本を読む女。改訂版

関西弁でだらだらと本の感想書いてます。
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「老人賭博」松尾スズキ

老人賭博
老人賭博
  • 発売元: 文藝春秋
  • 価格: ¥ 1,400
  • 発売日: 2010/01/07
  • 売上ランキング: 4587
  • おすすめ度 4.5


今回の芥川賞候補、どれもこれも面白そうなので読もうと思っていたが
結局読めたのは、発表が終わってから。受賞作なしは残念だったなあ。
盛り上がらないよなあ。
でも関係なく、面白そうなので読む。これは一番楽しみにしていたのだった。
ソフトクリームを食べる老人の表紙、怖すぎますがかわいいです。
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「十角館の殺人」綾辻行人

十角館の殺人 (講談社文庫)
十角館の殺人 (講談社文庫)
  • 発売元: 講談社
  • 発売日: 1991/09
  • 売上ランキング: 67454
  • おすすめ度 4.5


意外かもしれませんが、綾辻作品ははじめて読みます。
男友達に薦められたりしてこれを買ってはみたものの、
本格ミステリという分野に最近食傷気味だったのもあり、
なかなか手に取らずにいました。

本格ミステリで館もの。あまりいいイメージがなくて。
本格ミステリって、トリックが最優先で、人は人形みたいにばたばた死ぬし、
登場人物とか、動機とかに、人間味が感じられないじゃないですか。
松本清張とか読んでしまうと、なんだか物足りない。
それに館ものとなると、もともと館にありえない仕掛けがあったりして、
そんなの推理できるわけないやん、とすごく損した気分になるのもあって。

それでちょっと離れてたんだけど、今回これを読んで、むちゃくちゃ面白かった。
2日かけて読むつもりが、一晩で一気読みです。
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2010年01月に読んだ本

2010年1月に読んだ本です。

001「圏外へ」吉田篤弘
002「スローターハウス5」カート・ヴォネガット・ジュニア/伊藤典夫訳
003「ウエハースの椅子」江國香織
004「八朔の雪−みをつくし料理帖」高田郁
005「中二階」ニコルソン・ベイカー/岸本佐知子訳
006「月桃夜」遠田潤子
007「転生回遊女」小池昌代
008「愛についてのデッサン−佐古啓介の旅」野呂邦暢
009「あの子の考えることは変」本谷有希子
010「十角館の殺人」綾辻行人
011「蹴りたい田中」田中啓文
012「犬はいつも足元にいて」大森兄弟
013「ビッチマグネット」舞城王太郎
014「空想科学読本」(1)柳田理科雄

14作品。

積読 5/5(年間累計)
翻訳 2/2(年間累計)

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「ポプラの秋」湯本香樹実

ポプラの秋 (新潮文庫)
ポプラの秋 (新潮文庫)
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 420
  • 発売日: 1997/06
  • 売上ランキング: 116337
  • おすすめ度 4.5


「夏の庭」を読んで以来の湯本さん。「ポプラの秋」なので、秋に読み、
感想をなかなか書けずに冬になってしまいましたが。
短いお話だったにもかかわらず、読んでだいぶ経ちますが、
私の中に何かが残っている、そんな作品でした。

「夏の庭」といい、湯本さんは魅力的な老人を描かせたら、素晴らしいですね。
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「犬はいつも足元にいて」大森兄弟

犬はいつも足元にいて
犬はいつも足元にいて
  • 発売元: 河出書房新社
  • 価格: ¥ 1,260
  • 発売日: 2009/11/07
  • 売上ランキング: 101746
  • おすすめ度 1.5


芥川賞候補になるまで知らなかった本なのですが。
兄弟で書いているという珍しさもあり、もちろん犬好きとしては、
このタイトルもこの表紙も読まずにはいられず、手に取りました。

どんなつらいときでも犬がいてくれる、的なほのぼのストーリーを
つい思い描いてしまって、読んですぐ後悔。あああ犬が、犬が・・・。

とりあえず犬好きには薦めません。犬に対する愛が感じられない。
犬を、なんか、道具みたいに書いちゃってる感じ。
でも、全体的にとても無機質な小説で、あまり人が生きてるという感じがしなくて、
それがものすごく怖い小説だった。
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「夏への扉」ロバート・A・ハインライン/福島正実訳

夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))
夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))
  • 発売元: 早川書房
  • 発売日: 1979/05
  • 売上ランキング: 5017
  • おすすめ度 4.5


「夏への扉」だから、単純に夏に読む本だと思い込んでいたが、
うっかり時期がすぎて秋になり、ちょっと寒くなった頃に読んだ。
読んですぐわかったが、夏に読むより、ちょっと寒い時期に読んで、
猫のピートと同じく「夏への扉」を探しながら読むと気分が出る。

1970年。冷凍睡眠ができるようになっている時代。
「ぼく」は、文化女中器という名のお手伝いロボットを発明し、
万能フランクという更にすごいロボットを発明しようとしていて、
美人のパートナーもいて、順風満帆だった。冷凍睡眠なんて必要なかった、
はずだったのに、だけど、ある日、彼は全てを取り上げられた。
彼はピートと一緒に冷凍睡眠をもくろむのだが・・・。
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「ウエハースの椅子」江國香織

ウエハースの椅子 (ハルキ文庫)
ウエハースの椅子 (ハルキ文庫)
  • 発売元: 角川春樹事務所
  • 価格: ¥ 520
  • 発売日: 2004/05
  • 売上ランキング: 22350
  • おすすめ度 4.5


久しぶりの江國さん。これを読んだ時はわりとばたばたと忙しく、
気持ちが俗っぽいというか、やさぐれてるというか、ちょっとくさくさしていた。
あまり芸術をたしなむという余裕はない。ただいつもの癖で本だけは読む。
久しぶりの江國さんのこの小説はだから最初、「こんな奴おるかいな」といった
大木こだまひびき並のツッコミを持って私に迎えられることとなってしまう。
でもだんだんと、江國さんの雰囲気にはまっていって、
俗な心が少しずつ哀しみで凪いでいくようだった。

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「真田騒動−恩田木工−」池波正太郎

真田騒動―恩田木工 (新潮文庫)
真田騒動―恩田木工 (新潮文庫)
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 620
  • 発売日: 1984/09
  • 売上ランキング: 97309
  • おすすめ度 4.0


昨年9月に私の心を熱く、熱くしたのが「真田太平記」。
9月末には読み終わりかけて、「幸村さま・・・!!」と感極まってたし、
えらいことになってました。
そしてそのあとすぐに読んだのが、この「真田騒動」。
こちらは、関が原で徳川方についた真田信幸の物語と、更に彼が残した真田家の、
その後のお家騒動の物語などが5編収録された短編集。
池波氏の直木賞受賞作「錯乱」も収録されています。

「真田太平記」では、幸村に滅びの美学をみて、信幸に続けることの美しさもみる。
そして信念を貫く三人の男(父の昌幸も)の美学も見る。
世間では幸村がかっこよく描かれがちですが、真田太平記では、実は信幸も、
どちらも遜色付けがたいくらいかっこいいのです。
この時代に、続けていく、残していくことの難しさを見事体現したのが信幸でした。
その彼が残した真田家の行く末を見守りたくなるのは当然なのですよ。
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「元素生活」寄藤文平

元素生活 Wonderful Life With The ELEMENTS
元素生活 Wonderful Life With The ELEMENTS
  • 発売元: 化学同人
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2009/07/16
  • 売上ランキング: 2189
  • おすすめ度 4.5


紀伊国屋書店の従業員が選ぶ「キノベス2009」
1位は川上未映子の「ヘヴン」だったり、小川洋子が2位だったり、と
やたら気になるラインナップだったのですが、個人的にひときわ目立ってたのがこれ。
10位にランクインの「元素生活」。元素で10位ってなんだろう・・・と
素朴な疑問を持って手にとってみました。

いやーこの本好きだわ。受験生に一冊、そして一家に一冊「元素生活」、って
感じの本でした。
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「最後のプルチネッラ」小島てるみ

最後のプルチネッラ (Style‐F)
最後のプルチネッラ (Style‐F)
  • 発売元: 富士見書房
  • レーベル: 富士見書房
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2008/04/03
  • 売上ランキング: 97113
  • おすすめ度 5.0


舞台はナポリ。
俳優の子で天才子役とうたわれたサラブレッドの少年ルカと、
大道芸人を父に持ち、父亡き後も芸を続ける少年ジェンナーロ。
最高の喜劇役者=プルチネッラを目指して、二人の少年がワークショップで競いながら
道化師プルチネッラの謎に迫っていく。

同時進行で語られるのは、ご主人様を笑わせようとしている「おいら」の物語。
おいらには人の体はないけれど、ご主人様は、本当の笑いを手に入れたくば、
人としていくつもの生を生きてこいという。前世の記憶を留めたままで・・・。
なのでおいらは、男になり女になり、死んではまた生き返る。火山のあるナポリで。
おいらは本当の道化になれるのか?
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