイド
  • 発売元: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2011/03/30
  • 売上ランキング: 434



民間軍事会社の傭兵のイエーガー、不治の病の幼い息子の医療費を稼ぐため、
仕事内容がなかなか明かされない謎のミッションに参加することに。
そこには4人の、癖のある傭兵がいて、彼らとコンゴにいくらしい。

一方、日本では、薬学部の大学院生である古賀研人が、
父の葬儀に参列していた。父は何か息子に託して死んでいったらしいことが、
徐々にわかってくるにつれ、いつしか研人は追われる身になる・・・

そしてホワイトハウスでは、アフリカ奥地にある脅威が発生し、
とある計画がたてられていた・・・

3つの場所で起こるそれぞれの出来事が、徐々につながっていき、
のちに彼らが出会うのは人類の未来にかかわる「脅威」・・・。

続きを読む >>
| comments(0) | trackbacks(4) | 00:04 | category: 作家別・た行(その他の作家) |
# 「シュレディンガーの哲学する猫」竹内薫・竹内さなみ
シュレディンガーの哲学する猫 (中公文庫)
シュレディンガーの哲学する猫 (中公文庫)
  • 発売元: 中央公論新社
  • 価格: ¥ 800
  • 発売日: 2008/11
  • 売上ランキング: 70307


これを読んだきっかけは森見登美彦だった。森見氏の読者である諸君はご存じと思うが、
森見氏の「四畳半王国見聞録」に、シュレディンガーの猫が出てくる。
シュレディンガーの猫って何だ。森見氏の本にはちゃんとした説明がなかったので、
自分の本棚をあさったところ、これが出てきた。昔、表紙が気になって買ったのを思いだした。
「哲学する」猫になってるけれど、哲学もたまには悪くないし、とりあえず
シュレディンガーの猫についてはわかるだろう、と思って読み始めた。
結果、わからなかった。(あとでウィキで調べて概要だけ読んだが、わかった!とはいいがたい)
まあ、読むきっかけが間違ってるよな。森見氏からだもんな。

シュレディンガーさんが思考実験を行った「猫」が、現代の「私」の前に現れ、話し始める。
そしてその猫、哲学の入門書を書いている「私」が困っていると、その哲学者本人となって
話し始めるのだった。そんな猫、シュレ猫と話ながら綴る、哲学の世界。
続きを読む >>
| comments(0) | trackbacks(0) | 00:20 | category: 作家別・た行(その他の作家) |
NOW READING
ざれこの今読んでる本
Categories
Comments
Trackback
Mobile
qrcode
Profile
Search this site
Sponsored Links